完全フラット背面で最新のSnapdragon 8 Gen 3搭載のゲーミングスマホ「REDMAGIC 9S Pro」レビュー

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Nubia Technology傘下のスマートフォンメーカー、REDMAGICが8月5日に発売するゲーミングスマートフォン新製品「REDMAGIC 9S Pro」のレビューをお届けします。12GB RAMと256GBストレージでブラックカラーの「Sleet スリート」、ホワイトカラーの「Frost フロスト」、16GB RAMと512GBストレージで黒スケルトンの「Cyclone サイクロン」、シルバーカラーの「Snowfall スノーフォール」の4モデルの中から、Cycloneを試用しています。

最新チップセットと進化した冷却システムを搭載

Qualcommの最新チップをタイムリーに導入し、ターボファンを搭載する冷却機構、低遅延のディスプレイやショルダートリガーを採用するトガった仕様でアップデートを続けるREDMAGICシリーズ。9S Proはチップセットに最新のSnapdragon 8 Gen 3を採用。前モデル「REDMAGIC 9 Pro」に搭載したSnapdragon 8 Gen 3と比べてCPU性能が最大3.4GHzに、GPU性能は1GHzにアップグレードされているのが特徴です。

ベンチマーク結果は、「3D Mark」の「Wild Life Extreme」が5495。9 Proの5243の結果を上回っています。「Geekbench 6」のシングルコアの結果は2214、マルチコアの結果は6994と、こちらは9 Proと同等程度の結果となりました。

2万2000RPMで回転して熱を排出する冷却ファンは全モデルで外から見えるデザインになり、LEDのライティングによりゲーミングデバイスの世界観を演出。ファン自体の冷却性能も30%向上しています。最新チップセットの能力を引き出す冷却システムは「ICE 13.5」に進化、10182平方ミリメートルと大面積のベイパーチャンバー(VC)と10層の冷却レイヤー、新たに採用したフロスト冷却ジェルにより、9 Proと比べてCPUコア温度をさらに1.5℃下げることが可能になりました。ゲームのプレイ中も、背面の熱をほとんど感じることなく安心してプレイに専念できます。

完全フラットデザインと全画面ディスプレイを採用

カメラの突起をなくし、フラッシュライト部分のわずかな突起を除き、ほぼ全面がフラットな形状。カメラは光学式手ブレ補正(OIS)対応の5000万画素メイン+5000万画素超広角+200万画素マクロの3眼構成で、マクロレンズはストロボライトの下に配置しています。フラットな背面ガラスはカメラレンズとして必要な要件を満たしつつ、背面ガラスとしての強度も両立。フラッシュライトのわずかな突起のおかげで、背面を下にして置いてもレンズの損傷を防ぐことができます。

ノッチやパンチホールがない全画面ディスプレイを採用。解像度1600万画素のインカメラが、UDC(Under Display Camera)Pro技術で画面に埋め込まれています。

6.8インチAMOLEDディスプレイは最大輝度が1600nit、リフレッシュレートは最大120Hz。マルチポイントで最大960Hzのタッチサンプリングレートに対応します。狭ベゼルで鮮やかな画面は、没入感のあるゲームプレイを約束してくれることでしょう。

スクエアな背面と垂直に立ち上がった側面から、全体で1枚の板のような印象に。ゲームのプレイで両手持ちした際にも引っかかりがなく、快適にホールドできます。

ディスプレイから見て右側面には、ファンから熱を排出する通風口、音量ボタン、電源ボタン、ゲームモードに切り替える赤いスライドスイッチ、左右のショルダートリガーを搭載。左側面はボタン類はなく、通風口のみを備えています。

上面には3.5mmイヤホンジャック、底面にはDP Altの画面出力に対応するUSB 3.2 Type-Cポート、デュアルnanoSIMスロットを搭載します。

スライドスイッチをONにして快適なゲーミング環境に

側面のスライドスイッチをONにすると、ゲームモードが起動。高パフォーマンスでプレイするアプリをライブラリから追加して、メニュー画面から起動することができます。

ライブラリに追加したアプリは、起動後に画面の右上か左上から画面中央に向かってスワイプすることで、設定メニューをオーバーレイ表示します。CPUとGPUの動作モードを設定できる他、画面のリフレッシュレートやタッチサンプリングレートなど詳細な設定メニューが利用可能。ショルダートリガーの設定もここから可能で、画面上のバーチャルパッドに「L」「R」のマーカーをドラッグして操作を割り当てられます。

良好な反応のスワイプ操作と、タッチ面積を拡大して感度を向上したショルダートリガーにより、スマホゲームの快適なプレイが可能。前モデル同様、Wi-Fi 7に対応して高速で低遅延なアンテナ設計、Snapdragon SoundとDTS:X Ultra対応で迫力のあるサウンド、シリーズ最大のX軸リニア振動モーターといった機能が、さらにゲーミング体験を向上させます。

「Backbone One」のような外付けゲームコントローラーを装着すれば、携帯ゲーム機と遜色ないプレイ環境が実現します。「Xbox Cloud Gaming」のようなクラウドゲーミングにもおススメ。

バッテリー容量は6500mAhで、省電力アルゴリズムにより最大2日程度の日常使用が可能。最大80Wの急速充電に対応するUSB充電器が付属し、約35分でフル充電にできます。

付属品の保護ケースは透明なケースが背面と上面、下面の3面をすっぽり覆う構造で、フラットなデザインと排熱、ショルダートリガーのパフォーマンスを両立する仕様になっています。

SleetとFrostの価格は12万2800円(税込)、CycloneとSnowfallの価格は15万2800円(税込)。発売日の8月5日(月)11時59分まで、先行予約販売として4000円オフで販売中です。Sleet、Cyclone、Snowfallの3モデルは8月上旬の出荷予定で、Frostのみ8月下旬の発売を予定しています。

REDMAGIC日本公式サイト
https://jp.redmagic.gg/[リンク]

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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