【オフィシャルレポ①】ONIGAWARA、「10周年だよ!ガワラまつり」第一部でukka、CROWN POP、内山悠里菜&宮原颯希(from DIALOGUE+)とコラボ熱演
ONIGAWARAが主催フェス「10周年だよ!ガワラまつり」を2023年11月18日(土) 東京・新宿LOFTにて開催。集まったガワラー(ファンの総称)、共演者のファンも巻き込んで、10周年を盛大に祝うパフォーマンスで魅了した。
このイベントは二部構成で、ONIGAWARAの2人、竹内サティフォ(Vo.Gt.Pro)、斉藤伸也(Vo.ガヤ.Pro)に加え、12時からの第一部【アイドルまつり】には、彼らが楽曲提供をしているukka、CROWN POP、DIALOGUE+(内山悠里菜&宮原颯希のみ)が出演。17時30分からの第二部【バンドまつり】には、彼らにとって前身バンド・竹内電気時代からの盟友だというUNISON SQUARE GARDEN、cinema staffが出演。さらに竹内電気がなんと10年ぶりに復活して出演することも当日に発表された。10周年イベントに相応しい豪華ラインナップということで、チケットは一部二部共にソールドアウトとなり、LOFTのフロアは立錐の余地もないほど、たくさんのお客さんが詰めかけていた。※このレポートでは第一部の模様をお届けする
第一部【アイドルまつり】
●内山悠里菜&宮原颯希(from DIALOGUE+)
幕が開くと、DIALOGUE+の内山悠里菜と宮原颯希が着席スタイルで譜面台が置かれたアコースティック・セットで登場。宮原が「今回は、ONIGAWARAさんに関わっていただいた楽曲を披露したいと思っています。カワイイ曲が多いので楽しんでください。それでは、本日一緒に演奏する方をご紹介したいと思います!」と、竹内サティフォを呼び込んだ。アコギを手に蝶ネクタイとジャケット姿の竹内が登場すると、「めちゃくちゃお召し物がカワイイ」と称える2人に、場内からも「カワイイ~!」の声。DIALOGUE+は竹内、及びONIGAWARAから4曲を提供されており、その中からまずとってもキュートな曲をと、竹内が刻む歯切れのよいストロークに乗せて「恋は世界定理と共に」からスタート。途中、内山が宮原が向かい合いながらのセリフが挟み込まれ、輪唱から後半には転調しての熱唱を聴かせた。続く「めっちゃオンリーユー」では竹内もコーラスに加わった。
女性8人による声優アーティストグループDIALOGUE+から、メンバーが代表してライブを行うことは2回目とのことで、普段はアコースティック・ライブに参加することもないので新鮮と語る2人。「おこがましいんですけど、DIALOGUE+の魅力をお聞きしてもいいですかね?」と内山に尋ねられた竹内は、「本当に個性豊かなメンバーさんと、それを活かす変態的な楽曲の数々ですね。そこにONIGAWARAの曲が入ると正統派に思えるぐらい(笑)。先日拝見したライブのときは、MCもほとんどなくてマジでストイックだなと思って、アイドルというよりはアスリートのような感動を覚えました」と称賛して、内山と宮原は「嬉しいね!ありがとうございます」と感謝。ライブ後半では、DIALOGUE+とONIGAWARAの出会いの曲として、「謎解きはキスのあとで」を披露。軽快な演奏とキャッチーなメロディで惹き付けると、最後は竹内が作詞作曲した「来世なんて待ってらんない」で3人のハーモニーを聴かせて貴重な編成によるライブを終えた。
●CROWN POP
2番目の出演者は、CROWN POP(里菜、三田美吹、田中咲帆、藤田愛理、雪月心愛)のライブは、「なりたいガール」でスタート。「一緒に踊ってー!」とメンバーが呼び掛けると、観客はペンライトを振りながら踊り出した。「いっせーの!カンパーイ!」と叫んでから始まったのは「DRINK TIME」。低音ビートがフロアを揺らして、5人がペットボトルを掲げながらお客さんと一緒に「乾杯!」。「たけのこにょっき」は、カミヤサキが振り付けを担当したキラーチューン。スカのリズムに合わせて、両手をたけのこに見立てたフリをレクチャーしつつ楽しませた。
