スターフライヤーが仮想待合室アプリ「Match AI」によるチケット販売の実証実験を実施
スターフライヤーと、寶結(ほうゆう)は、1月31日(水)に開始したスターフライヤーの2024年度サマーダイヤ期間の予約・販売に合わせ、AIを活用した待合室サービス「Match AI(マチアイ)」の実証実験を実施。サイト混雑時もスムーズに利用できる環境を整えた。
「Match AI」について
「Match AI」は、寶結が開発したAIを活用したウェブ上の待合室アプリ。このアプリは、サーバーの過負荷を回避するために、サーバーの処理能力を超えるアクセスを一時的に受け入れ、アクセスするユーザーを仮想的な待合室に誘導する仕組みを持つシステムだ。
具体的には、ウェブサイトやシステムへのアクセスが一時的に集中した場合、サーバーの処理能力を上回る部分のアクセスを「Match AI」が検知し、一定のアクセスを仮想的な待合室に誘導する。待合室に誘導されたユーザーは、AIとの会話を通じて必要な情報を取得したり、サービスの案内を受けたりできる。そして、サーバーの処理能力に空きができたタイミングで、待合室のユーザーを順次本番のサービスに誘導していく。
この仕組みにより、アクセス集中時のサーバーダウンを防ぎ、すべてのユーザーにサービスを公平に提供できると同時に、サーバー資源の効率的な活用が可能となる。
チケット販売開始やキャンペーン時の混雑に対応
スターフライヤーは、予約・販売開始やキャンペーン時にウェブサイトへのアクセスが集中しやすいため、「Match AI」を利用することによって混雑時にも利用者がスムーズに利用できる環境を整備したいと考えており、今回の実証実験が実現した。
この実証実験は、寶結が北九州市の実施する「スタートアップSDGsイノベーショントライアル事業(SIT-K)」に採択されたことを受けて実現したもの。さまざまな企業との実証実験を通じて「Match AI」の有用性が検証されれば、航空業界はもちろん、病院や公共サービスなど混雑が予想される分野での展開が期待される。
スターフライヤーは、地元北九州のスタートアップ企業との連携を含むオープンイノベーションに積極的に挑戦し、利用者に革新的なサービスを提供することによって今後も他社にはない「感動のあるエアライン」であり続けることを目指している。
また寶結は、「Match AI」の完成度を高め、DX時代に必要不可欠なサービスインフラとしての地位を確立できるよう精進していくとしている。
Match AI:https://match-ai.tech/
スターフライヤー:https://www.starflyer.jp/
寶結:https://houyou.co.jp/
(江崎貴子)
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