41mmと45mmの2サイズになったGoogleのスマートウォッチ「Pixel Watch 3」レビュー やっぱり大きいサイズがいいかも

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Googleが9月10日に発売したスマートウォッチ新モデル「Pixel Watch 3」のレビューをお届けします。従来の41mmサイズに加えてラインアップされた45mmサイズの両方をお借りして、主に45mmサイズを装着して試用しました。

大サイズの魅力

狭ベゼルになり、41mmサイズでもPixel Watch 2と比べて16%大画面化したPixel Watch 3。最大輝度も1000nitから2000nitと2倍の明るさになり、大きく見やすくなりました。

45mmサイズはもちろんさらに大きく、Pixel Watch 2と比べて40%大画面になり、こちらも最大輝度は2000nit。並べてしまうと、より大きく見やすい45mmサイズの方に魅力を感じてしまいます。

サイズは電池の持ちにも影響します。45mmモデルは、Pixel Watch 2と比べてバッテリー容量が35%増加。さらに、就寝時には睡眠を認識して自動でおやすみ時間モードに切り替えられるようになり、バッテリー消費を抑制します。スペック上は「バッテリーセーバーモードで最長36時間使用可能」と記載されていますが、実際の使用感としてはディスプレイを常時表示に設定していても、1日半は電池が持つ印象。Pixel Watch 2までは1日に1回、必ず充電が必要だったのと比べると格段の進歩です。

41mmサイズもスペック上は同じ「バッテリーセーバーモードで最長36時間使用可能」と記載があるのですが、体感ではほんの少しだけ41mmサイズの方が早く電池が切れる印象でした。大きなサイズのウォッチを着けるのに抵抗がない人は、45mmサイズを選ぶと満足度が高いのではと考えます。

ウォッチ本体でFitbitが管理する全項目が確認可能に

健康管理やフィットネス管理にはFitbitアプリを使用。Pixel Watch 2では、Fitbitが管理する一部項目についてウォッチ本体で確認でき、全項目を確認するにはスマホ版のFitbitアプリを用いる必要がありましたが、Pixel Watch 3では全項目がウォッチ本体で確認できるようになりました。

数値やグラフの視認性のよさは、やはり大画面の45mmサイズに軍配が上がります。

エナジースコアと有酸素運動負荷でフィットネスを計画

Pixel Watch 3では、ランニングに関して計画・実行・振り返りをサポートする機能を強化。ランニングでは時間や距離、インターバル、心拍ゾーンなど目標を設定して走り、フォームをトラッキングすることにより、後から歩調や歩幅、上下動などを詳細に分析して振り返ることができます。

あいにく筆者はランニングの習慣がなく、体を動かすためジムに週2回通う程度なのですが、日々のフィットネスの管理に役立つのが「エナジースコア」と「有酸素運動負荷」です。

エナジースコアは、Fitbitアプリが睡眠、安静時心拍数、心拍変動(HRV)から算出する評価指標で、ワークアウトへ体の準備がどの程度整っているかを把握するのに役立ちます。

有酸素運動負荷は、ワークアウトや日常的な身体活動にかかる運動の強度を測定するもの。年齢、心拍数、活動時間、安静時の心拍数から算出されます。Fitbitアプリでフィットネスレベルを上げるか、現在のフィットネスレベルを維持するかを目標として設定すると、過去7日間の活動状況を把握して日々のフィットネスを「トレーニング不足です」「維持しています」「改善しています」と評価してくれます。

エナジースコアが少なければ休養が必要、回復できていれば体を動かせると判断でき、目標の達成度合いを日々確認することで、計画的にフィットネスに取り組むことができます。

フィットネスはウォッチ本体から「キックボクシング」のように種目を選んで記録するのですが、ウォッチ本体でも自動認識できるので、そのままお任せで計測を開始することも可能。終了時にはウォッチを操作して終了することで、精度のよいフィットネスの把握ができます。自動計測した結果は「スポーツ」と記録されますが、本体から入力した場合とほとんど変わらない計測結果が得られました。

Googleサービスとの連携はバッチリ

Pixel Watchシリーズの魅力が、Googleサービスとの強力な連携。Googleカレンダー、Gmail、Googleアシスタント、Googleウォレット、YouTube Musicといったアプリが利用できますが、やはり便利なのがGoogleマップ。アプリを起動して目的地を音声やキーボードで入力すると、目的地へのルート案内が利用できます。地図からルートを確認できる他、道順をステップを追って確認できるナビゲーションにも対応。アプリ起動中にリュウズを回すと、道順をスクロール表示して確認することができます。

さらに、レコーダーアプリの機能が強化。ウォッチ本体に録音した音声はPixelスマートフォンと同期して、スマホアプリ上で文字起こしの機能が利用できます。

サイズとカラーで全7モデルをラインアップ

45mmサイズをプッシュしてしまいましたが、実際に選ぶ際には装着感や価格から総合的に判断するのがよいでしょう。一度店頭で試着してみることをオススメします。

45mmモデルはMatte Black アルミケース/Obsidian アクティブバンド、Polished Silver アルミケース/Porcelain アクティブバンド、Matte Hazel アルミケース/Hazel アクティブバンドの計3色をラインアップ。価格はWi-Fiモデルが5万9800円(税込)、LTEモデルが7万6800円(税込)。

41mmモデルはMatte Black アルミケース/Obsidian アクティブバンド、Polished Silver アルミケース/Porcelain アクティブバンド、Champagne Gold アルミケース/Hazel アクティブバンド、Polished Silver アルミケース/Rose Quartz アクティブバンドの計4色をラインアップ。価格はWi-Fiモデルが5万2800円(税込)、LTEモデルが6万9800円(税込)です。

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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