メンバー紹介から、雪月が「ONIGAWARAさん、私たちを「10周年だよ!ガワラまつり」に呼んでくださってありがとうございます!そしておめでとうございます」と挨拶。「青春Bicycle」は、爽やかで疾走感溢れる旋律、甘酸っぱい歌詞と、自転車をモチーフにした振り付けがユニークで、終盤には5人がステージ前に出て語り掛けるように歌い上げた。続いて「一途回路」ではグイグイ前のめりなリズムに煽られるような熱いパフォーマンスを見せる。歌い終えるとすぐさま「アンコール!アンコール!」とステージ側からアンコールが発動して「NARIYAMANAI」へ。途中からONIGAWARAの2人もライブに加わって、7人で〈鳴り止まない!鳴り止まない!〉と繰り返しフロアを煽って大盛り上がりに。斉藤は「振りは全然覚えられてなかった。袖で絶望してました(笑)」と笑わせた。共演を終えるとメンバーは、「「NARIYAMANAI」は「なりたいガール」のカップリングとして書いていただいた曲です。まさか、ご本人とライブで歌えると思わなかったので、とっても嬉しかったです! 」と2人に感謝を示した。
●ukka
3番目の出演者は、ukka(川瀬あやめ、村星りじゅ、茜空、芹澤もあ、結城りな、葵るり)。登場するなり「みんな!盛り上がっていくよ!」とひと声かけて、「ウノ-ウノ」のダンサブルなサウンドに乗って、ステージ狭しと踊り歌う6人。「can’t go back summer」は洒落たシティポップアレンジでキレキレのダンスがより映えていた。「時間。光り輝く螺旋の球。」では、クールな序盤から徐々に高まって行く展開に胸が熱くなる。
自己紹介を経てのMCではリーダーの川瀬あやめが「ONIGAWARAさん、10周年おめでとうございます!ukkaは、(改名前の)桜エビ〜ず時代からたくさんお世話になっています。1、2曲目はONIGAWARA提供楽曲ということで、さすがの盛り上がりでしたね!みなさんも今日は10周年、お祝いしましょう!」と呼びかけた。新曲「don’t say Love」から、幻想的なリフレインのイントロから「コズミック・フロート」へと続くと、オーディエンスはサビで飛び跳ねながら声を合わせる。「ティーンスピリット」ではスカパンク調のリズムに合わせてステージを円になってグルグル回ったり縦横無尽のパフォーマンスを見せた。個性的な楽曲の数々を終えると、「あの曲を聴いてないなって思いますよね?」とONIGAWARAを呼び込む。斉藤は、「先ほどからDIALOGUE+、CROWN POP、ukkaと観てきましたけど、良い曲書くなあ。普通に良いなって思っちゃった。関係者の方いらっしゃいましたらお仕事お待ちしておりますので」と自画自賛でアピールした。4年ぶりのコラボということで、「結構経たね」「大人になりました」としみじみしたやり取りから、提供曲「それは月曜日の9時のように」へ。ukkaと共に竹内がエレキギターを弾きながら歌い、斉藤が「クラップ行くよ!サビ行きます!」と煽るとシングアロングで一体となる盛り上がりとなった。
●ONIGAWARA
トリを務めるONIGAWARAが眩い光を浴びてステージへ。「ガワラまつりへようこそ!ONIGAWARAです!お昼から頼むよ!」と斉藤の第一声から、「ポップミュージックは僕のもの」でライブ開始。主役を迎えた新宿LOFTは既に温かりまくりで、フロアの後方までペンライトを振って最初から一体感満点。ラップパートでは、2人がハンドマイクを持って煽り、〈やりたいことしかやりたくないってそれってなんかダサくない?〉と歌う場面で歓声が上がった。アイドルでもバンドでも、ロックでもパンクでもなくポップミュージックで戦っていくという、ONIGAWARAが10年間で培ったアイデンティティをオープニングに持ってくるところが熱い。続く「ナンバーワンちゃん」でキュートなサビの振付をしながら歌う2人はやっぱりどう見てもアイドル。第一部【アイドルまつり】ならではの選曲といえる。
