【最高グルメ】サイゼリヤの激レア高級ワイン! ソムリエ級に詳しい会社社長と飲んだ結果→ 衝撃の結果に
皆さんご存じのとおり、サイゼリヤといえば、リーズナブルな価格でありながら、激ウマなイタリアンが食べられるファミリーレストランだ。あまりにもウマすぎて、イタリア人も大絶賛しているほどである。
サイゼリヤはグラスワイン税込100円!
そんなサイゼリヤの名物といえば「究極ミラノ風ドリア」とワイン。今回はワインに着目したい。グラスワイン税込100円! デカンタでも税込200円! ビッグなデカンタでも税込400円! 1.5リットルのマグナムボトルでも税込1100円と激安!
契約ワイナリーで作られたフレッシュなワインが激安
しかもこれ、契約ワイナリーで作られたワインを必要な分だけボトリングして運ばれたもので、フレッシュな現地の味をそのまま楽しめる逸品。安くてウマイ。最強すぎるワインなのだ! だってミラノ風ドリアが税込300円だから、グラスワインを飲んでも税込400円よ? しかもイタリア人もビックリのおいしさ。安すぎる!!
基本的にサイゼリヤのワインは赤白各1種類
ワインが激安なサイゼリヤだが、実は、一部店舗でのみ、スペシャルワインが飲めるのである。基本的にサイゼリヤの定番ワインは赤白各1種類のみ。赤ワインの『マグナムVINO ROSSO』と、白ワインの『マグナムVINO BIANCO』である。
スペシャルワインが飲めるサイゼリヤがある!
しかし、スペシャルワインが飲める店舗には、より多くのワインが用意されており、『マグナムVINO ROSSO』『マグナムVINO BIANCO』よりも高額な価格で販売されているのだ。高めな価格ではあるが、リッチなテイストが楽しめるのである。スペシャルワインが飲める店舗は、サイゼリヤの公式サイトからも確認できる。
スパークリングワインやデザートワインまで用意
実際にスペシャルワインが飲める店舗に行ってみると、テーブルにはワインリストが置かれていた! もちろん定番のワインとして『マグナムVINO ROSSO』『マグナムVINO BIANCO』もリストに掲載されているが、計16種類ものワインを確認できた。しかもスパークリングワインやデザートワインまで用意されているとは……!
サイゼリヤの価格帯としては高めなのは事実
赤ワインでいちばん高額なものは『キャンティ ルフィナ リゼルバ』と『サリーチェ サレンティーノ リゼルバ』で、どちらも750mlで税込2200円! 白ワインは『オーリ』が750mlで税込2600円!
ワインは飲んでこそ、その価値とコスパが理解できるものだが、価格だけで考えるとサイゼリヤの価格帯としては高めなのは事実。でもサイゼリヤがあえて高いワインを売ってるからこそ気になる。飲んでみたい……。そう考える人は多いはず。
<サイゼリヤのワインリスト>
赤ワイン ハウスワインマグナムVINO ROSSO 1500ml 1100円
赤ワイン キャンティ 750ml 1100円
赤ワイン ラヌッチョ バルベーラ 750ml 1650円
赤ワイン キャンティ ルフィナ リゼルバ 750ml 2200円
赤ワイン サリーチェ サレンティーノ リゼルバ 750ml 2200円
白ワイン ハウスワインマグナムVINO BIANCO 1500ml 1100円
白ワイン ベルデッキオ 750ml 1100円
白ワイン インカントス ヌラガス 750ml 1650円
白ワイン バケレット 750ml 2200円
白ワイン オーリ 750ml 2600円
泡ワイン ランブルスコ ロゼ 750ml 1100円
泡ワイン ランブルスコ ドルチェ 750ml 1100円
泡ワイン ランブルスコ セッコ 750ml 1100円
泡ワイン ドン ラファエロ 750ml 1100円
泡ワイン ブリュ セッテ ノーテ 750ml 1650円
デザートワイン ラコンブリッコラ 500ml 2200円
※すべて税込価格
定番のワインよりおいしいのだろうか!?
スペシャルワインが飲めるサイゼリヤは複数のメディアやブロガーが紹介しているので、すでに知っている人は多いと思われる。しかし、本当においしいのだろうか? 高いワインは高いぶん、定番の『マグナムVINO ROSSO』『マグナムVINO BIANCO』よりおいしいのだろうか!?
好奇心として「サイゼリヤの高めのワイン」を体験してみたい!
