BiTE A SHOCK、BiSHの“始まりの場所“でその魂を紡ぐ──〈THiS is for BiSH〉at 中野heavysick ZERO
第2のBiSHとして始まった
にしてもパンパン(笑)。BiTE A SHOCK T-shirtsとBiSH T-shirtsが入り混じり、熱気がすごい。
先に楽屋挨拶をさせてもらったのだけど、出番前で緊張もあったのだろうか、メンバーは思ったよりも華奢で謙虚でおどおどしてて、自然と応援したくなる雰囲気をもっている人たちだった。
MAHiTO、SAORi、RiNA、HARUTO、RYUUSEi、HANANOからなる6人組BiTE A SHOCKが登場し、一曲目は、早速新曲“常夏プラネット“。MVでは、夏のパーリー感が満載だったが、ライブハウスで見る本曲は想像以上にパワフルで踊れる。
MAHiTOが、「目標を掲げて取り組んできました。それはライブを通じて、音楽を通じて皆さんと一つになることです。年齢、性別、国籍、全部全部関係ないです。今日は同じ屋根の下一つになっていきましょう!」と煽る。彼は本当に堂々としてて煽りが上手い。会場の心を一気に掴み取った。
そしてオーディションの課題曲でもあったBiSHの楽曲“in case…“、そして“MONSTERS”が、ダンステイストの強いアレンジを施され披露された。7月17日の東京国際フォーラム ホールCでのお披露目ワンマンライブ「Why don’t you BiTE??」も観せてもらったのだが、その時は、BiSHの曲たちがハマっているとは言い難いものだったが、1ヶ月でBiTE A SHOCK ver.としてずいぶん聴き応えのあるものになっていた。MAHiTO、RiNAの表現力にはついつい目がいくし、RYUUSEiとHARUTOの高音/低音のダブルボーカルは特徴的だ。HANANOはボーカルの中心としての才を感じるし、SAORiが歌うと、会場のボルテージは一気に上がる。やっぱり各々のメンバーのポテンシャルがめちゃくちゃ高い。
“サヨナラサラバ“は、アレンジは原曲と同じだが、狭いステージで見事にダンスで見せた。ロック色が強いアレンジになると、MAHiTOの煽りが生きてくるのが面白い。そして、アイナ・ジ・エンドが作曲、モモコグミカンパニーが作詞した“リズム“でじっくり歌をきかせた。そしてBiSHにとっても清掃員にとっても特別な曲“オーケストラ“。次には同じく大名曲の“GiANTKiLLERS”が披露された。SAORiが、一番BiSHを感じさせるからだろうか、彼女が歌うと、どんどん盛り上がっていくのが面白い。“GiANTKiLLERS”は、男性の声がこの曲をとてもパワフルにしていて、BiTE A SHOCKにとてもあっていた。
MCでは、異例の質問コーナー。メンバー全員への質問が2つ。各メンバーへの質問が一つずつ。面白かったので、記載。
客席 : BiSHの曲で今度カバーしたい曲は何?
メンバー : NON TiE-UP ← 客席はめちゃくちゃ盛り上がる
客席 : “Patient!!“と”THE NEXT”はどっちが大事?
メンバー : “Patient!!“は我々のデビュー曲なので大切で、“THE NEXT”も初めて渡辺さんが歌詞を書いてくれた曲なので大切です。
客席 : BiTE A SHOCKに入るって決まった時の気持ちを改めて教えて。
HANANO : 大好きなBiSHと同じステージに立てる嬉しさと、チームとして戦ってきたメンバーが落ちてしまったので、その分まで頑張らないとなと、世界で一番気合が入りました。
客席 : オーディションの時から顔つきが変わって、どれくらい痩せましたか?
RYUUSEi : 体重としては5kgくらいです。初めてダンスをしたり、食生活だったり、ランニングしたりで、痩せちゃいました。
客席 : 一番尊敬する人は誰ですか?
RiNA : やっぱりお母さんです。鹿児島にいる時も、「やりたいことやってこい」と快く送り出してくれました。
客席 : どうやったら名前を覚えてくれますか?
HARUTO : 僕のことを好きになってくれたら覚えます。
客席 : すごいスリムですけど、どうすればそんなにスリムになれますか?
SAORi : 明太子じゃがりことRiNAの作った焼きそばです。
客席 : 筋トレしすぎてバカになっていませんか?
