【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.19「少し遅めのライブハウスで夏祭りイベント〈夏福〉に出演する琳子に注目」
こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「少し遅めのライブハウスで夏祭りイベント〈夏福〉に出演する琳子に注目」
9月5日に大阪・ROCKTOWNにて、〈夏福2024 ROCKTOWN Edition〉が開催されます。
夏福というイベントは元々梅田エリアの複数会場で開催されたサーキットイベントで、2022年からはROCKTOWNにて毎年夏頃に定期的に開催されています。関西の若手アーティスト中心にしたブッキングに加え、スーパーボールすくいがあったり、過去には屋台風のFOOD出店もあって、ライブハウスでの夏祭り的な雰囲気もあります。ROCKTOWN自体が大きな商業施設の中にあるライヴハウスなので、なんとなく来るだけでテンションも上がります。
そして今年も個性豊かな5組が集まりました。大型サーキットイベント出演のみならず、3月にはThis is LASTとChilli Beans.とも共演したワンダフル放送局、いろんな意味で素っ裸な歌詞がSNS上で話題になっているAdult family、とにかく元気な04世代のハッピィパンクバンド・ニィキュッパ、熱いパフォーマンスに磨きがかかっている吹田発4人組ポップロックバンド・フクスイボンニカエスに、バンドサウンドからEDMまで幅広い楽曲が魅力のシンガーソングライター・
全組注目株ですが、琳子を今回はピックアップ。上記のようにジャンルに捉われないサウンドに、透明感の中に少しミステリアスさも帯びた歌声が綺麗に乗ります。「溶けたアイス」「真夜中ドライブ」とキュートなラブソングなのですが、そういった歌声やクリエイティブ性の高さから、不思議と心の底の見えなさがある気がするのは私だけでしょうか。そこに惹き寄せられる部分があります。ただ新曲「Maybe」はグッと大人の雰囲気が増したサウンドですが、よりストレートに思いを伝える歌詞で、彼女はこういうこともできるのかとまた驚かせる曲でした。今後、若い女子をスタートに多くのリスナーからの共感を多く獲得できそうです。ライヴは一度だけ1年半前に弾き語りのライヴを見たことはありますが、恐らく音楽性は進化しているでしょうし、今回はバンドセットとのことで楽しみです。
ただ琳子のみならず、場数を踏み続けるワンダフル放送局やニィキュッパはもちろん、11月に自主企画を控えるAdult familyとフクスイボンニカエスもライヴへのモチベーションは高まっているでしょう。今年は特にポップの中に高い熱量も感じる年になりそうです。
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