北海道東川町がカーボンオフセットの取り組みを「道の駅」「旭岳」で実施中
北海道東川町のひがしかわ観光協会は、「ひがしかわカーボンオフセットプロジェクト」として、人々が観光目的地として訪れる「道の駅」と「旭岳」の2カ所で持続可能な観光地を目指したカーボンオフセットの取り組みを実施している。町を訪れる人々に温暖化対策に取り組んでいる姿勢を認知してもらうことを目的としている。
ひがしかわカーボンオフセットプロジェクト
「ひがしかわカーボンオフセットプロジェクト(Higashikawa Carbon Offset Project)」は、道の駅ひがしかわ「道草館」でのオフセット対象商品1個購入につき、ひがしかわ観光協会が1㎏のCO2をオフセットするという内容だ。Jクレジットを利用して、北海道内で創出された地球温暖化対策を支援している。
対象となる商品は、JAひがしかわ「東川米」や道草館オリジナル商品で、目印として該当シールが貼られ、購入者は店頭のPOPや掲示物で取り組みを知ることができる。ステッカーは、9月中旬頃からの新米販売に合わせて添付を開始予定だ。
このプロジェクトは、生産者/流通事業者/購買者が負担する内容ではなく、ひがしかわ観光協会がCO2削減に向けた啓蒙活動として行う。
旭岳カーボンオフセットプロジェクト
「旭岳カーボンオフセットプロジェクト(Asahidake Carbon Offset Project)」の活動は、訪れた人にとっても、住む人にとっても、「旭岳」と大雪山系の山々の雄大な景色と、季節ごとに見られる木・花・紅葉・雪といった自然の美しさがこの先もずっと続くことを願いスタートした。
日本最大の国立公園「大雪山国立公園」にあり、北海道最高峰を誇る標高2,291mの旭岳には、毎年多くの人が登山・ハイキング・ウィンタースポーツを楽しむために訪れている。また、標高1,600m地点にある旭岳温泉は、大正時代の開湯以来、長年にわたり良質な泉質で慕われている。その麓にある東川町では、大雪山系の山々の降り積もる雪が解け、長い年月を経てたっぷりとミネラルを含んだ湧水の恵みを受けている。
このプロジェクトは、大雪山国立公園の入口から旭岳までの移動距離に車両から排出されるCO2を算出し、旭岳エリアの有料駐車場料金の一部をオフセットするというもの。オフセットは北海道の森林再生や保全を目的とした活動を対象として活用し、地球温暖化対策へ貢献していく。
実施期間は、旭岳ロープウエイが7月1日(月)~10月下旬、旭岳ビジターセンターが7月1日(月)~9月30日(月)を予定している。駐車場料金¥500/日は駐車場入場時に回収され、利用者にはステッカーが配布される。旭岳には、9月中旬から下旬の紅葉時期には多くの人が訪れる。来訪の際は協力を。
「ひがしかわカーボンオフセットプロジェクト」の取り組みに注目だ。
ひがしかわカーボンオフセットプロジェクト:https://www.welcome-higashikawa.jp/higashikawa-carbon-offset-project
【参考】
国立公園入口から旭岳温泉までの距離を基準として算出(片道)
温室効果ガス排出量=走行距離÷燃費×排出係数(※試算式は1台当たり)
走行距離(片道):11km 燃費:18.9km/L ガソリン排出係数:2.29 kg-CO2/L
1台当たりのCO2排出量 2.7kg
(山本えり)
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