『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』が北米興行収入でトップ3入り! 邦画躍進に海外映画ファンも好意的

2023年12月11日発表の全米週末映画興行成績によると、宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』が約1280万ドル(約19億円)で首位を獲得。山崎貴監督の実写版ゴジラ30作目となる『ゴジラ-1.0』が859万ドル(約13億円)で3位にランクイン。日本映画がトップ3に2作品を送り込んでいることについて、英語圏のファンの間から「両作品とも素晴らしい」「凄い時代になった」「上位を席巻した事にも納得」といった好意的な反応が多数上がっています。

2013年の『風立ちぬ』以来10年ぶりの宮崎氏が監督・脚本を務めた『君たちはどう生きるか』は、日本では2023年7月14日に公開。日本での興行収入は86億を超え、観客動員数は580万人に迫っています。北米では2023年12月8日に公開となり、既に映画批評家からの高評価を得ています。

ゴジラ生誕70周年記念作品とされている『ゴジラ-1.0』は、2023年12月1日に北米で公開。オープニング週の興行収入は約1100万ドルとなり、邦画実写作品として歴代最高を記録。映画サイト『Rotten Tomatoes』の観客スコア98%と驚異的な数字を叩き出し、制作費が概算で約22億円(1500万ドル)と「低予算」であることに対しても「少ない予算でもの凄いモノを作ってくれた」「たった1500万ドルで制作したなんて信じられない」といった反応が多数上がっています。

邦画の躍進について、海外ファンからは「日本の勢いが止まらない」などの声が上がっていますが、現状は英語吹き替え版よりも字幕版を上映するスクリーンが多い状況。これについて、配給会社関係者から「大手劇場チェーンにとっては、“アメリカ人が字幕を読む”という兆候になるだろう」といった意見も出てきています。

「優れた作品ならば字幕でも観る」「Z世代はあらゆる映像作品を字幕付きで観ることに慣れている」「選択肢が多いのは単純に良い事」といった声も上がっている『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』。12月3週の興行収入は『君たちはどう生きるか』が約510万ドルで3位、『ゴジラ-1.0』は約488万ドルで4位と未だに上位にランクイン。注目を集めるだけでなく、ファンからの高い評価を保ち、賞レースに絡めることも期待されます。

※画像は『写真AC』より

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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