野菜の王様とまでいわれる「モロヘイヤ」。その旬は?選び方や保存方法のポイントも解説!!
野菜の王様と呼ばれる野菜、それが「モロヘイヤ」です。
しかし、日本ではあまりメジャーな野菜ではないため、旬についてわからない人もいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな「モロヘイヤ」の旬について解説します。
選び方や保存方法についても説明します。
「モロヘイヤ」の旬
ここでは「モロヘイヤ」の旬について解説します。
モロヘイヤは夏野菜
「モロヘイヤ」は夏野菜とされる葉物野菜の一種です。
その旬は6月~9月にかけての夏とされ、日本でも夏野菜として親しまれています。
そんな「モロヘイヤ」は栄養素に優れた野菜でもあります。
ホウレン草と比較してビタミンAは約2倍、カルシウムは約5倍、ビタミンEの含有量に至っては野菜の中でNo.1とされるほどです。
まさに「野菜の王様」の名に相応しい食材と言えるでしょう。
他にも強い抗酸化作用で血液をさらさらにして血栓を防ぎ、癌や動脈硬化の予防、老化防止にも効果的とされています。
ビタミンB群としてはB1・B2・B6が豊富に含まれ、タンパク質の再合成を助けることで疲労回復にも効果的とされています。
糖タンパク質の一種であるムチンも含まれており、消化酵素としてタンパク質の分類・吸収を助けてくれるのも特徴です。
解毒作用もあり、肝臓を強化して胃潰瘍などの病気の予防も期待できます。
モロヘイヤの流通時期
「モロヘイヤ」の旬は6月~9月ですが、流通の最盛期は8月とされます。
8月になると「モロヘイヤ」が全国各地で見られ、主に沖縄県産のものが全体の約40%近くを占めるとされています。
この時期の「モロヘイヤ」は新鮮で幅広い料理に合わせられるので、機会があればぜひ食してみてください。
「モロヘイヤ」の選び方と保存方法
ここからは「モロヘイヤ」の選び方と保存方法を解説します。
モロヘイヤの選び方
「モロヘイヤ」は主に若葉を食用とします。
そのため、選ぶ際は葉っぱに注目しましょう。
特に葉にハリがあってみずみずしいものほど新鮮とされます。
また、茎に弾力のあるものも新鮮な証拠です。
「モロヘイヤ」はそうした葉や茎から選ぶのがおすすめです。
モロヘイヤの保存方法
「モロヘイヤ」を保存する際は、葉だけを密閉容器に入れて冷蔵庫で保管しましょう。
冷凍する場合は軽く茹でてしっかりと水気を切ってから保存するのがおすすめです。
ただし、新鮮なものほど栄養素も豊富で美味しいので、早めに食してしまうのがおすすめです。
「モロヘイヤ」は野菜の王様ではなく『王様の野菜』?!
「モロヘイヤ」は野菜の王様とされますが、実は「王様の野菜」でもあります。
エジプト王室も好んだモロヘイヤ
モロヘイヤの歴史は古く、古代エジプト時代にまで遡ります。
10世紀後半、エジプトの王様が病気にかかってしまいます。
しかし、療養として新鮮な「モロヘイヤ」のスープを食べたところ、見事に病気が回復したのだとか。
それ以来、王室では「モロヘイヤ」のスープを「王家のスープ(ムルキーヤ)」と呼び、具材とされた野菜も「王様の野菜(ムルキーヤ)」と呼んで好んだとされます。
ゆえに「モロヘイヤ」は「野菜の王様」であり「王様の野菜」でもあるのです。
「モロヘイヤ」という名前も当時の発音「ムルキーヤ」が訛ったところから来ているとされています。
こうして約2000年以上、熱帯地域の国々で「モロヘイヤ」は愛されてきました。
モロヘイヤという名前はアラビア語から
「モロヘイヤ」の名前はエジプトの「ムルキーヤ」から来ています。
この言葉はアラビア語で「王様だけのもの」を意味します。
つまり、当時は王様しか食されることを許されなかったものだということです。
現にエジプトの王室において「モロヘイヤ」は王様の食べ物とされていました。
他にもある「野菜の王様」と呼ばれる野菜
「モロヘイヤ」の他に「野菜の王様」と呼ばれる食材としては「ケール」があります。
「ケール」はビタミンやミネラル、食物繊維の含有量に優れた野菜です。
キャベツなどの野菜と比べてもβ-カロテンは約60倍、ビタミンCは約2倍、ビタミンEは約24倍と驚異の数字を誇っています。
ミネラルであるカルシウムは約5倍、マグネシウムは約3倍と驚愕の数字です。
食物繊維も豊富なので、便秘気味な人にもおすすめできる食材となります。
このように栄養面だけで見ても「ケール」は非常に優れた野菜と言えるでしょう。
まとめ
「モロヘイヤ」は野菜の王様とされる食材です。
現にその栄養素は他の野菜と比べても非常に優れています。
過去には古代エジプトで「王様の野菜」として愛され、王室などを中心に食されていたことがわかっています。
まさに「モロヘイヤ」は野菜の中の野菜と言えるでしょう。
日本でも夏頃になると流通するので、気になる方はぜひ食してみてはいかがでしょうか。
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