女神転生で最初に召喚された悪魔がロキだった理由判明
伝説的小説『デジタル・デビル・ストーリー 女神転生』の作者であり、今現在も多くの人々に感動と影響を与え続けている西谷史先生が「女神転生で最初に召喚された悪魔がロキだった理由」を語り、大きな注目を集めている。
女神転生で最初に召喚された悪魔がロキだった理由
西谷史先生は自身の公式Xで「女神転生で最初に召喚された悪魔がロキだった理由」をツイート。その理由は「僕が、大島弓子先生の「いちご物語」のファンだったから」なのだとか。
<西谷史先生のXツイート>
「女神転生で、最初に召喚された悪魔が、ロキだったのは、なぜかわかりますか? 僕が、大島弓子先生の「いちご物語」のファンだったからです。ラップランドから来た純粋すぎるヒロイン。そのラップランドって、どんなところかと調べている時、北欧神話にゆきあたったわけです」
女神転生で、最初に召喚された悪魔が、ロキだったのは、なぜかわかりますか? 僕が、大島弓子先生の「いちご物語」のファンだったからです。ラップランドから来た純粋すぎるヒロイン。そのラップランドって、どんなところかと調べている時、北欧神話にゆきあたったわけです。 pic.twitter.com/IdY3Gl3Zbx— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) October 14, 2024
そもそも、僕が小説を書き始めたのは50年前、「いちご物語」を読んだから。先生の描く作家の、かっこよさに惚れ込んだからです。1970年代、僕はジャンプもマガジンも、LaLaも少女コミックも花とゆめも、同じように読んでいましたが、なかでも、大島弓子先生の「いちご物語」は狂うほど好きでした。 pic.twitter.com/6ZbD7MBOcG— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) October 14, 2024
僕の大島先生への密かな憧れは、職業作家になった後もつづきました。少女漫画の原作を始めたのは、大島弓子先生に、いつか作家として会えるかもしれない、という夢もあったからです。2008年ころ、突然その夢が、目の前におりてきました。吉祥寺の店で、ある編集者と食事をしたときのこと。 pic.twitter.com/aRSucARJ9J— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) October 14, 2024
いままで大島先生への憧れは封印していたのに、なぜかその人と話しているうち、それを喋ってしまったのです。彼は言いました。「そんなに大島先生の作品を好きなら、会わせることはできるかもしれません。でも、もし原作を書くとしたら、どんなことでも大島先生の希望に沿うことができますか?」 pic.twitter.com/xoiEBLQZLA— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) October 14, 2024
真剣な目で僕を見て、その人はいいました。彼の言葉から、大島先生の人柄、創作手法が読み取れました。20歳若かったら、僕は「なんでもやります」と答えたでしょう。でも、自分の時間、人間観、世界観、そうしたものは、もう他の人にあわせることができないほど、固まっているのは自覚していました。 pic.twitter.com/ca6R6GysgC— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) October 14, 2024
40年間続いた夢に幕をおろすため、僕はロックグラスの氷が溶けるまで黙っていました。そして「むりです」と答えました。編集者は憐れむように微笑しました。でも、僕は小さな満足感を味わっていました。戦う前にステージを下りたけど、40年かかってステージにはたどりついたんだな、と思いました。 pic.twitter.com/63etsHxJtn— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) October 14, 2024
あの優しい編集者に、感謝しています。それにしても、絶対にだれにも言わなかったことを、なぜあの編集者に喋ってしまったのか、いまもわかりません。— Aya Nishitani 西谷史 (@ayanakajima3) October 14, 2024
ゲームでも大人気のロキ
ロキといえば、ゲームとして絶大な支持を得ている『女神転生』シリーズや、その派生として誕生した『ペルソナ』シリーズをはじめとする数多くの関連作品において、定番の人気悪魔となっている。
すべての始祖ともいえる『デジタル・デビル・ストーリー 女神転生』でロキが登場したからこそ、今も重要キャラ、強靭キャラ、レアキャラとして登場し続けているわけで、まさに西谷史先生(と大島弓子先生)の影響は大きいといえよう。
※冒頭イメージイラストはフリー素材サイト「イラストAC」より
(執筆者: クドウ秘境メシ)
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