【辺境レターズ】第1回 物販持ち運び事情

【辺境レターズ】第1回 物販持ち運び事情

 はじめまして。Glimpse Groupというバンドでベースを弾いているツカダサトルと申します。OTOTOYでは先日書評(東京の郊外と戦後ポップ・ミュージックの源泉──書評 柳瀬博一著『国道16号線──「日本」を創った道』)を1本書かせていただいたばかりの、ペーペーのライターでございます。

【辺境レターズ】は、おもにバンドにまつわる、あまり語られないマニアな内容について書いていく連載です。 第1回は、機材車を持たないバンドマンがどのようにして物販をライヴハウスに持ち運んでいるのかという、まさに局所的な、しかし全世界に潜んでいるであろう興味関心に対して滑り込んでいきます。

 楽器を持ちながら、CDやTシャツなんかの物販を運ぶのって、けっこう大変なんです。単に大荷物ですし、電車で周りの人になるべく迷惑をかけないようにしつつ、なにより大事なグッズを安全に運搬しなければなりません。物販の量にもよりますが、正直無理のあることとも言えるんです。では、世のバンドマンはどんな工夫をしてるのでしょうか……?

【辺境レターズ】第1回 物販持ち運び事情

7インチレコードの収納にシンデレラ・フィット

 さて、記念すべき第1回は、弊バンドの物販係である私の運搬事情についてです。これ、迷いました。やっぱりこういう話はある意味プライベートな内容なので恥ずかしいし、なによりうまいこと自分のバンドの宣伝をしているようで、ちょっと葛藤しましたが……。でも、自分で持ちこんだ企画、まずは自分の身を削らないと、ということで! なによりあなた、物販の持ち運び、少しはこだわりあるでしょう!

 私の物販運搬を支えるキーアイテムは、ずばりコレです。サンコープラスチック社の、「コンテナー」 Mサイズです。

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👆「コンテナー」Mサイズ(サンコープラスチック)。メルカリを徘徊中に偶然見つけた最高の一品。外寸は幅38cm×奥行24.5cm×高さ22.2cm。内寸は幅32cm×奥行21.5cm×高さ19cm。プラスチック製で自重1kgと軽いのも魅力

 なぜこれを使っているか。結論から言うとこのケース、7インチレコードがジャストフィットで収まるんです。弊バンド、「BLAST RECORDS」から『FAMILIAR』という7インチシングルを出させていただいております。レコードはハードケースに入っているわけではないので、できれば雑な扱いをしたくないなと、リリース当初からちょっと頭を悩ませていたのです。専用のケースはけっこう値が張るし、そもそも7インチ専用のケースで適当なものなんてなかなか見当たらず……。そんなところ、別件で徘徊していたメルカリで、レゲエのシングル盤がまとめ売りされているのを目にしました。「ケースごと売ります」のひと言が添えられたその投稿には、7インチにぴったりのケースが写っているではないか!それが、この「コンテナー」だったのです。

 やはり同じ悩みを抱えている人はいるようで、「ケースだけの販売はありませんか?」という質問が複数寄せられていました。あるワケないのですが……出品者様、断りつつもわざわざAmazonのリンクを貼って、「この商品ですよ」と律儀に応対されておりました。私はPCの画面に向かって深々とお辞儀をした数分後、Amazonでこのケースをポチりました。1491円。「無言&真顔」ですべての悩みが解消された瞬間でした。THIS IS インターネット。

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👆 7インチレコードのジャケットサイズは18cm×18cmの正方形。若干余裕があるのでいつもはプチプチでくるんでいます。

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👆7インチ、CD、ステッカー、コインケース、キーホルダーなどをいい感じに収納できます。

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👆 小物はさらに別の小箱に入れています。

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👆「container」というどストレートで、どことなく90’sライクなステッカーが貼られています。

 そんなこんなで、「コンテナー」Mサイズを基準に、現在の運搬事情に落ち着きました。7インチがすっぽり収まるだけでなく、コインケース、キーホルダーなどの小物をはじめ、CD、ステッカーといったグッズを過不足なく収納できる絶妙なサイズ感。めちゃくちゃ便利で気に入ってます。

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楽器、ポシェット、そして「コンテナー」。ゴールデントリオですね。ただ、雨降りのときに両手がふさがってしまうのには閉口します。でもそれは、しょうがないんです。楽器を持ちつつもこれくらいの物販を運ぶというのは、そもそも多少無理のあることなのですから。

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チャリンコスタイルでライヴハウスに向かうことも。ちなみにこの自転車は親交のあるバンド「The Relaxins」のベース、トモスエ氏から譲り受けたものです。奇跡的に、「コンテナー」Mサイズが収まる大きめの前カゴがついていました!

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ハードケースなので座ることもできます。電車ではこんなことしませんけどね。バンドって、暇な時間が多いじゃないですか。そんなときにちょっと座れるのは、物販係の特権ですよ。

Glimpse Group ライヴ情報

12月2日(土)下北沢にて ‘23 ※14:30~下北沢近道に出演
12月9日(土)台湾 Roving Nation Festival
12月10日(日)台湾 台北某所
12月16日(日)渋谷TOKIO TOKYO

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