「ヒヤリハット」とはどんな意味?どんな業界でも生活の中でも起こり得るものなんです!!

ヒヤリとしてハッとすることを「ヒヤリハット」と言います。
これは日常のありとあらゆる場面で発生するものです。
ただ「ヒヤリハット」とはそもそも何を意味するのでしょうか。

今回はそんな「ヒヤリハット」についてまとめます!

「ヒヤリハット」とは

まずは「ヒヤリハット」の意味を見ていきましょう。

「ヒヤリハット」の意味

「ヒヤリハット」とは重大な事故に発展したかもしれない事象のことを言います。

主にヒヤリとしてハッとするような場面を言います。
特に重大事故に繋がる前段階を意味するのが一般的です。
こと労働現場などでは重大事故を誘発する危険を孕んだ状況を「ヒヤリハット」と呼びます。

こうした「ヒヤリハット」は収集・分析されて事故を未然に防ぐ取り組みに活用されるのが特徴です。

「大事に至らなくて良かった」と安心するのではなく「一歩間違えば最悪の結果になっていた」と受け止めて対策を講じるためのもの……それが「ヒヤリハット」です。

ヒヤリハットの裏付けともされる「ハインリッヒの法則」

「ヒヤリハット」は人間の不注意によるヒューマンエラーや機械の不具合によるマシンエラーなどを背景に発生します。
そうした重大事故を防ぐには「ヒヤリハット」の段階で対処することが有効とされています。

そもそもこの「ヒヤリハット」という考え方を裏付けるのが「ハインリッヒの法則」です。

「ハインリッヒの法則」は「1件の重大事故の背景には軽微な事故が29件、さらにその背後には300件のヒヤリハットが潜んでいる」ということを提唱したものです。

例えば、1件の交通事故には29件の煽り運転やわき見運転があり、さらにその背後には300件の整備不良や準備不足などが潜んでいるということを意味します。

もちろん、必ずしもそうなるとは限りません。
ただ「ハインリッヒの法則」ではそうした因果関係から重大事故が発生すると考えているわけです。

そのため、別名で「1:29:300の法則」とも呼ばれます。
実際に昨今では労働災害防止に役立てる取り組みとして「ハインリッヒの法則」に含まれる「300の事象」を回避するための取り組みが行われています。

「ヒヤリハット」はあらゆる業界、時に生活の中でも起こり得る

「ヒヤリハット」はどのような業界でも発生します。
ここからはその中でも一部の事例を見ていきましょう。

オフィスで起こり得るヒヤリハット

オフィスで起こり得る「ヒヤリハット」は以下のようなものがあります。

1.複数の顧客にメールを送信する際、顧客のメールアドレスをBCCに入力すべきだったのに誤ってCCに入力して送信しそうになった。
2.重要なデータを移動する際、誤って削除しそうになった。

以上の「ヒヤリハット」」から重大な仕事上のミスが発生することもあるので日頃から気を付けておきたいです。

製造現場で起こり得るヒヤリハット

製造現場で起こり得る「ヒヤリハット」は以下のようなものがあります。

1.手順を無視して作業した結果、機械に衣服が巻き込まれそうになった。
2.マニュアルを見ずに設定を変更した結果、既存の設定を書き換えてしまいそうになった。

以上の「ヒヤリハット」」から危険な事故に発展することもあるので要注意です。

建設現場で起こり得るヒヤリハット

建設現場で起こり得る「ヒヤリハット」は以下のようなものがあります。

1.足場を固定せずに作業した結果、転落しそうになった。
2.道具を繋がずに使用した結果、落としそうになった。

以上の「ヒヤリハット」」も危険な事故に発展することがあるので要注意です。

日常の中でも起こり得るヒヤリハット

日常で起こり得る「ヒヤリハット」は以下のようなものがあります。

1.眼鏡をかけずにトイレに向かったら転びそうになった。
2.慌てて食べたら喉が詰まりそうになった。

以上の「ヒヤリハット」」は普段から気を引き締めておけば防げるものです。
そのため、常に「ヒヤリハット」を意識することが重要です。

交通関連で起こり得るヒヤリハット

交通関連で起こり得る「ヒヤリハット」は以下のようなものがあります。

1.運転中に眠たくなってしまい追突しそうになった。
2.人が飛び出してきたものの操作が間に合わず激突しそうになった。

以上の「ヒヤリハット」は相手を怪我させてしまうこともあれば自分が命を落とすこともあります。
その逆もまた然りなので、十分に警戒しておくべきです。

まとめ

「ヒヤリハット」は重大事故の前段階で起こる事象を言います。
ちょっとした油断から取り返しのつかない事故に発展することもあるため、「ヒヤリハット」は未然に防ぐのが理想です。

そうした事例は日常生活にいくつも潜んでいます。
だからこそ「ヒヤリハット」の段階で防げるような予防対策が必要となるのではないでしょうか。

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