『レディ加賀』松田るか&中村静香インタビュー「頑張ったタップダンスを堪能して」「映画で石川旅行気分に」

魅力的な歴史ある加賀温泉郷を舞台に、今の時代に観てほしい、笑って泣いて心の芯まで温まる感動のハートフルムービー映画『レディ加賀』が現在公開中です。

本作は歴史風情が漂う加賀温泉郷を舞台に繰り広げられる、涙と笑いの“おもてなし”エンターテインメント。 歴史ある温泉街を盛り上げるためにタップダンスチームを結成した旅館の新米女将たちが、 挫折やトラブルを乗り越え、仲間と奮闘しながら前進していく姿を描く、最高の笑顔と元気を届けてくれるストーリーとなっています。

本作で小芝風花さん演じる樋口由香の幼馴染である石崎あゆみを演じた松田るかさん、元キャバ嬢の星野麻衣を演じた中村静香さんにお話を伺いました!

――本作とても楽しく拝見させていただきました! 撮影からも仲良しな様子が伝わってきましたが、すぐに意気投合されたのですか?

中村:みんな初共演ですけど、タップダンスを頑張って練習するという共通の目標があったので、すぐに一致団結しました。

松田:難しかったですよねえ、タップ。

中村:初めてのことを0からやるというのは本当に大変で。基礎練から始めて、私たちで言うとクランクイン前の4、5か月前から練習していました。鳴らすのも一苦労で、振り入れがあって、ダンスを踊りながら、お着物を着て…ってやることが盛りだくさんでした。

松田:撮影で泊まらせていただいていたお宿に宴会場があったので、鳴らして良いですか?と許可をいただいて、本番のギリギリまで練習をして。大変だけど楽しい、部活みたいでした。

――中村さんからご覧になって、松田さんのダンスここが好きだな〜というポイントはどこですか?

中村:しなやかだなと思いました。テンポの速いタップのところもすごく軽やかで、しかもしっかり音が鳴るし。小道具の 向きとか角度とか私は苦労したのですが、るかちゃんはしっかり揃っていて。足元に集中すると上半身がおろそかになるし、その点すごく安定していました。

――松田さんから見た中村さんはいかがですか?

松田:スラップがすごく上手で!1歩前に踏み出す時に反動使って2回鳴らすっていう動きを、ダンスの先生たちもしているのですが、メンバーではしーちゃん(中村さん)しか出来ないんですよ。

中村:本当?!私の記憶の中では、みんなも2回できてると思い込んでた。

松田:本当にスラップが綺麗ですので注目して観ていただきたいです!

――それぞれのダンスの個性の違いを見ても楽しそうですね!

松田:ふうちゃん(小芝風花さん)だけ、1年弱かけてずっと練習し続けていて。プロを目指してたという役柄なので、一人だけ振り付けも難しいですし、完成度も素晴らしかったです。

中村:私たちから見てこの難易度、今踊れって言われても絶対無理って思いますね。

松田:どこで音が鳴っているか分からない、タップでした。

――演じた役柄についてはどの様な印象や魅力を感じましたか?

松田:あゆみは、ふうちゃんが演じた由香を羨ましく思っているところがあって。小さい時から由香と一緒にタップをやっていて、その後由香は東京に行きますが、あゆみは一歩を踏み出せずに加賀に残るという決意をします。

だから、私もあゆみを演じている時は、キラキラしている由香がとにかく羨ましかったです。一方で、あゆみを俯瞰して見ると、守る強さを持ったキャラクターでもあるなと感じました。「上京する決心がつかなかった」と言ったらネガティブな言い方になりますが、そうじゃなくて「今いる場所をしっかり守れる人」もなのかなと。

中村:麻衣は売れっ子キャバ嬢として働いていましたが、第二の人生を考えた時に、女将をやろうと加賀を訪れます。キャバ嬢時代のお客さんとバッタリ会った時、お客さんに「旅館でキャバクラでも開くつもり?」と言われますが、麻衣は毅然とした態度で言い返します。キャバ嬢も女将もおもてなしをすることにおいては変わらないという、自分の言葉で言い返せるところがとてもカッコいいなと。学ぶところが沢山あって、共感をもって役に入り込むことが出来ました。

――どのキャラクターも本当に魅力的ですよね。そんな個性のあるメンバーがタップダンスで絆を深めていくのが感動的でした。しかも実話をベースにしているというのが素敵ですよね!

中村:私の知り合いが加賀温泉にプライベートで旅行行った時に、現地の自動販売機についていた る「レディー・カガ」の広告をたまたま見て、「面白い!」と思っていたそうなんです。その数年後に私がこうして映画で出演させていただくことになって驚いていたのですが、「レディー・カガ」というインパクトのある名前だからこそ一発で覚えたのだと思いますし、すごく良いネーミングですよね。

松田:発想が本当に素敵ですよね。えっ何?!と思ってからの、ダンスもエンターテイメントとして素晴らしいですし、お着物も綺麗で。

――令和6年能登半島地震への復興支援のため、本作の配給収入の5パーセントを義援金として石川県へ寄付するそうですね。

中村:まだ被害の渦中にいらっしゃる方もたくさんいる状況でもあると思うのですが、少しでもこの映画が石川を明るく出来たらと思いますし、微力ながら応援出来たら。私もまたすぐに石川に行きたいです。

松田:本当に素晴らしい場所で、この映画は元々加賀温泉の魅力も伝えたいという志でスタートしている部分もありますし、たくさんの方に足を運んでいただけたら嬉しいですね。

――私もすごく石川に行きたくなりました。美味しいものは食べられましたか?

中村:もう、たくさんいただきました! お宿の近くにお寿司屋さんが何店舗かあったので、色んなお店に食べに行って。日本酒も大好きなので飲み比べさせていただいて…。思い出深いのはガスエビ! 甘エビよりも甘いと言われているそうで初めて食べたんですけど、本当に最高でした。

松田:水が綺麗だからお酒も美味しくて。お魚はもちろん、焼き鳥も美味しかったです!大人が楽しめるのはもちろん、海もあるし、アクティビティも豊富なので、お子様や学生さんもの旅行にもピッタリだと思います。

――映画を楽しんで、石川に行って、そうしたらまた映画を観たくなりそうですね。

松田:景色もとても綺麗ですし、まずは映画で石川を満喫していただきたいです。

中村:それぞれ色んな事情を抱えながらも、タップダンスを通して自然とみんなが一致団結していく、あたたかいヒューマンドラマとなっています。ぜひ頑張ったダンスを堪能してください。

――今日は素敵なお話をありがとうございました!

撮影:たむらとも

(C)映画「レディ加賀」製作委員会

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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