Metaの新スタンドアロンVRヘッドセット「Meta Quest 3」が予約受付を開始 10月10日発売で価格は7万4800円から

MetaのReality Labsは、スタンドアロンVRヘッドセット「Meta Quest」シリーズの新モデル「Meta Quest 3」の予約受付を開始しました。国内では10月10日に発売し、価格は128GBモデルが7万4800円(税込)、512GBモデルが9万6800円(税込)。2024年1月27日までのキャンペーンとして、購入者には「Asgard’s Wrath 2」(5990円相当)が特典として付属します。さらに、512GBモデルには別途「Meta Quest+」サブスクリプション6か月分(1万3190円相当)が付属します。

光学系とディスプレイが進化

パンケーキレンズの採用により、接顔パーツをの除きQuest 2と比べて40%スリムな光学系に。本体サイズはD184×W160×H98mm、重量は515gです。

シャープさは25%向上し、迷光や散乱光を大幅に低減しています。視野角はQuest 2より約15%広い水平110°、垂直96°に対応し、没入感が向上。レンズ距離調整ホイールを搭載し、正確なレンズ位置と距離調整を可能にしています。対応IPD(瞳孔間距離)は、53~75mm。

片目2064×2208解像度の2つのディスプレイと光学系により、Quest 2と比べて解像度は約30%向上。鮮明でリアルなグラフィックスを実現しています。リフレッシュレートは90Hzで、120Hzが試験中。

フルカラーのパススルーや部屋のスキャンに対応

ヘッドセット正面には、2台のRGBカメラと深度プロジェクターを含む6個のカメラセンサーを搭載。Quest 2の約10倍、Quest Proの約3倍の解像度で、周囲の状況をフルカラーで表示するパススルーを実現しています。

正確な深度プロジェクターと、部屋を3Dスキャンして壁や床、家具などの表面位置を把握するルームマッピングの機能により、空間を自由に移動して周囲のバーチャルキャラクターやオブジェクトとインタラクションするMRコンテンツが利用可能。歩行モードでは、2m×2mの障害物のない床面積が必要になります。

ハードウェアパフォーマンスが向上

SoCはSnapdragon XR Gen 2を搭載。Quest 2と比べて2倍高速なグラフィック性能を実現し、高速のアクションゲームやカスタマイズ可能なアバター、3Dデザイン、シームレスな高解像度のフルカラーパススルーといった重いアプリケーションに十分な処理能力を発揮します。

RAMは8GBに増強し、ストレージは128GBと512GBが選択できます。Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、BLEに対応。Meta Quest LinkケーブルやAir Linkにより、PCのVRアプリケーションと接続しての利用も可能。

3D空間オーディオを実現するステレオスピーカーとマイクを内蔵。3D空間オーディオは、再生音域の音量がQuest 2と比べて40%アップし、低音域を拡大しています。3.5mmヘッドホンジャックも搭載。

バッテリー寿命はQuest 2と同等で、全体で最大使用時間は平均2.2時間、ゲームの使用可能時間は平均2.4時間。18W出力のUSB充電器が付属し、ヘッドセット本体を約2時間でフル充電にできます。別売りの充電ドックを使うと、ヘッドセット底面の接点から置くだけで簡単に充電が可能。

Touch Plusコントローラーが付属

コントローラーは、リングがないTouch Plusコントローラーが付属。強化された触覚と人間工学設計の改善により、ワークアウト中でもゲーム中でも、より自然な操作を実現します。

コントローラーのサイズはD126×W67×H43mm、重量は単三電池1本を含め126g。

アプリとゲームのラインアップが充実

Quest 3には2023年の年末までに100以上の新規およびアップグレードされたアプリやゲームが登場予定で、半数以上は新規タイトルになるとのこと。既にAsgard’s Wrath 2や「Roblox」、「Stranger Things VR」、「アサシン クリード ネクサス VR」といったタイトルのリリースが予告されている他、年内には「Xbox Cloud Gaming」も登場予定。

Quest 2の500以上のゲームやアプリの全ライブラリと互換性があることから、ゲーム、エンターテインメント、フィットネス、ウェルネス、旅行、デザインといった充実したラインアップがそのまま利用できます。現在Meta Questストアにある50以上のタイトルが、アップグレードしたりMR機能が追加されるとのこと。

一足先に体験してみた

発表に先行して開催されたプレビューデモに参加して、一足先に体験することができました。ヘッドセット本体はQuest 2よりスリムになり、重量の前後バランスも改善して装着感は良好です。驚いたのがカラーパススルーで、現実の視界が鮮やかに再現されています。本体をタップするだけで、パススルー映像と没入映像を簡単に切り替えが可能。ルームマッピングができるので、プレイエリアを頻繁に設定する必要がない点も便利に感じました。

3Dシューティング「First Encounters」を試遊することができたのですが、現実空間に開いた穴からキャラクターが出て来るMR機能が新鮮。マルチプレイヤーアクションの「BAM!」では、4人の参加者が実際にテーブルを囲んで、テーブル上に表示されたステージ上で競い合う“未来のアーケードゲーム”感覚が楽しめました。

ECや家電量販店で購入可能

日本時間の9月28日から予約を開始し、10月10日に発売。日本ではオンラインのMetaストアと、正規販売パートナーのAmazon、エディオン、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ヤマダデンキ、TSUKUMO、ベスト電器、ECカレント、ヨドバシカメラから購入できます。

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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