トルコのデザート「バクラヴァ」とは?バターたっぷりのパイ生地に砂糖がしみしみのあま〜いお菓子です!!
次に来る……かもしれないお菓子、それが「バクラヴァ」です。
トルコを含む中東のデザートとして知られる「バクラヴァ」は濃厚な甘さが特徴のお菓子です。
今回はそんなバターの効いた甘いお菓子「バクラヴァ」についてご紹介します!
「バクラヴァ」とは
まずは「バクラヴァ」がどのようなスイーツなのか見てみましょう。
中東発のデザート「バクラヴァ」
「バクラヴァ」はトルコを代表とするデザートの1つです。
これはもともと中東や中央アジアで親しまれてきた甘いお菓子の1つで、現代でも現地では定番のお菓子として食されています。
地域性もある「バクラヴァ」はとっても甘い!!
「バクラヴァ」の基本的な製法はフィロ生地の間に刻んだナッツ類を挟んで焼き上げ、そこに大量のシロップをかけて作られます。
何層にも重なったフィロ生地はバターたっぷりで豊潤な甘さが特徴となります。
ナッツの種類はクルミやピスタチオ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなどなど好みのものを入れて食されるのが特徴です。
なお、何を入れるかは特に定義が存在せず、好みでナッツ類が入れられることもあります。
ただし、地域ごとに調理方法の違いがあるので注意したいです。
例えば、地域によってはフィロ生地の材料や厚みが異なったり、ナッツの種類が異なったり、シロップの量が異なったりします。
稀にシロップに蜂蜜を加えたりレモン汁やローズウォーターを加えたり、地域ごとに「バクラヴァ」の製法は千差万別とされます。
どの「バクラヴァ」も非常に甘いのが共通点ですが、違いもあるということを知っておきましょう。
その歴史は謎
「バクラヴァ」はオスマン帝国で発明されたとされています。
しかし、その歴史について詳しいことはわかっていません。
中東ではマスティックガムとローズウォーターで香りをつけた薄い生地でナッツを包み、アーモンドオイルで揚げたお菓子が10世紀にすでに知られていたとか。
当時バグダッドなどで見られたそのお菓子には現在の「バクラヴァ」の素材がほとんど揃っていたことがわかっています。
そのため、このお菓子を「バクラヴァ」の起源とする説もあります。
ただ、中世のアラブ社会には現代の「バクラヴァ」とほとんど同じ製法のお菓子があったものの同名のお菓子はありませんでした。
16世紀にトルコ語の記録でようやく「バクラグ(baqlagu)」という名称が初めて登場したとされています。
それまでの歴史はわかっていないこともまだまだあるため、意外にも「バクラヴァ」は謎に満ちたお菓子と言えるでしょう。
中東は甘党が多い土地?
中東は甘党が多い土地とされています。
その背景には信仰による戒律が関係しているのだとか。
イスラム教では禁じられている飲酒
中東はイスラム教の国が少なくありません。
そんなムスリムの国では基本的に飲酒が禁じられています。
例外こそあるもののイスラム教国では禁酒の国が無数にあります。
そうした国々ではお酒の醸造や販売も禁止されているのだとか。
そのため、そもそもイスラム圏の方々はお酒を飲む機会があまりないわけです。
ただ、そうなると口の寂しさを紛らわせてくれるものが欲しくなるのも当然ですよね!
禁酒する代わりに甘党が多い?
現地では禁酒する代わりに甘いものを嗜む傾向にあります。
ムスリムは甘いものに対しては特に制限は設けられていません。
そのため、現地の人も禁欲の代わりの嗜好品として甘いものを好みやすいのだとか。
ゆえに他国に比べて甘党が比較的存在すると言われています。
ただ、禁酒することで甘いものが食べたくなるとは限りません。
人によっては甘いものが苦手な人もいることは言うまでもありません。
そのため、必ずしも「禁酒=甘党」の関連性があるとは考えられない面もあります。
「バクラヴァ」は次ぐに来るデザート?
日本には韓国発のトゥンカロンや台湾発のタピオカティー、イタリア発のマリトッツォなど過去にブームを巻き起こしたデザートが多々存在します。
そんな中、薄い生地を何層にも重ねた「バクラヴァ」も日本で流行るのではないかという見解もあります。
現に2021年11月10日には松屋銀座店にて期間限定で「バクラヴァの王様」と呼ばれるトルコのブランド「ナーディル・ギュル」が出店した際は行列ができたほどの大盛況でした。
特にピスタチオなど日本人にも馴染みのあるナッツ類を使用する「バクラヴァ」は日本人の口にも合いやすいとされます。
バターをふんだんに使用していることもあって贅沢な甘みが堪能できるのも日本人好みと言えるでしょう。
そういった意味でも「バクラヴァ」は次に来るデザートと言えるかもしれません。
まとめ
新たなスイーツの刺客として注目されているのが「バクラヴァ」です。
「バクラヴァ」はトルコをはじめとする中東地域のお菓子です。
甘党の多い国で人気のお菓子だけあって、バターやシロップの甘味をたっぷりと感じられるデザートとなっています。
日本ではまだまだ知られていないスイーツですが、もし見かけた場合はぜひご賞味ください。
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