【熊本県】大津町が「Digi田甲子園2023」本戦出場!どこでもだれでも参加しやすいスマホ教室も

【熊本県】大津町が「Digi田甲子園2023」本戦出場!どこでもだれでも参加しやすいスマホ教室も


国は、「デジタル田園都市国家構想」の実現に向け、全国的な機運醸成を図るために、2023年年8月から「Digi田(デジでん)甲子園2023」を開催している。熊本県菊池郡大津町はこの「Digi田甲子園2023」に参加しており、今回予選を通過し、本選への出場が決定した。

「Digi田甲子園」は、地方公共団体、民間企業・団体などさまざまな主体がデジタルの力を活用して、地域課題の解決や地方創生に取り組む事例を幅広く募集し、特に優れたものを内閣総理大臣賞として表彰する取り組みだ。

大津町がデジタルデバイド対策としてスマホ教室を開催

大津町はデジタルデバイド対策として、ソフトバンクと連携し、Maas型の車両と通信ネットワークを活用して、「本当に」どこにでも、だれでも、参加しやすいスマホ教室を開催している。


車の定員が3名なので、3人参加できれば車が通れるところなら、どこでも実施することができる。講師は、4G通信を使ってオンラインで遠隔で説明。車にはドライバーと支援員が2人現地にいるので、突然の問い合わせや相談にも対応することができる。

全国でも例を見ない障がい者に対するスマホ教室も


このスマホ教室は1回1時間の講座で1日3回開催することができるので、短い期間で多くの回数を実施できる。

地域の人が聞きにくるのではなく、あらかじめ地域や関係機関と連携し、地区公民館の前などでピンポイントで行う。「自分たちが行くより直接来てほしい」という潜在的なニーズを把握して開催している。


また、障がいのある人を対象にしたデジタルデバイド対策はあまり行われていない。身体障がいのある人や、一部、精神障がいのある人には開催されていたが、大津町は知的に障がいのある人たちにも教室を開催している。

施設に直接出向いて、支援者や当事者と相談しながら、講座内容や説明方法、空間環境の調整などを行い、開催している。これは全国でも稀な取り組みだ。

スマホ教室の開催数は取り組み前(2021年)は2回開催(1回90分)で延べ36人参加だったが、取り組み後(2022年)は831回開催(1回60分)で延べ539人参加。

大津町LINE公式アカウントの登録者数は取り組み前(2021年)は約2,000人だったが、取り組み後(2022年)は約7,000人で人口比約14%増となっている。

大津町役場総合政策課の担当者によるコメント

大津町役場総合政策課の担当者は以下の通りコメントしている。

「全ての人にデジタルの恩恵を受けてほしい。今までの経験を生かして考えたのがこの取り組みです。大きな取り組みでは無いのですが、こういった着実な取り組みが未来の地域をより良くしていくことにつながると考えています」

インターネット投票は2月18日(日)まで。大津町の取り組みを詳しく知りたい人は、「Digi田甲子園2023」をチェックしてみては。

Digi田甲子園2023公式サイト:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/koshien/index.html#s1
大津町の取り組みが分かる動画:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/koshien/honsen/2023/0020.html
インターネット投票フォーム:https://www.cas.go.jp/digiden2023_vote.html

(佐藤 ひより)

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