湯の川温泉街の観光スポット&豪華な朝食。函館・湯の川温泉の旅
北海道の温泉大好き! なのに、これまで青函トンネルをくぐったことのない温泉ライターの泉よしかです。今回は、函館駅から行きやすく、函館観光の前後泊地としてもおすすめの「湯の川温泉」への列車旅。
初の青函トンネルや、お宿「函館湯の川温泉 海と灯/ヒューイットリゾート」の豪華な朝食など、出発前からワクワクが止まりません。函館のおいしいものと温泉を求めて、しゅっぱーつ!
JR東京駅
新幹線で北海道へ向かう、のんびり旅
やってきました、旅のスタート地点・JR東京駅。私の乗る北海道新幹線「はやぶさ」は、約4時間で東京駅とJR新函館北斗駅を結んでいます。列車旅のいいところは、いつもの列車を利用するような気軽さで、なんと北海道まで行けちゃうこと! あまりにも凄い。ちなみに、「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」であれば、新幹線と宿がお得なセットで予約できますよ。
青函トンネルに入る時は、車内放送で案内があります。東京は雨予報で空もどんよりしていましたが、盛岡あたりからは雲が切れてきて、函館の天気も期待できそう!
通過に約20分強かかる、長い長いトンネル。ただ今、津軽海峡の海底を走行中!
トンネルを抜けると……やったぁ、函館は青空。車窓に見えた函館山はまるで宙に浮く島のよう。新函館北斗駅で「はこだてライナー」に乗り換えて約20分でJR函館駅に到着です。
函館湯の川温泉 海と灯 1日目
お部屋からの景色とやきだんご
本日のお宿「函館湯の川温泉 海と灯/ヒューイットリゾート」(以下、函館湯の川温泉 海と灯)へは、函館駅からタクシーで向かいます。所要時間は15分ほど。
北海道三大温泉郷の一つである湯の川温泉は、海から近くロケーションに恵まれた名湯。お部屋やお風呂からの景色も楽しみです。
お部屋の窓(11階)から津軽海峡を一望。眺めがいい! 夜にイカ釣り漁船の漁火が見える日もあるそうですよ。
さて、チェックイン後のお楽しみは、ウェルカムドリンク。ハスカップ(北海道特産の果実)を使用したご当地デトックスウォーターのほか、冷たい甘酒も用意されています。
ドリンクだけじゃなくてお団子もありま~す。
函館で評判のお店「やきだんご銀月」のお団子。(※)しょうゆダレの甘じょっぱさもさることながら、お団子自体がやわらかくてもっちもちなのがおいしい! 甘酒との相性もピッタリ。
※編集部注:ウェルカム団子は数量限定の為、早めのチェックインがおすすめです
函館湯の川温泉 海と灯で湯巡り
インフィニティ露天風呂に大感激!
一息ついたところで、お楽しみの温泉へ。大浴場「天海」は最上階にあるので、景色にも期待しています。
もうね、浴室に一歩入ったとたんにため息が出ちゃいます。お風呂から海が見える。ステキステキ。
インフィニティ風呂「古の無限海灯露天風呂」では、専用タオルが借りられます。あまりにも露天風呂が開放感に溢れているため、心配な人は、このタオルを巻いて浴槽に入ってもOKなんです。
露天風呂は思わず「最高ー!」と万歳したくなっちゃうほどの絶景。なんて素敵なインフィニティ風呂でしょう。海と空と一体化しながらの湯浴み。この体験だけでも函館まで来た甲斐があります。
露天風呂には、浴槽の周りが畳敷きの「畳湯」や、おひとりさまサイズの「壺湯」も。
泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物温泉で、「熱の湯」の異名を持つ、しょっぱく温まりの強いお湯です。保湿や保温の効果も優れているので、冷え性や乾燥を気にする方におすすめですよ。湯上がりの肌はつるつるです。
ちなみに、こちらは特別に見せていただいた貸切露天風呂。市街地を見渡せる山側にあるお風呂からは、函館空港を離着陸する飛行機が見えることもあり、家族連れなどに人気があるそうです。
函館湯の川温泉 海と灯の夕食
漁師飯に舌鼓! 豪華ブッフェの夕ご飯
こちらのお宿では、丹前(※)代わりに「アイヌ」をイメージした山丹服(さんたんふく)がレンタルできます。
※編集部注:丹前(たんぜん)は、湯上りなどに着用する防寒着のようなもの
アイヌ風の刺繍とシルエットがかわいらしい(なにげに体形も選ばない!?)。記念撮影にもぴったりですね。
というところで、夕食時間になりました。お腹を空かせてレッツゴー!
