「“見られている”感覚はとても怖いこと」 イシャナ・ナイト・シャマラン監督がホラー映画『ザ・ウォッチャーズ』に込めたもの[ホラー通信]
森の中で“何か”に監視されるホラー映画『ザ・ウォッチャーズ』が6月21日より公開。M・ナイト・シャマランが製作し、彼の娘であるイシャナ・ナイト・シャマランが脚本・監督を務める本作。イシャナ監督が作品のテーマについて語るコメントが到着した。
ダコタ・ファニングが演じるミナは、届け物をするために出かけるが、地図にない森で道に迷ってしまう。彼女が逃げ込んだ“ガラス張りの部屋”には見知らぬ3人の男女がいた。夜になると窓が鏡となって外が見えなくなるこの部屋で、毎晩訪れる謎の“何か”に監視されることになる。
名の知れた映画監督である父 M・ナイト・シャマラン、歌手として活躍する姉 サレーカに囲まれ、常に注目を集める生活を送ってきたイシャナ監督は、「人に監視され、評価されるという感覚はとても一般的な感覚だと思います」と語る。「“見られている”という感覚は私にとってはとても怖いことなんです。そういった感情は全く楽しめません。だから、サブリミナル的な感覚でそういう恐怖を入れ込んだと思うんです。今この社会にどれだけの判断力があるのかというある種の奇妙さの本質として」と、自分からは見えない中で何者かに覗き見られることは極めて現代的なことだと指摘する。
父の作品に共通するように、イシャナ監督も「すべての中心には家族との関わり合いと人間関係がある」と、“家族”というテーマを重視した。主人公ミナと見知らぬ3人の登場人物には、それぞれに抱える闇があり、次第に家族との過去が明らかになっていく。
「みんなに共通するいたって普遍的な物語です。この映画の本当のテーマは、繋がり合うことが難しい世界の中で人々が互いにどう関り合い、そして繋がり合える方法をどのように見つけ出すのか、というものなんです」と、登場人物たちが共に恐怖に対峙する姿を通し、繋がりあうことの重要性を観客と共有したいと語っている。
『ザ・ウォッチャーズ』
6月21日(金)全国ロードショー
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