Tu es mon Tresor が吉村順三設計の熱海の邸宅にて、「カクタス ストア」とコラボレートしたサマーガーデンとカプセルコレクションを発表
「トゥ エ モン トレゾア(Tu es mon Tresor)」は、吉村順三設計の熱海の邸宅にて、ロサンゼルスを拠点に、サボテンと多肉植物を題材として多様な表現活動を行うデザインスタジオ「カクタス ストア(Cactus Store)」とコラボレートしたサマーガーデンとカプセルコレクション「1977-」を、11月に発表。
「1977-」は「トゥ エ モン トレゾア」による、ファッションと、建築、デザイン、写真をはじめとする他のアート領域を横断するキュラトリアル・プロジェクト。 建築家・吉村順三の設計によって、1977年に建てられた熱海の邸宅の改修を通して、歴史を再生し、生きた体験として開放している。
2022年夏「トゥ エ モン トレゾア」は、Le Corbusier、Pierre Jeanneret、Charlotte Perriand、Joaquim Tenreiroをはじめとする建築家、デザイナーの作品を、注意深い考察のもとにキュレーションした第一回の展示によって、日本のみならず、フランス、インド、ブラジルをはじめとする世界のモダニズム建築の文脈に、熱海の邸宅を接続させた。
「トゥ エ モン トレゾア」の歴史に対する視点に共鳴した「カクタス ストア」は、時の経過とともに次第に焦点を失った庭園に込められた吉村の思想を、現代の文脈に再び蘇らせようと試みる。
かつて、お手伝いさんの作業場として使われていたキッチン裏の空間と庭園を隔てていた高い生垣は取り払われ、生き生きとしたディクソニアが、内部空間と庭園のゆるやかな境界をつくりだす。限られた種類の植物を考え抜かれた配置によって構成する庭園は、伝統的な日本庭園や、モダニズム建築のための多くの庭園をデザインした、ブラジル人ランドスケープデザイナー、Burle Marxの作品から着想を得ている。ダイニングから芝生に開けた大きなガラス戸の外にある、赤、青、黄のディッキアが植えられた花壇は、かつて施主である女性実業家が植えた色とりどりの花々と、趣味の園芸の暖かさを想起させる。庭園のデザインプランは、設計図書の原本にあった、吉村順三設計事務所のドローイングと共鳴するような美しいドローイングに表現された。
サマーガーデンの一般公開とカプセルコレクションの発売は2024年春を予定している。
Tu es mon Tresor
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