【静岡市】 模型ファンに話題「プラモニュメント」続々 街のプラモデル化計画も
「模型の世界首都・静岡」――実は静岡市は「プラモデル」の出荷数が、日本全国で約82%という圧倒的なシェアを誇る。その歴史は、木工業が盛んだった戦前の木製模型までさかのぼる。
今も、静岡市には模型業界を代表する「タミヤ」をはじめ、多くの模型メーカーが集積する。毎年5月の「静岡ホビーショー」は、国内外の模型ファンが集まる世界最大級の模型展示会として知られる。
その模型ファンに今、話題のオブジェが静岡市内に点在する。その名も「プラモニュメント」だ。
静岡市役所静岡庁舎前の郵便ポスト、JR静岡駅コンコース内の公衆電話、静清信用金庫本店営業部の金庫扉など、2023年11月現在、静岡市内に7基ある。郵便ポストや公衆電話などは、実際に使用することもできる。
これは、静岡市が進める「静岡市プラモデル化計画」の一環。組み立て前のプラモデルをイメージしたオブジェ市内各所に置き、今後も増やしていきたいという。
2023年4月、駿府城公園の城代橋付近に、NHKの大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ「甲冑プラモニュメント」が登場した。
ドラマ内で主演の松本潤さんが着用した「金陀美具足」がモチーフ。まるで図鑑のようなデザインで、誰でも見て触って学ぶことができる。「徳川家康公出陣キット」として、詳しい解説文も付いている。
甲冑プラモニュメントがある駿府城公園は、徳川家康が築城して大御所として晩年を過ごした駿府城跡にある公園だ。
発掘調査の現場が常時公開され、当時の石垣などを見ることができる。併設の「発掘情報館きゃっしる」では、発掘調査の出土品なども展示する。
この周辺は、かつて江戸や上方(京・大坂)と並ぶ日本の首都として栄えた「駿府」をしのばせる歴史スポット。大河ドラマでもたびたび登場し、注目度は高い。
「世界で唯一、家康公の甲冑プラモニュメント」と合わせ、駿府の歴史、さらに街を歩き、他のプラモニュメントも巡ってみてはいかがだろうか。
画像:静岡市、シカマアキ
取材協力:静岡市
世界に誇る「プラモデル」を活用したシティプロモーション WEBページ
https://www.city.shizuoka.lg.jp/805_000001_00143.html
(Written by A. Shikama)
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