「GATTEN承知之助〜We can do it!!〜」では、先鋭的なトラックと流れるようなサビメロで楽しませた。「みなさんようこそ!いやあ、新宿、いいよね。アクセスがいいよね。だいたいの電車が出るだろ?」と新宿の街へのリスペクトを表明すると、竹内のファンキーなカッティングをフィーチャーした「ボーイフレンドになりたいっ!」を披露。徐々に開けていく明るい旋律へと繋がる展開に、赤青のペンライトが左右に揺れた。斉藤が誓いの言葉を読み上げると、「はい、誓います。僕は君たちのボーイフレンドになりたい」と甘く囁く竹内に嬌声が起こった。「飛ばしていくぞー!」と、ポップロックチューン「ボーイズルール」で疾走する2人へコールを送るガワラーと一体感を高めて、「最後の曲です!」と、最高のライブアンセム「タンクトップは似合わない」に雪崩れ込んで、ペンライトを持って煽る斉藤。この日物販に並んだ新作ペンライトを振って応えるオーディエンス。竹内が熱唱して斉藤がポージングを決め、「新宿ロフトいけますか!?」と「ONIGAWARA」の人文字を作った後はさらに爆発的な盛り上がりに。最後は竹内のエモーショナルなギターソロが炸裂。興奮の余韻の中、斉藤が「バイナラ」と斎藤清六オマージュなセリフを呟いてステージを降りた。ガワラーから起こった「サティフォ!伸也!ONIGAWARA!」のアンコールの声にステージに上がると、アンコールの「シャッターチャンス’93」へ。エンディングでは、CROWN POP、ukkaのメンバーも勢ぞろいしてのシャッターチャンス。ポーズを何度も変えながらオーディエンスの撮影に応え、斉藤による一本締めで、華やかに盛り上がった第一部【アイドルまつり】は終了となった。
取材・文:岡本貴之
PHOTO:ニイミココロ
イベント情報
ONIGAWARA主催フェス「10周年だよ!ガワラまつり」
2023年11月18日(土) 東京・新宿LOFT
【第一部 アイドルまつり】
出演:ONIGAWARA / ukka / CROWN POP / 内山悠里菜&宮原颯希(from DIALOGUE+)
【第二部 バンドまつり】
出演:ONIGAWARA / UNISON SQUARE GARDEN / cinema staff /竹内電気
第一部【アイドルまつり】
〈セットリスト〉
内山悠里菜&宮原颯希(DIALOGUE+)
1. 恋は世界定理と共に
2. めっちゃオンリーユー
3. 謎解きはキスのあとで
4. 来世なんて待ってらんない
CROWN POP
1. なりたいガール
2. DRINK TIME
3. たけのこにょっき
4. 青春Bicycle
5. 一途回路
6. NARIYAMANAI
ukka
1. ウノ-ウノ
2. can’t go back summer
3. 時間。光り輝く螺旋の球。
4. don’t say Love
5. コズミック・フロート
6. ティーンスピリット
7. それは月曜日の9時のように
ONIGAWARA
1. ポップミュージックは僕のもの
2. ナンバーワンちゃん
3. GATTEN承知之助〜We can do it!!〜
4. ボーイフレンドになりたいっ!
5. ボーイズルール
6. タンクトップは似合わない
EN1. シャッターチャンス’93
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