MAHiTO : ちょっと危ないんですけど、ギリギリセーフです。これからどんどん鍛えていくのでよろしくお願いします。
こんなに和気藹々としたMCが今後あるのかがわからないけれど、彼らの人間性がとても溢れたコーナーだったと思うし、 WACKの先輩たちのように、極力オープンに振る舞っていくという姿勢の表れなのかもしれない。
そして、オリジナル曲の” THE NEXT”。やっぱりいい! 難しい歌、難しいダンスを見事にこなし、各々の良いところが際立っていた。そして、(sic)boyが提供するこちらもめちゃくちゃ難しい“Patient!!“。現時点では、BiTE A SHOCKといえば“Patient!!“と言うくらいハマっていて、会場も今日一の盛り上がりで本編が終了した。BiSHが“BiSH-星が瞬く夜に“を最後まで歌い続けたように、BiTE A SHOCKはこの曲をずっと歌い続け、ずっと進化させるのだろう。
アンコールでは、各メンバーがファンであるバイターへの感謝と一緒に進んでいきたいことをそれぞれの言葉で伝えた。そして、RYUUSEiが「目標は、東京ドーム、そしてその先を目指します」と宣言した。中野heavysick ZEROでセントチヒロ・チッチが「BiSHは東京ドームツアーを目指す!」と言ったのはとても有名な話だからこそ、生半可な気持ちでなく宣言したように感じた。
最後は“常夏プラネット“をもう一度やって締めた。2回目の本曲は、会場のテンションもマックスで、メンバーも元気いっぱいで、MAHiTOは煽りまくってて、お客さんもみんな楽しそうに踊ってて、「なるほど、こういう現場を目指しているんだな」って思わせてくれた。また当たり前に同じ曲を披露する感じが、やっぱり WACK所属グループなんだなって、ほくそ笑んでしまった。
今日のライブ、めちゃくちゃ楽しかったなぁ。本当にまだまだ未完成だった。彼女たちに合う曲、彼女たちの楽しみ方、彼女たちの応援の仕方、誰がダンスを引っ張る?、ボーカルをひっばる? そんなことはまだ何も決まってない。SAORiなんて、MCぜんぜん喋れてないし(笑)。テレビでは、とても大きな存在として映っていたけど、いやいや、まだまだ最近走り出した6人。でもポテンシャルだけはめちゃくちゃある6人。BiTE A SHOCKの1番の楽しみ方は、今からどんなストーリーができていくのかを楽しみに、一緒に進んでいくことだと思った。未完成な部分にどんどん確変が起こって、どんどん完成されていく、その瞬間を1時も見逃したくない愛らしさをもっていた。
まだまだ本家を超えれてないBiSHの曲たちも、どっかのタイミングで、本家と並び、もしかしたら超えてくるような、そんな瞬間がみれる時が来るかもしれないな。いやはや本当に楽しいライブで、これからの彼女たちの道程をめちゃくちゃ楽しみにしている。
文 : 飯田仁一郎
構成: 西田健
Photo by 藤井拓
アフタームービー
セットリスト
M1 常夏プラネット
M2 in case…
M3 MONSTERS
M4 サヨナラサラバ
M5 リズム
M6 オーケストラ
M7 GiANTKiLLERS
M8 THE NEXT
M9 Patient!!
M10 常夏プラネット
ツアー情報
【公演タイトル】
PUSH BiTE’S WAY TO THE TOP TOUR
【公演スケジュール】
◆2023年9月16日(土) [大阪府]梅田Shangri-La
開場/開演16:30/17:00
[問] キョードーインフォメーション
営業時間 11:00~18:00(日祝休業)
0570-200-888
◆2023年9月23日(土) [福岡県] DRUM SON
開場/開演16:30/17:00
[問] BEA
営業時間(平日 12:00〜16:00)
092-712-4221
◆2023年10月8日(日) [宮城県] SENDAI CLUB JUNK BOX
開場/開演16:30/17:00
[問] GIP
0570-01-9999(24時間音声案内)
◆2023年10月9日(月) [北海道] KLUB COUNTER ACTION
開場/開演16:30/17:00
[問] WESS
011-614-9999
◆2023年10月14日(土) [愛知県] THE BOTTOM LINE
開場/開演16:30/17:00
[問] キョードー東海
「月〜金 12:00〜18:00 / 土 10:00〜13:00 / 日祝 休み」
052-972-7466
スキマ時間にどうぞ!

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。