彦根城周辺を巡る観光モデルコース。ひこにゃんに会える滋賀の旅
こんにちは。ライターの井口エリです。城のある街って素敵ですよねえ。城下町があって、歴史と文化があって……。
廃城令や戦火を免れ、築城から400年以上たった今も築城当時の姿を残すのが、彦根にある「彦根城」。そんな彦根城では、毎日、彦根市キャラクターの「ひこにゃん」が登場します。
彦根城や城下町を楽しみ、ひこにゃんに会いに行く列車旅に出発です。
東京駅を出発
お城と歴史、ご当地キャラを楽しむ旅へ
滋賀県の新幹線停車駅であるJR米原駅は、JR東京駅から約2時間半。ちなみに「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、新幹線と宿のセットがお得に予約できておすすめです!
米原駅で東海道本線に乗り換えて1駅、JR彦根駅に到着です。
彦根駅の駅前ロータリーには特徴的な兜をかぶる井伊直政公の像があります。
井伊直政公は、天下分け目の合戦で知られる関ケ原の戦いで徳川四天王の一人として功をあげ、石田三成公の居城であった佐和山城を与えられて十八万石の大名となりました。
直政公は関ケ原の戦いからわずか2年後、41歳で病没しますが、直政公の遺志を受け継いだ子らが約20年の歳月を費やして、1622年(元和8年)に彦根城を完成させました。
ちなみに、駅を出てすぐに大きなひこにゃんがお出迎え。それ以外にも、彦根城に向かう道すがらあちこちでひこにゃんの姿を見ることができ、町の人たちに愛されているのが伝わってきました。
彦根城を見学
壮観な「彦根城」
「彦根城」へは、駅から歩いて15分ほど。
実際に行って驚いたのが、彦根城の広さ。私が城としてイメージしていた「国宝 彦根城天守」だけでなく、「西の丸三重櫓(にしのまるさんじゅうやぐら)」や「太鼓門」など、敷地内にはたくさんの文化財が……!
これが築城当時を今に伝える彦根城天守……! 内部も見学(※)することができます。
※編集部注:耐震工事のため2024年2月13日~3月15日(予定)まで、彦根城天守内部への入場を停止しています。2024年夏頃にも予定をしており、天守内部への入場停止期間中は通常時は公開していない重要文化財「彦根城佐和口多聞櫓」を特別公開予定です。詳しくは、彦根城のホームページをご確認ください
天守の急な階段を上ると見られるのが、こちらの景色!
城下外の町並みや琵琶湖が見えます。彦根城に住んでいたお姫様はこんな景色を見ていたのかな。
彦根城は軍事的にも優れた城だったそう。今も、攻守の重要な起点となったたくさんの櫓(やぐら)が現存しています。こちらの「天秤櫓(てんびんやぐら)」につながる「廊下橋」は、戦時下では落とせるようになっていたともいわれています。
訪問時期は桜には早い頃でしたが、早咲きの桜が花を付けていました。
彦根は四季を通じて自然が楽しめ、春は彦根城を中心に約1100本の桜が咲き、「彦根城桜まつり」が行われて多くの花見客でにぎわいます。
現在復元整備中の「玄宮園」。
園内には茶座敷もあり、江戸時代は茶会を中心とした大名の社交場だったと考えられています。そして取材日は、期間限定で登場場所が変更になっているひこにゃんが、玄宮園のお隣にある「楽々園」内の「御書院」に登場(※)。
※編集部注:通常時にひこにゃんが登場する場所は、天守前か彦根城博物館「冠木門」です(2024年1月取材時は、彦根城博物館「冠木門」工事中のため登場場所が期間限定で変更)。最新の登場場所・スケジュールは、彦根市ホームページ内「ひこにゃん出陣スケジュール」で確認できます
ひこにゃん登場場所
念願のひこにゃんとのご対面
ワクワクして待っていると、ひ、ひこにゃん! 本物だ!
ひええ~! 実際に見るひこにゃんがかわいすぎる! お世話係のお姉さんに甘えるように自由に振る舞い、みんなにかわいさを振りまくひこにゃん。
ひこにゃんの自己紹介があったり、みんなでじゃんけんをしたり……、一挙一動がいちいちかわいくてすごい。あっという間に30分が過ぎていきました。恐るべし、ひこにゃん……!
すっかり心を奪われたところで、彦根城内で見つけたひこにゃんアイテムをおすすめさせてください!
