5月末に数千匹の蝶が大集合する渓谷「ロードス島のバタフライバレー」

エーゲ海南部のアナトリア半島沿岸部に位置するロードス島。エーゲ海の南に浮かぶ淡路島の2倍ほどの島に、毎年5月末から数千匹の蝶が集まる「蝶の谷」と呼ばれるスポットが存在する。ロードス市から南に約25キロに位置する蝶の谷は、ヨーロッパで唯一のスイートガムの自然林が広がっており、芳香を放つスイートガムの木に誘われて、ミナミアゲハなどの蝶が5月末に渓谷に到着し、数千匹が8月頃までこの場所で繁殖を行う。特にヨーロッパ生まれの「ジャージータイガー」（Jersey tiger）の休息地として知られ、日中は木の幹や岩の上でカモフラージュしながらびっしり張り付いている。

これからギリシャに旅行を計画の際は、ロードス島の蝶の谷へ訪れてみてはいかがでしょうか。

（Written by 山岸悠也）