うまかった名店カップ麺を実店舗でも食う|那覇「EIBUN」のBUNBUNそば
最近はラーメンの名店が監修したカップ麺がたくさん発売されています。しかもどれも美味しさの偏差値が高め。知らなかった店のカップ麺を食べて感動し、その店に行きたくなっちゃうことも少なくありません。いや、行きたくなっちゃうというか、むしろ行きたい。じゃあ行けばいいじゃねえか。
ってことで、うまかった名店カップ麺の実店舗に行き、モデルになったラーメンを実際に食べてみるというシリーズを始めてみました。
第2回:那覇・壺屋「EIBUN」のBUNBUNそば
第2回は昨年秋にファミリーマート限定で発売された沖縄そばのカップ麺「EIBUN監修 沖縄そばの行列店」(ファミマル)。監修した「EIBUN」は那覇・壺屋にある人気店です。
丼型カップのノンフライ麺で有名店の沖縄そばが出るのなんて史上初では?もっさりモチモチとした沖縄そばらしい麺に強いこだわりを感じる。あっさりスープとの相性はもうひとつだけどナイスなチャレンジ。コーレーグス風調味油もよかった#カップの麺ぜんぶ食うEIBUN監修… pic.twitter.com/5PiFw2mn3Y— 野島慎一郎|B級フード研究家 (@aochins8) October 24, 2023
沖縄そばのカップ麺が有名店の監修で、なおかつ高めの価格帯のノンフライ麺で発売されるのはおそらく初めて。ゆえにまだ完全体という感じではなかったのですが、唯一無二な麺の食感など、随所に強いこだわりを感じられる一杯でした。
とても印象に残りましたし、これはいつか実店舗でも食べてみたい。そう思っていたら先日沖縄に行く機会があったので、もちろん食べに行ってきましたよ。
行ってみたら平日午前でも大行列!
ところが、平日のオープンして間もない時間に行ったのに「EIBUN」の前にはすでに長蛇の列が。すごい! 受付に名前を書いて呼ばれるまで30分はかかりました。
ちなみに店舗の壁にはカップ麺のフタと同様にかわいいイラストがいっぱい。
この壁をモチーフにかわいいカップのデザインをしたんですねえ。これは知れてよかった。
メニューが結構たくさんあった
順番待ち中は先にメニューブックを見られました。沖縄そばには変化球メニューがたくさんありましたし、麺の種類やトッピングも豊富に揃っていて、何度も足を運びたくなるラインアップ。
おそらくカップ麺のモチーフとなったのは一番オーソドックスな「沖縄そば」なのでしょうが、「牛もやしそば」や「ぶっかけ沖縄まぜそば」も魅力的すぎる! 冷やし麺も絶対うまいやつ……!
さすがにいくつも食べられないので悩みましたが、「沖縄そば」の豪華版で一番人気という「BUNBUNそば」を注文してみることにしました。
EIBUNの「BUNBUNそば」(1350円)
ようやく順番が来たので店内で食券を購入し、カウンターに着席。赤と黄色の箸「うめーし」がいかにも沖縄っぽくていいなあ、なんて思っているとすぐに「BUNBUNそば」が目の前に運ばれてきました。
うおおおお、美しい!! 済んだスープも美しいし、沖縄の食器「やちむん」の青色も美しい!! そして、湯気が立ちまくっていてすっごい。熱そうだし、ウマそう! 湯気が邪魔して写真を撮るのが難しい!!
そして麺の上には贅沢にも3種類の肉がドカドカのっていて、麺を覆い隠してしまっています。麺類だけど肉料理にも片足を突っ込んでいる沖縄そばだ。
沖縄そばらしくもありながら深みがすごいスープ
さて、まずはスープから一口。……おおおおっ、なんだこのスープは。これが沖縄そばのスープかどうかと問われれば、間違いなく沖縄そば。だけどこれまで味わったことがないほどいろいろな味を感じられるというか、深みがすごいというか、一筋縄ではいかないスープ。
だけど後味はスッキリしていて、口の中に優しく残るだしの余韻。これ、とんでもなくウマいじゃん……!!
カップ麺で食べたときはどちらかというとスープよりも麺の印象が強かったけど、実際に食べてみたら完全にスープが主役。麺もしっかりそのスープに馴染んでいてウマかったし、ゴロゴロ入った肉も最高にジューシーだったのに、店を出たら思い出すのは一滴残らず飲んでしまったスープのことばっかりだもんな。
申し訳ないけどカップ麺ではこの美味しさは伝えきれていなかったのかもしれない。「EIBUN」の沖縄そばはすごかった。ぜひまた進化した状態でカップ麺化されるのを期待したいですね。ごちそうさまでした〜!
(執筆者: ノジーマ)
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。