サイゼリヤはどの料理も絶品だし、定番のワインも安くておいしいのは知っている。おいしさで裏切られたことがないので、サイゼリヤを信頼している。なので疑うわけではないが、好奇心として「サイゼリヤの高めのワイン」を体験してみたい! ということで、実際に飲んでみることにした。
ワインとともに楽しむフードもオーダー!
ガッツリと高いワインを複数オーダー! そしてワインとともに楽しむフードもオーダー! モッツァレラトマト税込280円、焼きチーズミラノ風ドリア税込350円、生ハム(ハモンセラーノ)税込320円、バッファローモッツァレラチーズのピザ税込500円、アロスティチーニ税込400円、プチフォッカ税込150円! ちょっと贅沢しすぎだろうか!?
<今回オーダーしたサイゼリヤのワイン>
赤ワイン ハウスワインマグナムVINO ROSSO 1500ml 1100円
赤ワイン サリーチェ サレンティーノ リゼルバ 750ml 2200円
白ワイン ハウスワインVINO BIANCO グラス 100円
白ワイン オーリ 750ml 2600円
泡ワイン ブリュ セッテ ノーテ 750ml 1650円
デザートワイン ラコンブリッコラ 500ml 2200円
※すべて税込価格
……残念ながら、デザートワイン『ラコンブリッコラ』(500ml / 税込2200円)は在庫がなく飲めなかったものの、ほかのワインはすべて在庫アリとのこと。楽しみ!!
ソムリエ級にワインに詳しい会社社長・竹中直純さんにも飲んでもらった
「本当にワインの価値がわかる人がサイゼリヤのワインを飲んだら、どう感じるのだろうか?」──そんな知的好奇心にまかせて、今回はソムリエ級にワインに詳しい会社社長・竹中直純さんに同席してもらい、サイゼリヤのワインを飲んだ感想を教えてもらうことにした。
サイゼリヤのワインを飲んでどのように感じるのか?
竹中さんはガジェット通信の発行人であり、運営母体となる未来検索ブラジル社の社長である一方、音楽配信サービス『OTOTOY』やITテクニカルサービス企業であるディジティ・ミニミ社代表など、デジタルサウンドカルチャーのみならずネットインフラの萌芽期からその核に関わり続けている人物でもある。
竹中さんがワインを深く知るようになったのは、深い親交のあった坂本龍一さんとの出会いが影響しているようだ。
「僕は28歳まで赤ワインはエグくて渋くて何が美味しいのかよくわからないという酒類体験しかしてなかったのですが、1995年ごろ、坂本さんプロジェクトのお疲れ会のリストランテで “たけぴー、おいしい赤ワイン知らないの? じゃあこれ飲もう”ってなって、持ってこられたワインがとんでもなくおいしいトスカーナワインで、そこで目覚めてから180度ワインに対する視点が変わりました。そこから“ワインが飲める時にはワインばかり嗜むマン”に変身しました。
そのきっかけの後、近所のトラットリアがテーブルワインにSCRIOが出てくるような店だったのもラッキーで、そこでイタリアのワインをお茶みたいに飲んでたので自分の好みが自分でわかるようになってきました」(竹中氏)
そんな竹中さんは、サイゼリヤのワインを飲んでどのように感じるのか? ちなみに、サイゼリヤでワインを飲んだことはないという。
スパークリングワイン『ブリュ セッテ ノーテ』(750ml / 税込1650円)を飲む
<竹中さんの感想>
「弱炭酸っぽいです。炭酸のキメが細かい。栓を開けてからすぐに飲んでいれば、もっと炭酸が強かったはず。時間によりだいぶ口あたりが変わる。本当ならば、これ栓を開けたらすぐに飲むべき。1秒でも早く飲むべき。少し甘味を感じるのはアスコルビン酸の影響があるかも。シャンパンと比べると果実感がライト。保存料の味が残る場合があるのだけど、その嫌な味がぜんぜん残っていない。温度が上下することで液体の温度が変化して、コルクが呼吸のように外気を吸うことがある。想像だけど、サイゼリヤはセラーで温度管理してて、温度変化で味が変わらないようにテーブルに持ってきてくれたのだと思う。個人が冷蔵庫で保存した高いワインよりもコンディションは良いと思う。クラブで10人くらいに「一杯ずつどうぞ」と言いながらご馳走するシチュエーションがよくあるのだけど、そういうときに使ってもイイ。スパークリングワインとしては普通。非常に普通」
竹中さんの言うところの「非常に普通」は、クセの無いスタンダードな味わいという意味でも的確だと感じた。逆に言えば、どんな料理にでもそこそこ合うとも解釈できそう。そういう意味では非常にサイゼリヤらしいコストパフォーマンスの高いスパークリングと言える。「開けてからすぐ飲む」は是非心がけたいポイントだ。
