【宮城県旧松山町(大崎市)】懐かしい町並みやフランク永井さんのこと
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、宮城県旧松山町(大崎市)を写真とともに紹介する。
Vol.317/宮城県旧松山町(大崎市)
次にやって来たのは旧松山町だ。旧小牛田町から南へ進み、鳴瀬川を渡った先に市街地が広がっている。松山酒ミュージアムの方へ向かっていくと、昔ながらの町並みが現れた。かつて、1万3000石の城下町として明治維新を迎えた歴史を持ち、その賑わいの名残を感じられた。
松山酒ミュージアムは月曜日で休館だったけれど、隣にはフランク永井さんの展示室(同じく休館日)があった。彼のことを調べていくと、日本のムード歌謡歌手であり、この旧松山町が出身地だと。代表曲である「有楽町で逢いましょう」は、あとから自分で聴いてみた。しっとりしたメロディーに古き良き東京の情景が刻まれている。現在の有楽町とは違う、楽しさや喜びがあったのだろうなあと。
東北本線のJR松山町駅まで移動すると、周囲は山もほとんどなく空の広い景色で、戸建ての新しい住宅地が広がっていた。家の雰囲気を見ても、比較的最近の建物だと感じられる。松山町駅を利用しての通勤や通学もあるのだろう。よくよくこの東北本線のことを考えると、仙台には約40分、乗り換えなしで移動することができる。その利便性は生活の選択肢に、影響を与えているだろうし、実際に仙台まで通っている人もいる気がするなあと思うのだった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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