もう不安すぎるから加藤貴之のFA発言をまとめてみた

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2023年の全日程を終了した北海道日本ハムファイターズ。今年も優勝、クライマックスシリーズを逃してしまい、残る話題はストーブリーグのみとなった。今シーズン、去就に注目が集まるのは左右のエース、上沢直之投手と加藤貴之投手。上沢投手は昨季オフの契約更改時に2023年オフにポスティングによるメジャー挑戦を表明。先日ファイターズ球団もポスティングを承認する報道も出た。

そして加藤貴之投手は2023年4月5日に国内FA権を取得。昨季オフの近藤健介選手のFA移籍もあり、ファイターズファンはシーズン中からその去就について注目していた。制球力のある先発左腕である加藤投手。FA宣言した際は争奪戦が必至となり、元々マネーゲームには参戦しない方針であるファイターズに残留するという可能性は非常に低いのではないかと思われる。

不安で夜も眠れない日々を送っているファンも多いと思うが、ここで加藤選手の発言についてまとめ、少しでも安心できる要素がないか確認してみたい。

移籍フラグか!?契約更改で複数年を固辞!

まずは2022年の契約更改時。6200万円増の1億3500万円でサイン。球団から複数年契約を提示されたが固辞したと報道された。
このとき「現状には満足していない。3年間活躍してからそういうのを考える。もう1年勝負したい」と発言。2年連続規定投球回を達成し、3年連続でそのような成績を残すために勝負したいという発言だったが、見事に2023年も規定投球回を達成。有言実行を果たした。FA権取得前年の複数年契約固辞はFA移籍確実フラグなのではとファンを戦々恐々とさせてしまった。

OB鶴岡慎也氏が

2023年2月に配信された道新スポーツの記事で、球団OBでFA移籍経験者の鶴岡慎也氏と加藤投手が対談。
鶴「そういえば今年のオフはFAですね。うわさでは複数年契約の提示を断ったとか」
加「そこに関しては…(苦笑)。去年は自分でもびっくりするぐらい防御率が良くて、投球自体も自分が驚くほど良かった。これをもう1年やって、良かったら(複数年契約を)っていうのが本音です」

鶴「僕はFAを経験してるけど、複数年契約を提示されたら飛びつきたくなる。そこを断ったからには、さらに大きな契約を狙う?」
加「もう1年勝負がしたいですし、毎年そういう成績を残したいと思っています」
鶴「表向きはそうだけど、実は海外とかメジャーへの意識が芽生えたりしてない? たとえば今年15勝5敗、防御率1点台。それで向こうのエージェントに『アメリカ興味ない?』って言われたら考えるでしょ」
加「いや、ないですよ! メジャーは100%ないです。アメリカは怖いし、北海道が好き。まずはチームに貢献すること。もう1年、本当に自分の勝負がしたいです」

北海道が好き、チームに貢献するなど、球団愛を感じる発言も多くあった。
さらに、FA交渉には代理人をつけた方が良いと勧める鶴岡氏に対して

(自分で意見を言えないから代理人をつけた方が良いと発言に対して)
加「確かに(意見を)言えないです。じゃあ今年はちょっと…ってか出ていかない! ドラフトで取ってもらったのがファイターズ。今成さん(ファイターズで長くスカウトを務めていた名スカウト。2022年3月に亡くなった)に取ってもらった。始めに入った球団。1球団で終わるのがベストだと思っています」

なんとここで「出ていかない」「1球団で終わるのがベスト」と漢の残留宣言。
これは非常に安心できるのではないだろうか。
【参考】

https://www.doshinsports.com/article_detail/id=8070

まずはチームに貢献→しっかり考えたい

国内FA権を取得し、2023年4月5日、報道陣の取材を受け
「まさか取れると思ってなかった。シーズンが始まったばかりなので、まだ何も考えていない」と発言。
シーズン終盤には…
9月24日「まだ終わったばかりですし、何も考えていないです」
9月30日「個人の問題。しっかりと考えたい」
行使するかしないかの検討をしていることがわかった。

球団は複数年契約を提示し、残留に向けて交渉しているようだが…一体どうなるのか。
しかし北海道愛やチーム愛を感じる発言もあり、移籍確実という
FAするのかしないのか。選手の権利であるので何とも言えないところではあるが、ファンとしてはどうしても残ってほしいというのが本音である。

(Written by 大井川鉄朗)
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