松本人志の番組が危うい中で“打ち切り”が噂される2つの番組
年明けのテレビ業界に激震が走った。女性への性加害報道の余波で松本人志が芸能活動を休止。今後は裁判に注力していくとされるが、担当番組への影響は避けられない。11日に収録される予定だった『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)は急きょ収録が中止となり、また『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)も松本不在で収録されたという。
『水曜日のダウンタウン』(TBS系)などはいざ知らず、『DX』『ツマミ』『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)など松本なしでは成立しにくい番組は、中長期的な“打ち切り”も想定される。そんな中、視聴率不振で早くも打ち切りが噂される番組があるという。
例えば、昨年4月から火曜21時で放送されている『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』(フジテレビ系)。過去4度の特番を経てレギュラー化された、アンタッチャブルにとって初のゴールデンレギュラー冠MC番組だ。内容は、一般的には触れてはいけないとされるもの=アンタッチャブルなものをあえて調査しにいくドキュメントバラエティ。
当初は旅行のクチコミサイトで低評価の宿がどこまで酷いのか、アンタッチャブルの2人がナイショで潜入調査。最後に本当の調査目的を宿の主に告げると同時に、老朽化している設備を修繕し、イメージアップを図るというロケ企画がメインとして放送されていた。
他にもタブーを覗くロケが売りだったはずが、徐々に企画が迷走。人気寿司チェーン「スシロー」の上層部に、客からどんなクレームが届いているのかクイズとして出題し答えてもらう企画や、「行き当たりばったり不思議探しツアー」という、旅テイストが強いロケが多くなっている。
企画がブレ始めたときを過渡期とみるか、ピンチと見るかは人それぞれだが、16日のオンエアでは、アンタッチャブルと香取慎吾が屋久島を旅するという。
続いては、千鳥ノブが司会を務める番組『1泊(わんぱく)家族』(テレビ朝日系)。内容は「電気ガス水道0円の自給自足ファミリー」「世界遺産に住む家族」 など独自の暮らしをする家族のお宅にスタッフが一泊させて頂き、その生活を覗き見するというバラエティ。
番組の原型は、2020年10月から昨年3月まで、水曜19時の1時間枠で放送されていた『ノブナカなんなん?〜アノ人なんなん?人生のぞき見ドキュメント〜』。これが昨年4月から『隣のブラボー様 ごほうび☆覗き見バラエティ』という後継番組に受け継がれたのだが、同年8月、放送回数わずか5回で打ち切りに。
その後番組として昨年9月から、土曜18時半の30分番組として新設されたのが『1泊(わんぱく)家族』というわけだ。報道陣の取材会が行われた際、番組リニューアルと再改名について、ノブは「15年続けます。(名前は)もう変わりません」と高らかに宣言していた。
だがこれまでオンエア回数はかなり少なく、ほぼ毎回『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(同系)の特番で潰されている。吉本の売れっ子・ノブを一度担ぎ出しただけに、なかなかすぐ番組を終わらせられないのだろう。果たしてどうなるのか? この2番組を注視していきたい。
(執筆者: genkanaketara)
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