旧ジャニーズの体質改善? タレントの家族がTV解禁の動き

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ジャニーズ事務所、今のSTARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)の弱体化が業界で騒がれている。

今年放送予定だった木村拓哉主演のドラマ『教場』(フジテレビ系)は撮影が延期となったままだ。表向きは番組制作上のトラブルとなっているが、撮影が再開されないことから事務所の問題が影響していると言われている。この件が片付かない状態で、木村はそのまま25日スタートのドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)で主演を務めている。また象徴的だったのが、昨年の『紅白歌合戦』における所属タレント出演が“ゼロ”という事態だった。

同事務所の所属タレントの待遇でいえば、TOKIOの担当番組『トキタビ』が今春終了した。彼らはこれまでフジテレビで約26年半、『ねばぎば!TOKIO』『男女8人恋愛ツアー!TOKIOのな・り・ゆ・き!!』『メントレ→メントレG』『5LDK』『TOKIOカケル』と、放送日時を変えながらも枠を守ってきたが、一連のシリーズが事実上終焉した。

『KinKi Kidsのブンブブーン!』(同系)も同じく3月末に打ち切りの憂き目に遭った。『LOVE LOVE あいしてる』『堂本兄弟』『新堂本兄弟』と、フジ系で18年続いてきたKinKi Kidsの冠番組の枠も消滅した。

他を寄せ付けない、芸能界に誇る一大エンターテインメント王国が、今や逆に孤立しつつあるという中、変わりつつあるのが所属タレントのテレビの「出方」だ。それも本人ではなく、その家族を出すようになったのである。

20日に放送された特番『ディープファミリー』(フジテレビ系)。「親が町中華を営む芸能人」というくくりで、NEWS小山慶一郎が登場。創業44年のラーメン店を切り盛りしているという、小山の母・康代さんを番組が密着した。彼が2歳のときに離婚して以来、女手一つで店を守って来たという康代さんだが、顔出しNGながら、テレビ初登場だったという。

VTRを受けて、司会の小泉孝太郎から「懐かしいんじゃないですか?」と振られると、小山は「いいんですけど、家族がテレビに出るっていうそっちの方が恥ずかしくて」と照れ笑い。みちょぱから「今までなかったんですか?」と尋ねられると、「ウチなんて絶対にないじゃない。新しい会社になりました」と、新体制となった会社の変化に伴うテレビ初解禁であることを明かした。
 
翌21日の『シューイチ』(日本テレビ系)で、KAT-TUN中丸雄一と風間俊介がオーストラリアを旅行していたのだが、そんな旅のプランをプロデュースしていたのが、現地で結婚し、暮らしている妹だった。そして2人の帰国前、妹が家族総出演で登場。中丸は、妹はもちろん、義理の弟や姪っ子、甥っ子らと対面。いずれも顔出しNGながら、楽しく会話していた。
 
これまで、同事務所の所属タレントはプライベートをあまりさらさないのが定石で、謎めいた部分もまた魅力ではあった。だがこうした解禁をすることで、より開けたイメージを与えることができるとしたら、大いにやっていくべきであろう。

(執筆者: 田中周作)

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