夢見て田舎に移住→こうなりました 実話ベースのスリラー『理想郷』 “移住者への嫌がらせ”まとめ映像[ホラー通信]
スペインで実際に起きた事件をベースに、田舎に移住した夫婦の恐るべき体験を描く心理スリラー『理想郷』が11月3日よりいよいよ公開。見ているだけで胃がキリキリしてしまう特別映像をご紹介する。タイトルは「移住者を襲う嫌がらせセレクション」である。
スローライフを夢見て、スペイン山岳地帯の小さな村に移住したフランス人夫婦アントワーヌとオルガ。村の未来を大きく左右する風力発電の誘致をめぐって、隣人の兄弟と対立してしまった二人は、執拗な嫌がらせを受けることになる。
今回の映像では、主に夫アントワーヌに対して行われた嫌がらせの数々をピックアップしている。お品書きは、【移住先で洗礼を受ける】【からかわれる】【庭の椅子を汚される】【作物を台無しにされる】【唾を吐きかけられる】のなんとも嬉しくない5つ。冒頭の【移住先で洗礼を受ける】では、バーで村の男たちを避けるアントワーヌに隣人兄弟の兄シャンが投げかける嫌味を、続く【からかわれる】では、弟ロレンソの行う地味ながらも絶妙に腹の立つ嫌がらせを切り取っている。その後の3つは見ての通りである。
嫌がらせだけを見れば兄弟が悪役のように思えるかもしれないが、映画本編を観ると少し印象が変わるだろう。兄弟にも言い分と事情があり、アントワーヌにも悪いところはある。どちらかが純然たる悪役としては描かれていない。
本作で脚本も務めたロドリゴ・ソロゴイェン監督は、「ヨーロッパの都会人と、スペインの田舎の人間というと、後者がより無知で迷信深く、都会人の方が優れていると考える人が多いかもしれません。でも、彼らの対立を浮き彫りにしていくためには、前者と後者では与えられる機会が不公平なほどに違うということや、人の視野が広がるためには、文化が不可欠であるということも表現したかったのです」と、本作の狙いを語っている。
『理想郷』
11.3(金・祝)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマート新宿ほか全国順次公開
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