白ワイン『オーリ』(750ml / 税込2600円)を飲む
<竹中さんの感想>
「クリアな感じ。樽香という、熟成させている樽の木の香りが、一口飲めばわかると思う。樽香が好きな人は多いのだけど、それが苦手な人もいる。飲み口でだいぶ味・飲み感が変わるのだけど、プラスチックコップの限界はある。でも仕方ないよね、薄いグラスを使ってお客さんに割られても弁償させるわけにもいかないだろうし、(ワインボトルは持ち帰りできるので)サイゼリヤのプラスチックコップと、高級なグラスで飲み比べすると、香りも飲み口も変わるのでおもしろいかもしれない。テイストはしっかりしていて、辛い白ワインが好きな人には良いと思う。けっこうおいしい」
「樽香」に着目して飲んでみると、一味違う別のレイヤーのワインだと気づく。そこまで個性を強く出しているタイプではなくスッキリとした飲み口ではあるので、飲みやすいと感じた。いつものグラスワインと比較しながら、みんなでテイスティングしてみるのは楽しそう。
赤ワイン『ハウスワイン マグナム VINO ROSSO』(1500ml / 税込1100円)
<竹中さんの感想>
「渋味が強い印象。どのように形容していいのか……、ヨーロッパの街角で飲むワインの味。街にあふれている日常的に飲むワインの味。これから寿司を食べに行く、これから高級フレンチを食べに行くという前に、軽くサイゼリヤに寄って、これを飲んで、オツマミも食べてから食事に行く、というのはアリじゃないかな」
サイゼおなじみの赤のハウスワイン。改めて飲んでみると、いわゆる赤ワインらしさをしっかりと主張しながらも飲み疲れしないバランスなのだと気づいた。ヨーロッパのスタンダードがこの味なのか、と思って飲むといつものマグナムがより感慨深い。
赤ワイン『サリーチェ サレンティーノ リゼルバ』(750ml / 税込2200円)
<竹中さんの感想>
「早飲みのために作られたボジョレーヌーヴォーは2年前のものを飲む。つまり2022年のものを2024年に飲む。それに対してこのワインは2019年のもので、4~5年前のもの。このワインはサイゼリアのなかでも最高峰のワインなわけでしょう?「2019年のネグロアマーロという葡萄で作ったとっておきです」ということ。エチケット(ワインのラベル)を見て、サイゼリアがよく考えて「このヴィンテージが良い」という思いを込めて販売している感じがした」
ハウスワインからこちらに切り替えると、豊潤さや葡萄の持つ深みがより感じられる。1100円の“マグナム”からすると倍の価格の『サリーチェ サレンティーノ リゼルバ』ではあるけれど、それでも2200円! この値段にして飲みごたえのある熟成感とギュッとした濃さは、まさにサイゼリヤらしいコストパフォーマンスの高さだと褒め称えたくなる。
グラスが変わればもっと美味しく感じるはず?
竹中さんは『オーリ』を飲んだ際「プラスチックコップと、高級なグラスで飲み比べすると、香りも飲み口も変わる」と語っていた。グラスが変わればもっと美味しく感じるはず? その件に関して竹中さんは「それはサイゼリヤの全部のワインにいえること」と語っていた。ワインを持ち帰ってイイ感じのグラスで飲んでみると、新たなサイゼリヤワインのおいしさを知ることができるかも!?
お値段以上の良さがあると実感した
筆者も実際に各ワインを飲んでみたが、どのワインもそれぞれに個性がありつつも飲みやすいのは共通しているし、サイゼリヤの料理に合わせて楽しめるものばかりだと感じた。いつもはサイゼリヤの定番ワインで大満足していたが、ほかのワインもサイゼリヤが選ぶだけあってコスパが良いものばかり。先にも述べた通り、是非飲み比べて確かめてほしい。
たとえ2000円以上したとしても、そこにはお値段以上の良さがあると実感した。皆さんも、スペシャルワインが用意してあるサイゼリヤに行ってみてはいかがだろう?
結局4人でワイン3本半くらい空けました。— 竹中直純 / Naozumi Takenaka (@uhyoppo) February 9, 2024
マグナムボトル(1500ml)が半分空いてたので、実質4本いってたと思います。w— オサダコウジ / wosa (@wosa) February 9, 2024
(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)
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