原愛音インタビュー 「観終わった後、わたし自身もこの3人が愛おしいなと思いました」 富山が舞台の映画『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』公開

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富山県射水市を舞台に、地元の危機を救おうと奮闘する高校生男子三人組の挫折と成長を描くハートフルコメディー、映画『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』が公開になりました。

2016年に公開された映画『人生の約束』のスタッフが、新たに富山県射水市を舞台に再集結して製作。

主人公トオル(酒井大地)が淡い恋心を抱く同級生の壁 花凛役の原愛音さんが、「日本のベニス」とも呼ばれている射水市の美しい街でのロケや、本作に流れる想いなどを語ってくれました!

■公式サイト:https://www.ax-on.co.jp/sp/bokura/ [リンク]

●個性的なタイトルにまず驚いたのですが、今作の撮影が始まる前は、どのような心境でしたか?

わたしは撮影当時は高校を卒業していて、それこそ学生時代はコロナ禍だったので、彼らのような青春が送れなかったこともあり、ちょっと青春が疑似体験できそうで面白そうだなというのが最初の印象でした。

●実際に映画を観た人の中には、かつて彼らのような気持ちにもなった方たちも少なくなさそうですよね。

実は本多(繫勝)監督も、歳を重ねた方々は自分たちの青春時代を思い出してほしいと、そう感じてくれたらうれしいなと言われていました。わたしも、そう思っていただけるのであればうれしいです。

●本多監督は2016年に公開された映画『人生の約束』では監督補として参加され、富山県でロケをされています。

『人生の約束』の撮影で富山に行かれて、射水市の街が大好きになったと言われていました。今度は自分で(映画を)作って魅力を伝えたいと。だから、脚本も完成した映画も監督の射水市への愛が伝わって来て、本当にあの街が大好きなんだなと思いました。

●演じられた花凛は、街のために奮闘する3人とはやや異なり、地元に不満を感じているような女の子でしたね。

彼女のセリフの中にも「街が嫌い」というものがあるのですが、芯から嫌っているのではなく、一生懸命にやっている3人を、ちょっと俯瞰して見ている感じだなと思うんです。普段の自分も俯瞰して物事を見たりしているので、ちょっと似ているなと思ったり(笑)。それこそ東京にあこがれがある子で、わたしも福岡から東京に出たいあこがれがあったので、そこはリンクしました。どちらかと言えば自分に近いので演じやすかったです。

●富山県射水市でのロケはいかがでしたか?

初日から地元の方々が温かすぎて、「よく来たねえ」みたいな感じで、とてもアットホームに迎えてくださいました。役柄として方言を話すシーンがあったので現地に行く前は不安でしたが、みなさん富山弁をどんどん話してくださり、現地の方のニュアンスを直接聴けたので、自然と吸収できたような気がしてよかったです。

●タイトルにもありますが、地元のラーメンをいただく機会はありましたか?

自分が出ているシーン以外でも撮影現場にいることが多かったので、スパローさんやまるなかやさんで撮影後のラーメンをいただくこともありました。地元の人たちも温かいですし、街やご飯も美味しかったですし、第二の故郷と言いたいほど大好きな場所になりました。

●今年20歳を迎えますが、今後はどういう俳優を目指したいですか?

小学生の頃に新体操を習っていたこともあり、いつかはアクションをやってみたいんです。戦う女性を演じてみたい。それこそ『キングダム』の清野菜名さんだったり、「MOZU」の真木よう子さん演じる刑事など、カッコいい女性にあこがれがあるので、わたしも演じてみたいですね。それもあり、今、アクションジムに通ったり、キックボクシングを練習したりしています。今後はいろいろとチャレンジしてみたいです。

●今日はありがとうございました!映画をご覧になる方たちに一言お願いいたします。

タイトルから分かるようにお風呂もラーメンも、射水市の魅力が存分に楽しめる映画です。観終わった後わたし自身、とても元気をもらいました。この街いいな、3人が愛おしいなと思ったので、それらをより多くの方に感じ取ってもらって共有出来たら素敵だなと思っています。

■ストーリー

富山県射水市の「内川」沿いに住む、ちょっとドジだが憎めない高校生男子三人組、トオル(酒井大地)、アゲル(宮川元和)、ヨシキ(長徳章司)。
それぞれ家族や進学、将来に悩みながらも同級生の女子・花凛(原愛音)との会話を弾ませ、大好きなラーメンを食べ、熱いお風呂に浸かり、久しぶりの放生津曳山祭を楽しみに過ごしていた。

曳山祭りを翌日に控えた日、祭りの会長を務めるトオルの祖父・松蔵(泉谷しげる)が急死した。町の近藤医師(立川志の輔)が臨終を伝えると、家族に悲しみが広がっていく。ただ、370年続いた祭りの決まりで、総代や会長が亡くなったらその年は曳山が引けないという。松蔵が一番楽しみにしていた祭りが中止になるかもしれない。トオルはひらめいた。「じいちゃんはまだ死んどらんことにならんけ?」
一同、驚くが、祖母の佐江(丘みつ子)もトオルのアイディアに同意し、「出来んこと考えんと、出来ること考え!」と常日頃、松蔵が言っていた言葉を伝えて頭を下げた。

祭り当日、町中、多くの人で賑わっていた。父・俊也(金児憲史)の協力もあり、どうにか松蔵の会長挨拶も切り抜け、曳山祭りが始まった。「イヤサー、イヤサー」掛け声が飛び交っていく。

松蔵の葬儀の日、トオルは初めて家に借金があることを知る。アゲルやヨシキもあちらこちらでリゾート開発会社への借金の声が響いていることを耳にしているようだ。町中に不穏な空気が漂っていた。

そんな折、トオルたちは蔵で見つけた「射水の埋蔵金」という巻物を開いてみた。「埋蔵金さえ見つかりゃぜんぶ解決するんや!絶対見つけるがや!」

スコップやバケツを手に、埋蔵金を探し始める三人だが・・・。

公開中
(C) AX-ON

(執筆者: ときたたかし)

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