夕食ブッフェはとにかく海鮮が豪華。自分で自由にお刺身を盛って海鮮丼をつくることもできるし、洋食、サラダ、漬物やチーズも種類豊富で迷います。
一度はやってみたかった、イクラかけ放題! スプーンですくってご飯の上にトロトロ~ッ。
ゴージャスな海鮮丼のできあがり! ビンチョウマグロは甘みがあり、つぶ貝やタコは歯ごたえがたまらない。何よりイクラがとろける。
洋風メニューにも目移りしたのですが、今日はもう海鮮三昧で突っ走ろう! 何しろ約150種類の品目は北海道最大級の豊富さ。一晩では堪能しつくせないのであります。
デザートにも注目。ケーキは、系列ホテルのホテルヒューイット甲子園から人気パティシエ製作のケーキを空輸。クリームやムースは甘すぎず口の中でサッと溶け、スポンジは軽くふわっふわ。
函館湯の川温泉 海と灯で月見酒
お風呂で月見酒と洒落込みましょう
夜のお風呂にはもう一つのお楽しみアリ! 函館湯の川温泉 海と灯では、湯船で「月見酒」(※別料金)が楽しめちゃうのです。こんなサービスがほしかった。
さっそく、あの開放感抜群のインフィニティ風呂に枡酒の入った桶を浮かべました。
遠くに山頂の灯が光る函館山が見えます。思えば遠くへきたもんだ……、ぐいっと一杯。もう何も言うことはありません!
函館湯の川温泉 海と灯の朝食
函館では豪華朝食が大ブーム!
昨日に比べて雲の多い、2日目の朝です。お腹を空かせようと、朝食前に近くの湯川堤防まで歩いてみました。なんたって函館のホテルでは今、豪華な朝食ブッフェが大ブーム。
もちろん、函館湯の川温泉 海と灯も約140種類と豊富なメニューが楽しめます。
豊富なメニューの中でも人気があるのは、オリジナルバーガーをつくろうコーナー。自分でバンズ、肉類、野菜などを選び、好きなソースで味付けできます。この具材やソースの種類の多さにもびっくり。
具材たっぷりのオリジナルバーガーが完成。アボカドを多めに入れてみました。ガブッとかじればとってもジューシー。
この朝食ブッフェの目玉はコレ! ワイン飲み放題。赤、白、スパークリングと揃っています。朝からとっても贅沢ぅ!
湯の川温泉街を散策
湯の川温泉名物の団子をもう一度
名残を惜しみながら、函館湯の川温泉 海と灯をチェックアウト。2日目は湯の川温泉街の散策を楽しみます。
向かった先は徒歩約15分の「やきだんご銀月」。はい。お宿のウェルカム団子がとってもおいしかったので、別の味も食べたくなったのです。
こちらは1966年(昭和41年)創業。ショーケースに並ぶ名物のお団子は、しょうゆ、あん、ごま、きなこの4種類がありました(きなこはお休みすることもあるそうです)。
悩んだ末に「きなこ」を購入。見てください、このきなこあんの量! お団子が見えないほど。
次に向かったのは、やきだんご銀月から徒歩約10分の「湯倉神社」。湯の川温泉の鎮守で、ご祭神は大己貴神、少彦名神、倉稲魂神。江戸時代に松前藩が奉納した金の薬師如来像と鰐口(わにくち)が今も御神宝として残されています。
大己貴命と所縁ある因幡の白うさぎ神話に因み、神社の境内にはさまざまなうさぎのフォトスポットがあります。
なでるとご加護がいただけるという「神兎(なでうさぎ)」をなでなで。
こちらの神社は、かわいらしいおみくじやお守りでも知られています。私が引いたのは「イカすおみくじ(えぞみくじ)」。なんとイカだけに自分で釣るのです。
このおみくじは、北海道のご当地おみくじ。ちなみに私は小吉で、幸運の名所は旭山動物園でした。
お守りは娘のために「御神縁御守」を授かりました。御守袋と願意を選び、自分だけのお守りをつくることができます。願意は、12の漢字から3つまで選ぶことができるので、悩んだ末に「愛」「凛」「拓」の3文字に。みなに愛され、凛として道を切り拓いてほしいという親心でございます。
函館市電・湯の川電停
帰りは市電でゴトンゴトン
湯倉神社から徒歩約5分で函館市電の湯の川電停。帰りはここから市電に乗って、函館駅へ移動します。
市電の走る町っていいですよね。歴史を感じるし、どこかノスタルジック。ゴトンゴトンと揺られながら、30分ほどで函館駅に到着しました。
北海道は遠いと思っていましたが、新幹線でのんびり、かつ快適にお出かけする旅は心の贅沢感が半端なかったです。函館駅からもアクセスしやすく、海に近い湯の川温泉にはおいしいものがいっぱい。湯の川温泉街は徒歩でゆっくり観光できました。
思い出を反芻しつつ、帰りの新幹線へ。
東京駅
掲載情報は2023年8月15日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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