新シーズン「私をもらって~恋路編~」がスタート 前田公輝&久保田紗友インタビュー「ファンタジーとラブコメが融合した新しい世界観」
日本テレビ「Friday’s EDGE(フライデーズエッジ)」(毎週金曜24時30分~24時59分)で、LINEマンガ国内1,600万views以上(※2024年5月時点)、世界8カ国語で展開されている韓国の人気webtoon・web小説を原作にドラマ化した「私をもらって ~追憶編~」が8月30日(金)に最終回を迎えました。
前田公輝さんと久保田紗友さんがW主演を務める本作。新シーズンである、「私をもらって~恋路編~」がHuluで先行配信中。今秋に地上波にて放送予定です。お2人に作品の魅力などお話を伺いました!
――本作のオファーを受けた際はどの様なお気持ちでしたか?
前田:とても嬉しかったです。本作が民放ドラマ初主演となりますが、民放ドラマでの主演というのは僕の夢の一つだったので、すごく感謝しています。シーズンごとにストーリーがつながっていく長い作品ということで、今まで以上にエネルギーを注ぎたいと思いました。
久保田:私も嬉しい気持ちでいっぱいでしたが、感情の振れ幅の大きい奈津実を自分が演じるイメージが最初なかなかできなくて、そこに対してのプレッシャーもありました。でも、この作品を乗り越えることで自分も多くのものを得られるのではないかとも感じました。今まで携わらせていただいた作品もすべて大切ですが、特に奈津実を演じることをより一層大切にして向き合いたいと思いました。
――原作は韓国のWebコミックですが、どんな印象を抱きましたか?
前田:本当に奇麗な作品で読みやすかったです。僕自身も楽しみながら読ませてもらいました。ファンタジー要素とラブコメの要素がうまく融合していて、共感を呼ぶ非現実的な世界観も魅力的ですので、映像でしっかり表現したいと思いました。
久保田:ファンタジーとラブが入り混じった世界に入れるのが楽しみでした。ただ、奈津実や稜英の抱えるものが大きすぎて、しんどい気持ちにもなりましたね。
前田:生霊として出会うとか、記憶をなくすとか、そういった部分がすごく韓国作品らしくて興味深かったですね。日本はリアル志向なイメージがありますが、韓国はそのリアリティーに加えて、エンタメとして知らない世界に没入して楽しむ要素が強いなと思いました。
――普通のラブストーリーとは異なる点で、楽しかったことや苦労したことを教えてください。
前田:奈津実が稜英の記憶を失った状態で稜英と出会うところから始まりますが。それ以外は稜英が常に透けているわけではなく、物に触れられない設定があったり、周囲から見えていないというところが、これまでのお芝居と大きく異なりました。見えないからこその自由度があり、人との距離感を超えて近寄る演技が楽しかったです。現場ではしばしば「幽霊ではないんだよね」という確認の言葉が飛び交っていて、それが何度か繰り返される中で、僕自身も「これは死んでいない」と確認し合ったり(笑)。本当に大きな違いは、目線や触れられるかどうかといった部分で、それが演技の面で新鮮でした。
久保田:奈津実は生霊をすんなり受け入れている設定でしたので、体が覚えているけど記憶がないという状況が面白かったです。普通の人と話しているのと変わらない感覚でしたが、逆に見えない稜英さんと一緒にお芝居をする時に、稜英さんが言っていることに反応しないようにするのが難しかったです。見えない人たちとのシーンでは、稜英さんの存在を感じながらも、それをほかのキャラクターに悟られないようにするのが大変でした。
――稜英は王子様のようなカリスマ性のある人物で、奈津実は感情の振れ幅が大きいですが、それぞれ、ご自身と共通点や違いはありますか?
