「この映画の不気味で身震いするような音楽は彼にしか作れない」 映画『ナイトスイム』の恐怖を倍増させた“ホラー音楽の職人”[ホラー通信]

『ナイトスイム』

良作ホラーを次々と生み出すブラムハウス・プロダクションズと『死霊館』シリーズのジェームズ・ワンがプロデュースするホラー映画『ナイトスイム』が現在公開中。本作の劇伴を手掛けた“ホラー音楽の職人”についてご紹介する。

中古で買った一軒家の裏庭にあるプライベートプールが、恐怖の舞台となる本作。引っ越してきた一家はプールのある生活を満喫するが、次第にそこで奇妙な出来事が起こり始める……。

ホラー映画において音楽は緊張感や不穏さを増幅させ、作品を印象付ける重要な要素だ。『ナイトスイム』で、水中に“何か”がいそうな不気味な気配を演出する劇伴を手掛けたのは、映画音楽作曲家のマーク・コーヴェン。監督のブライス・マクガイアは、自身のビジョンを実現してくれる人物としてコーヴェンに熱烈なラブコールを送り、彼の起用が実現した。

カナダ出身のコーヴェンはロックバンドやジャズミュージシャンとして活動したのち、映画音楽の作曲家としてキャリアをスタート。低予算ながらも世界的なヒットを記録した『キューブ』(98)で初めてホラー映画の劇伴を担当し、そこから26年にわたってホラージャンルの映画音楽を手掛けてきた。今年4月に公開された『オーメン:ザ・ファースト』の劇伴もコーヴェンの作品だ。

マクガイア監督は、「マークに手紙で、彼の音楽が僕のプレイリストに常に含まれていることや、水中の奥底から這い上がってくるかのような音楽に関する僕のビジョンを伝えたら、この映画への参加を引き受けてくれた。マークはすごくいい人だし、才能にあふれている。『ナイトスイム』の不気味で身震いするような音楽はマークにしか作れないよ」と彼の参画のきっかけを振り返りながら、作曲家としての手腕を称賛。コーヴェンが音楽を担当したホラー映画のなかで、『ウィッチ』(15)、『ライトハウス』(19)、『ブラック・フォン』(21)を自身のお気に入りの作品に挙げている。

プールに入るのが怖くなりそうな本作、恐怖を拡張する音楽にも注目してお楽しみあれ。

『ナイトスイム』
6月7日(金)公開

『ナイトスイム』
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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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