今では考えられない攻め過ぎたセール！サヨナラオリンピックセール
1964年（昭和39年）の12月、漫画「カムイ伝」連載開始（1日）、皇太子夫妻タイご訪問（14日）、NHK「紅白歌合戦」海外発中継（31日）などがありました。これら時代を表す様々な注目ニュースの裏で、密かに注目を集めた三面記事をご紹介します。
選手村備品大放出！さよなら東京五輪セール大盛況
東京オリンピックが閉幕して1か月半後の12月8日、選手村で使われた家具や備品の即売会「サヨナラオリンピックセール」が、池袋の西武百貨店で行われた。市価の半分から10分の1の価格とあって、午前10時の開店時には約3500人が長蛇の列を作る盛況となり、選手が座った応援セットから電気器具、茶碗など約1万点を1時間足らずで完売。何も買えなかった客1800人には整理券を発行し、10日に代々木の選手村で行われる備品セールの優先購入権を与えるなど対応が取られた、6万数千点の備品を扱った第2段のセールも、その日うちに全商品が完売する人気で、オリンピックに沸いた1年を締め括るにふさわしいイベントとなった。
【出典】週刊昭和タイムズ（昭和39年）
今から60年前に行われた選手が使った備品などの即売会、公の場でこんなイベントが開催されていたなんて驚きですね。
（Written by 山岸悠也）
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