ひこにゃんアイテム(鐘の丸売店)
彦根城内で手に入る! 限定ひこにゃんアイテム
こちらは彦根城内にある「鐘の丸売店」で見つけて感動した、ひこにゃんの実写アクリルスタンド(アクスタ)。
これがあれば、旅の間、ひこにゃんとずっと一緒です♪
彦根城天守の前にはひこにゃんのパネルが置いてありました。アクスタとパネルで、こんな夢みたいな光景が撮れたりします。
さらに彦根城にはひこにゃんの「御城印」(お城版の御朱印のようなもの)もあります。
こちらは「開国記念館」にて購入できます。日付が入るので、見返して記念になるのも良いですね♪
夢京橋キャッスルロード
城下町エリアと城下町スイーツを楽しむ
彦根城とひこにゃんを楽しんだあとは、お城から徒歩約5分の「夢京橋キャッスルロード」へ。
町屋風に統一された小江戸情緒あふれる町並みは、まるでタイムスリップしたみたい!
どこを見ても味のある町並みが広がり、散策も楽しいです♪
城下町スイーツを求めて、中央通りの「&Anne」(アンドアン)へ。
&Anneは、彦根で愛される和菓子店「菓心おおすが」が手掛けた洋菓子をはじめ、本や雑貨も扱う洗練されたショップです。
店内にはおいしそうな生菓子や焼き菓子がずらりと並びます! こちらで人気のカヌレは遠方からわざわざ買いに来る方も多いのだとか。外はカリッと、中はプリンのような味わいのしっとりとした生地がおいしいです。
お店の名前を冠したAnneコルネは、パリッとした生地の中にクリームとあんこが入っています。クリームはもちろんですが和菓子屋さんが手掛けるだけあってあんこのおいしさよ……!
彦根城下を満喫し、彦根駅からで約30分、この日はJR草津駅近辺のホテルに宿泊しました。
松原水泳場
2日目 雪景色の彦根を楽しむ
翌日、彦根は一面の銀世界になっていました。
前日見た駅前ロータリーの井伊直政公像も真っ白に!
今回はじめて知ったのですが、彦根は結構雪が降るエリアなのです。前日は全く雪がなかったので驚きです。1泊2日で全然印象が違う彦根が楽しめました。
今日は彦根から行ける、琵琶湖畔に出かけます。
「鳥人間コンテスト」で有名な琵琶湖の「松原水泳場」です。こちらも真っ白! 松原水泳場へはバス利用が便利。彦根駅から市営バスと徒歩で15分ほど。
晴れていると松林と白砂が美しい浜とのことですが、この日は雪の白と松林のコントラストを楽しみました。
J’oublie le temps(ジュブリルタン)
クラブハリエのパン専門店の絶品パン
松原水泳場から徒歩約15分、クラブハリエのパン専門店へ向かいます。
真っ白な雪の中に佇む絵本に出てきそうな建物が、クラブハリエのパン専門店「J’oublie le temps」(ジュブリルタン)です。クラブハリエは、バームクーヘンで有名な滋賀県の洋菓子屋さん。
1Fはパンショップと、購入したパンを食べることのできるフリースペース。2Fはカフェになっていてジュブリルタンのおいしいパンを使ったメニューが食べられます。
一番人気の「クーゲルバーム」は、クラブハリエのバームクーヘンとキャラメルを包んで焼き上げたパン! 他にも近江牛を使ったパンや地元食材を使ったパンなどが楽しめます。
どれもおいしそうでどれを選んでいいのかわからない……、そんな人にもおすすめなのが、カフェで食べられる「シェフのおすすめカゴ盛りパン」。ハードパンからやわらかいパン、甘いパンにしょっぱい系のパンと、ドリンク・バター付きでジュブリルタンのさまざまなパンを8種類も堪能できます!
先ほど見た松原水泳場を暖かい店内から眺めます。じゃがいもとチーズの入ったパンや、ほどけるようなやわらかさのミニクロワッサンなどのおいしいパンを楽しむ幸せ……。
こちらからタクシーで米原駅まで向かい、帰京しました。
彦根城の壮観さに圧倒され、ひこにゃんのかわいさに癒やされ、彦根の雪景色を楽しみ、地元のパンや焼き菓子を堪能し……。今回の旅では、知らなかったはじめての滋賀をたくさん見ることができました。みなさんも彦根の魅力を存分に味わい、心に残る素敵な思い出をつくる旅に出かけてみてください。
東京駅に到着
掲載情報は2024年3月8日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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