前田:大切な人に対する思いや感謝の気持ちは共通しているなと思います。自分の近い人や感謝している方々に対する思いは、奈津実に対する稜英の思いと似ていますね。ただ、いつでもそばにいられるかと言えば…仕事上難しい部分もあるので(笑)。
久保田:私はビールが好きなところが奈津実と共通しています(笑)。奈津実は外に感情を発散する性格で、私は自分の中で解消することが多いので、そこは真逆です。でも、奈津実を演じるうちに、外に感情を出す心地良さを感じるようになりました。後半は自分自身も奈津実に近づいている感覚がありました。奈津実が持つ根拠のない自信に救われながら、日々撮影に奮闘できたと思っています。
――ビール好きが共通点というのは最高ですね!前田さんもビールはお好きですか?
前田:僕はもう最近はノンアルコールビールばかりですね。味は好きだし、あの爽快な感覚は好きなんですけど、翌日へのダメージを考えてついノンアルコールに。役者をやりすぎてノンアルコールビールでも多分酔った感覚になれるっていう(笑)。もちろん時々は飲んでいます。
久保田:自分の飲みっぷり、ぷはぁ〜って声が大きすぎて恥ずかしくなりました(笑)。
前田:あれがいいんだよ!会って間もない男性の前でもあれぐらい発散できるっていうところに、奈津実のオープンマインドを感じます。
――私もビール大好きなので、奈津実の飲みっぷりを見てると飲みたくなります!奈津実の部屋も可愛いですよね。
久保田:赤べことか小さいものが飾ってあって 部屋着も面白いのでぜひ細かいところもチェックしていただきたいです。
前田:生霊を受け入れる姿勢がもともとある子なので、実は部屋の中にちょっとスピリチュアルを感じるものとか、小さい小物とかが散りばめられているんですよね。監督と美術さんのお茶目なところが出ていて可愛いです。
――ぜひ隅々までチェックしたいと思います!本作はシーズン2もある作品ということで、一つの役柄と長く付き合うことになりますが、時間が経つにつれて役への愛着や新たに好きになった部分はありますか?
前田:原作を読んだ時から稜英のキャラクターが大好きでした。ただ、そのキャラクターに自分がしっかりアジャストできるか不安もあって。稜英のセリフは日常ではあまり使わないものが多かったので、それを現実的に落とし込むために、私生活でもあの話し方や低い声を意識しました。実際、僕の声は低いんですが、クランクインの時よりも声が低くなったと感じています。役を演じていると、その役に影響を受けることが多いので、プライベートでも稜英らしい部分が出てきたのかなと思います。
久保田:「自分のことがすごく大好きになれるような女の子像」を作り上げることを意識して奈津実を演じました。彼女に寄り添って役を作り上げていく中で、人に対して感情を表現する素晴らしさを学びました。私は感情表現が苦手なタイプなので、奈津実を通して自分を出すことの怖さが少しずつ和らいできたと感じています。奈津実を演じることで、自分自身も成長できたと思います。
前田:シーズン1ではラブコメ、サスペンス、ファンタジーの要素がバランスよく配置されていました。そして、シーズン2では稜英と奈津実の立場がまったく違う状態になりますが、シーズン1での関係性や呼吸が垣間見られる瞬間もあります。シーズン1で物語は一旦区切りがつく形になりますが、2人の関係がどうゴールを迎えるのか、シーズンを通して楽しんでいただけたら嬉しいです。
久保田:良い意味で最高に続きが気になるところでシーズン1が終わるので、私だったらすぐにHuluに入ってシーズン2を見てしまうと思います(笑)。皆さんにもシーズン1を見たらすぐにシーズン2を見ていただきたいというのが本音ですが…(笑)
前田:本当にそうだよね!
久保田:それぞれの過去や黄泉路での出来事を思い浮かべながら最初から見直していただけたら、また見方が変わるかと思いますので、奈津実視点や稜英視点など、いろんな角度から何度も楽しんでいただけたら嬉しいです!
――とても素敵なお話をありがとうございました!
「私をもらって~恋路編~」
「私をもらって」の新シーズン「私をもらって〜恋路編〜」では死神が2人の運命に関わる”ある秘密”を告げ…。新たに巻き起こるトラブルに2人の「恋路」はどうなるのか、まだまだ続く切ない恋物語をお楽しみに!
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撮影:オサダコウジ
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