B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2023年5月)
カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。
今回は2023年5月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。
第5位:マルちゃん 麺づくり 汁なし鶏ガラ醤油
5位に選んだのは「マルちゃん 麺づくり」シリーズの汁なし麺「汁なし鶏ガラ醤油」です。こちらは希望小売価格214円(税抜)なのですが、スーパーで100円近くで購入できました。麺づくりは安売りされていることが多いのでありがたいですね。
でもまあ、ある意味“叩き売り”されていたわけですし、通常のマルちゃん麺づくりを使って汁なし麺アレンジをすることだって可能。正直そこまで期待しないで食べたんですけど、かなり満足度が高かったです!
鶏ガラベースの醤油タレはラーメンよりも油を多めにしているのか、ノンフライ麺とすごくよく馴染んで一体感が出ていましたし、ツルッとした細麺の美味しさを見事に引き立てていました。
肉系のかやくは入っていないけど、メンマはちゃんと柔らかく戻るし、焼き海苔が入っているのも嬉しい。正統派の醤油味なので各自思い思いのトッピングを楽しみながら食べるのもあり。叩き売りするなんてとんでもない。かなりの逸品でした!
第4位:ニュータッチ 極麺処 熊本マー油とんこつ
「凄麺シリーズ」でおなじみニュータッチがセブンイレブンで限定販売している「極麺処」シリーズの第3弾として「熊本マー油とんこつ」が登場。こちらを5月の4位に選出しました。濃厚だけどマイルドな口当たりの豚骨スープにマー油の焦がしニンニクの風味とガーリックチップがガッツリと加えられたラーメンです。
そのこだわりのスープは濃厚でありながらも豚骨特有の臭みがなくて秀逸なのですが、それ以上に素晴らしいのがプリップリのノンフライ細麺。ストレートなので麺をすすっていて気持ちがいいですし、歯切れもよく、ガーリックの匂いに負けずしっかり口の中で小麦の風味も感じられます。
分厚い肉もいい味がついていましたし、かやく自体は少なめだけどキャベツのシャキシャキ感もいいアクセント。300円を超える商品ですが、その分しっかり満足できますね。替え玉できないことだけが惜しい!
第3位:日清食品 ドロラ王 魚粉、ザラザラ、魚介豚骨
3位は日清食品「ドロラ王」シリーズの新作「魚粉、ザラザラ、魚介豚骨」を選びました。実にわかりやすい商品名。とにかくドロドロの濃厚スープが特徴的な魚介豚骨ラーメンです。
仕上げの魚粉はたっぷり入っているし、チャーシューは激厚。さらに麺が超極太のノンフライ麺と、ひとつひとつのパーツもかなり個性が際立っているのですが、それでもインパクトが絶大なのが魚介豚骨スープですね。
濃厚さを演出するためにとろみをつけるという最近流行りの小技を使っているんですが、そのおかげで麺にどっぷりとスープが絡んでくるので大正解。魚粉も一緒に口の中まで引き連れてきてくれます。味自体も抜群にイイ!
あえてお湯を少なめに作ったらそのままつけ麺のつけ汁にできるんじゃないかという濃厚さ。魚介豚骨が好きな方にはぜひ試してみてほしいですね!
第2位:マルちゃん みかづき監修 イタリアン焼そば
新潟のB級グルメ「イタリアン」のカップ麺がちょっと前にローソン限定で発売されまして、それをようやく食べられたのですがこれが感動のウマさでした。5月の第2位は「みかづき監修 イタリアン焼そば」(マルちゃん)です。
残念ながら家の近所のローソンではまったく見かけなかったんですけど、なぜか札幌のセイコーマートで入手することができました。札幌土産として新潟のご当地グルメカップ麺を買うという謎ムーブ。
ちなみにイタリアンは焼そばにミートソースをかけるという料理。見た目はわんぱくですが、しっかり味がチューニングされているのでまったく違和感がなく、例えるなら“肉トマト焼きそば”って感じで美味しいです。
マルちゃんの「みかづき監修 イタリアン焼そば」はさすがに見た目こそ全然違いますが、先に粉末ソースをまぶした麺にトマトベースの液体ソースをかけるという手順は忠実。
酸味が抑えられて甘味を引き立てたトマトソースはソース焼きそばと見事に一体化。しっかり“イタリアン”を思い出せる味になっていました。
麺は極太で食べごたえがあり、さりげなく具もキャベツ、コーン、肉ミンチが一杯入っていて嬉しい。イタリアンを知らない人にも十分おすすめできるカップ焼きそばに仕上がっていると思います。ウマかった!
第1位:日清食品 麺職人 瀬戸内レモン鶏しお味
2023年5月の第1位には日清食品の「麺職人 瀬戸内レモン鶏しお味」を選びました。こちらも購入価格は100円とちょっと。安い!
「麺職人」はトップクラスに安い価格帯のノンフライ麺シリーズで、どの味もなかなか優秀なんですが、「瀬戸内レモン鶏しお味」はジメジメと蒸し暑くなってきた今の季節にぴったりな味でドハマリしてしまいました。
さすがに安いだけあってかやくは寂しく、スープもあっさりさっぱりとした鶏しお味なんですけど、だからこそ麺本来の味がものすごく引き立てられているんですね。
麺職人シリーズの麺は全粒粉入りの麺。とはいっても結局はスープの味が勝っちゃうことが多いんですけど、今作のスープではバッチリと香り高い小麦の風味を感じることができました。
あっさりしている中でも鶏の旨味はちゃんと感じられるし、なにより瀬戸内レモンのさわやかな酸味が余韻として残るのも素晴らしい。具が寂しいなら自分でトッピングをすればいいわけですし、生のネギとかを少し入れるだけで一気に美味しさが跳ね上がるポテンシャルも秘めています。
価格が安いからトッピングに予算も割きやすいですし、値上げ続きのご時世で本当にありがたい一杯。おすすめです!
総評
以上が2023年5月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。5月はHIKAKINさんがプロデュースした「みそきん」なんかも話題になりましたし、実際にかなり好きな味だったんですけど、販売価格は300円。1位の麺職人なんかスーパーで3個買えてもおかしくない価格です。
美味しかったカップ麺を並べてランキングを考えたとき、やっぱり安さというのも大事な指標になるなと改めて思った1か月でした。
次回は7月上旬頃に2023年6月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!
動画でも解説しています。こちらもよろしくお願いします!
https://youtu.be/aoD44SkT_Zw [リンク]
(執筆者: ノジーマ)
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