鳥取県、視覚障がい者を遠隔サポートする「アイコサポート」のフリーエリアプラン採用

プライムアシスタンスが提供する、視覚に障がいのある人向け遠隔サポートサービス「アイコサポート」の「フリーエリアプラン」が鳥取県全域で採用された。

これにより、鳥取県内に居住する視覚に障がいのある人は、所定の手続きを行うことで、「アイコサポート」を無料で利用することが可能となる。

なお、視覚に障がいのある人が自宅や屋外(移動のサポートを含む)において、専門のオペレーターによるサポートを遠隔から受けられるサービスが自治体で導入されるのは国内で初めてとのこと(※1)。

オペレーターがスマホを通じて遠隔サポート

「アイコサポート」は、スマートフォン(iPhoneのみ)のGPS情報やカメラ映像を専門のオペレーターに共有し、オペレーターがユーザーへ視覚情報を提供するサービスだ。

利用シーンは、出かける前の身だしなみのチェック、郵便物や書類の読み上げ、目的地までの移動や買い物サポートなど。タイムリーに視覚情報を提供することにより、生活面での利便性を高め、視覚に障がいのある人がいつでも気軽に安心して行動できることを目指している。

同サービスは、安心して利用してもらうため、コンタクトセンターを厳格な個人情報管理のもとで運営し、専門の研修を受けたオペレーターを採用している。

鳥取県での「フリーエリアプラン」概要

「アイコサポート」の「フリーエリアプラン」は、店舗や行政区域など特定のエリアの全体または一部を「フリーエリア」に設定することで、視覚に障がいのある人が「アイコサポート」を無料で利用できる企業および自治体向けのプランだ。

鳥取県でのフリーエリアプランの対象地域は、鳥取県内全域。対象者は、鳥取県に在住する視覚障がいに係る身体障害者手帳を所持している人だ。なお、原則18歳以上となっている。

システムの利用時間は、午前9時～午後9時で、1人当たりの利用時間の上限は月に4時間。鳥取県担当窓口に利用申込書を提出することで利用できる。

プライムアシスタンスのビジョン

プライムアシスタンスは、自動車トラブルに対応する「ロードアシスタンス」や、住まいのトラブルに対応する「ホームアシスタンス」など、世の中のあらゆる困りごとをサポートするためのサービスを幅広く展開している。

その中で、2021年12月に「アイコサポート」の提供を開始。視覚に障がいのある人の社会参加促進や生活の質の向上の実現に寄与することを目指している。

今後プライムアシスタンスは、「アイコサポート」の提供を通じて、視覚に障がいのある人の行動範囲や選択肢の拡大、就労などの社会参画のサポートにつなげ、「“安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する」というSOMPOのパーパス実現に向けて取り組んでいく。

また、高齢者や訪日外国人など様々なサポートを必要とする人にも、遠隔支援サービスのノウハウを活用していくことを検討するとしている。

視覚に障がいのある人の暮らしをサポートする「アイコサポート」の拡大に注目したい。

プライムアシスタンスWebサイト：https://prime-as.co.jp/

※1 2024年4月1日(月)時点、プライムアシスタンス調べ

(Higuchi)