目指したのは“シリアスで強烈なホラー映画” 『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』血まみれ本編映像

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『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』

ブラム・ストーカーによる名作小説「吸血鬼ドラキュラ」から、最も恐ろしいと評される“第七章”を初めて映画化した『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』が現在公開中。ショッキングな襲撃シーンを切り取った本編映像が解禁されている。

ルーマニアからイギリス・ロンドンに渡る船“デメテル号”を舞台に、船内に潜んでいた未知の脅威=“ドラキュラ”と対峙することになる乗組員たちの恐怖を描いた本作。ドラキュラは、その名を聞いて思い浮かべるようなマントを身に着けた気品ある人間の姿ではなく、おぞましいモンスターのような姿で描かれる。

解禁された本編映像は、乗組員ふたりが突如ドラキュラに襲われるシーンだ。雷雨が吹き荒れる船上で、仲間への合図であるノック音を聞いた乗組員のオルガレンが「どうした?」と仲間のペトロフスキーに訊ねるが、彼は何も知らない様子。すると今度は、船の上空から音が聞こえてくる。異常な事件が続いているこの航海、それらすべての根源である“何か”が今この近くにいることは明白だ。警戒したオルガレンが短剣を構えると……帆に身を隠していたドラキュラが姿を現す! その直後の鬼畜の所業は映像でお確かめを。血まみれです。

ペトロフスキーをなぶり殺している怪物と目があったオルガレンは、思わず「やめてくれ!」と叫ぶ。言葉が通じるようには見えないこの怪物だが、ネットを登って逃げようとするオルガレンに対し、挑発するように「やめてくれ……」とその口ぶりを真似てみせる。愕然とするオルガレンの表情が、その計り知れない恐怖を物語っている。

監督を務めたアンドレ・ウーヴレダルは、本作と同じ原作を映画化した『吸血鬼ノスフェラトゥ』(22)や『ドラキュラ』(92)といった作品に対するリスペクトから制作への野心が生まれたといい、「過去の素晴らしい作品のレベルを目指さなければなりません。しかし、壮大でゴシックな物語にしようとしているわけではなく、シリアスで強烈なホラー映画を目指したのです」とコメントしている。

『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』
公開中

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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