2024年放送決定『グレンダイザーU』お披露目イベントレポート! 永井豪、福田己津央、貞本義行、大河内一楼、田中公平らが登壇!!
2023年8月5日に開催されたアキバの魅力を解放するイベント「アキバ大好き祭り2023」の「2024年新作アニメ発表会」にて、新作アニメ『グレンダイザーU』のお披露目イベントが開催された。スタッフは、「機動戦士ガンダムSEED」「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」等を担当した総監督・福田己津央氏。「新世紀エヴァンゲリオン」「サマーウォーズ」のキャラクターデザインを担当した貞本義行氏。「機動戦士ガンダム 水星の魔女」「コードギアス反逆のルルーシュ」の脚本を担当した大河内一楼氏。「ONE PIECE」「サクラ大戦シリーズ」の楽曲制作を担当した田中公平氏。アニメーション制作はGAINAが担当する。
本記事では、イベント内で明かされた情報をメインにお届けする。
超豪華制作陣による新たな”グレンダイザー”
1975年から1977年まで放送し、約50年越しのリブートとなる『グレンダイザーU』。昨年8月に「プロジェクトG」として新たな企画の始動が発表されていたが、今回のステージではその詳細が公開されることとなった。今回のステージイベントでは、まず初公開となるPVがお披露目。アニメーション制作はGAINAが担当することも発表された。
ステージでは、原作者である永井豪氏をはじめ、製作スタッフとして福田己津央氏(総監督)、貞本義行氏(キャラクターデザイン)、大河内一楼氏(脚本)、田中公平氏(楽曲)、そしてマンガプロダクションズCEOであるブカーリ・イサムさんが登壇。
まず、本作の原作者かつ『マジンガー』シリーズの産みの親でもある永井氏はグレンダイザーについて、昔から海外での人気が高いといい、「続きはいつ作るんだとよく言われていて、いつかは作らなきゃと覚悟していました」と笑う。続けて「今回、すごいスタッフが集まったので、私自身も楽しみですし、皆さんにも楽しみにしていてほしいです。」とコメントを残した。
続く総監督の福田氏は、「原作がある作品を作るとき、大きくいじるのは好きではない」と話し、グレンダイザーという名前ならグレンダイザーにすべきという考えのもとに制作に取り組んだという。また「美形キャラも多いので、そこにも期待してほしいです」と語りながら、大きなものを背負ったデューク・フリードや、かっこいい兜甲児が見られるとコメントすると、会場からは喜びの声が漏れた。
キャラクターデザイン担当の貞本氏は、海外でも大人気の作品ゆえに「元のデザインから変更しすぎてしまうとがっかりされるので、その調整に気を付けた」という。そのうえで、新キャラクターの存在についても語り、ファンの期待を大きくした。
脚本の大河内氏は、誰もが気になっている本作のストーリーに関して「リブートやリメイクではない、全く新しいものになる」と答える。さらに、何も知らない状態から見ても楽しめる内容になっているうえで、「グレンダイザーが元々持っているドラマチック、ヒロイズム、ロマンスといった魅力はそのまま残しています」とコメントした。
楽曲制作の田中氏は、なんと今作のためにフルオーケストラで楽曲を制作。ロボット物の勢いがあまりない今の時代を憂いていると語り、「王道ものを作りたいと思っていたところにこの話が来て、しめしめとなっていました」というと、会場からは笑いが漏れた。また、『UFOロボ グレンダイザー』の楽曲を作成した菊池俊輔氏をリスペクトしつつも、「まったく新しいものを全力で作り上げました」と語られた。
コメントのラストを飾ったのは、海外プロモーションや配給などを担当する「マンガ プロダクションズ」のCEOであるブカーリ・イサム氏。子供のときグレンダイザーを見て育ったという自身の生い立ちを語ったうえで「私にとってグレンダイザーはアニメではなく文化、メカ・ロボットではなくヒーローです」という力強いコメントを残すと、会場は歓喜の拍手に包まれた。そして「クリエイターのみなさんの芸術性を尊重しながらコンテンツを世界に広げ、多くの人に感動を届けたい」と語った。
その後、貞本氏の描き下ろしのティザービジュアルが、ステージ上で公開。主人公であるデューク・フリードと、グレンダイザーが美麗なビジュアルで描かれており、あわせて「宙(そら)よ大地よ、思い出せというのか?」というキャッチコピーもあわせて発表された。
日本の精鋭スタッフが集結して制作される新たな「グレンダイザー」。今後の情報に注目しつつ、2024年の放送を待とう。
(執筆者: sasuke_in)
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