最愛の息子が“生きる屍”に 『ぼくのエリ』原作者による北欧メランコリック・ホラー『アンデッド/愛しき者の不在』1月公開
アンデッド=生きる屍をモチーフに“愛の所在”を問いかける北欧発のメランコリック・ホラー『アンデッド/愛しき者の不在』(英題:Handling the Undead)が2025年1月17日に日本公開されることが決定した。
悲しみと喪失と希望についての物語を、恐ろしくも静謐な映像美で描く本作は、『ぼくのエリ 200歳の少女』(08)、『ボーダー 二つの世界』(18)で知られるスウェーデンの鬼才ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが2005年に発表した同名小説を映画化したもの。リンドクヴィスト自身が共同脚本を手掛けている。
監督・共同脚本は、本作が長編デビュー作となるテア・ヴィスタンダル。『マルホランド・ドライブ』に衝撃を受けて映画業界に入ったという彼女は、本作のインスパイア作品として、黒沢清監督の『CURE キュア』(97)のほか、『惑星ソラリス』(72)、『ミツバチのささやき』(73)、『エコール』(04)、『SHAME -シェイム-』(11)などを挙げている。
現代のオスロ。息子を亡くしたばかりのアナとその父マーラーは悲しみに暮れていた。墓地で微かな音を聞いたマーラーは墓を掘り起こし、埋められていた孫の身体を家に連れて帰る。鬱状態だったアナは生気を取り戻し、人目につかない山荘に親子で隠れ住む。しかし還ってきた最愛の息子は、瞬きや呼吸はするものの、全く言葉を発しない。そんなとき、招かれざる訪問者が山荘に現れる。そして同じ頃、別の家族のもとでも、悲劇と歓喜が訪れていた。
アナを演じるのは『わたしは最悪。』(21)のレナーテ・レインスヴェ。『わたしは最悪。』でレナーテと共演したアンデルシュ・ダニエルセン・リーらが脇を固める。
『アンデッド/愛しき者の不在』
2025年1月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか公開
原作・共同脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
監督・共同脚本:テア・ヴィスタンダル
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ビヨーン・スンクェスト、ベンテ・ボシュン、バハール・パルス
©MortenBrun
© 2024 Einar Film, Film i Väst, Zentropa Sweden, Filmiki Athens, E.R.T. S.A.
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