「雲散霧消」とはどんな意味の四字熟語?その類義語や対義語は?
跡形もなく消えてなくなることを「雲散霧消(うんさんむしょう)」と表現します。
これら「雲散霧消」は風や光で晴れていくことも意味します。
しかし、そもそもこの言葉はどこから生まれたのでしょうか?
今回はそれら「雲散霧消」という四字熟語について解説します。
ここではその意味はもちろん成り立ち、類義語、対義語についても説明します。
「雲散霧消」とは
![](https://fundo.jp/wp-content/uploads/2022/06/unsanmusyo2.jpg)
まずは「雲散霧消」の意味について見ていきましょう。
「雲散霧消」の意味
「雲散霧消」とは跡形もなく消えてなくなることです。
文字通り、雲が散り霧が消える様子から来ています。
特に風や光によって晴れていく様子から来たとされます。
現代では何もなかったかのように消えることを言う言葉です。
「雲散霧消」の用い方・例文
「雲散霧消」は跡形もなく消えてなくなる様子に使用します。
これらは名詞ではある一方、動詞として使用されることが多いです。
例えば「計画が雲散霧消する」というように使用されます。
この場合は計画が振出しに戻ったことを意味するわけです。
それら何もかも消散することを「雲散霧消」と表現します。
他にも「将来が雲散霧消する」というように使用されることも。
この場合は将来に挫折してしまうような意味も含まれることがあります。
それら何かが消散してしまうことも「雲散霧消」と表現するわけです。
「雲散霧消」の語源・由来
「雲散霧消」にはっきりとした語源や由来はないとされます。
そのため、単に雲や霧の様子からこのような言葉が生まれたと考えて良いかもしれません。
このように成り立ちが明確ではない言葉はいくつか存在します。
「雲散霧消」の類義語
![](https://fundo.jp/wp-content/uploads/2022/06/unsanmusyo3.jpg)
ここからは「雲散霧消」の類義語を見ていきましょう。
灰燼に帰す
「灰燼に帰す」とは跡形もなく燃え尽きることです。
これらは焼けて原形をとどめないほどになることを言います。
「灰燼」とは灰と燃え殻のことを意味しています。
「帰す」とはあるところに行き着くことを意味する言葉です。
つまり、最後には灰や燃え殻になってしまうことの例えとなります。
それらの点が「雲散霧消」と重なるものがあるでしょう。
他にも「灰燼と化す」と表現されることがあるので、その点は注意しておいてくあさい。
露と消える
「露と消える」は跡形がなくなることを言います。
それら存在自体がなくなってしまうことを意味する言葉です。
さらに物事が失敗に終わってしまうことも意味する表現です。
近年では死ぬことの表現として使用されることもあります。
実際に「刑場の露と消える」という表現では死刑に処されることを表します。
それら特定のものが儚く消えていくという点が「雲散霧消」に通ずるのではないでしょうか。
「雲散霧消」の対義語
![](https://fundo.jp/wp-content/uploads/2022/06/unsanmusyo4.jpg)
最後に「雲散霧消」の対義語についても見ていきましょう。
雲合霧集
「雲合霧集」とは多くのものが集まって来ることです。
雲や霧が立ち込めるような様子から来たとされています。
実際にたくさんのものが一時的に密集することを言います。
それらの点が「雲散霧消」の真逆と言えるでしょう。
雨後の筍
「雨後の筍」とは物事が相次いで現れることです。
雨が降った後にたけのこが次々に出てくる様子から来ています。
ただし、これはたけのこの成長が早いことを言うわけではありません。
あくまでも特定の物事がどんどん出てくることを言う言葉です。
それらの点から見ると「雲散霧消」と逆の意味と言えるのではないでしょうか。
青天の霹靂
「青天の霹靂」とは急に起きる変動のことを言います。
多くは予想だにしない事件などについて言う言葉です。
これらは晴れ渡った空に突然起こる雷を指しています。
つまりはそれほどの衝撃を受けた際に使用される言葉です。
それら突如現れるという点が「雲散霧消」と逆の意味となります。
まとめ
「雲散霧消」は何かが跡形もなく消えることを言います。
これらは人物に使用されることもあれば物事にも使用されます。
とにもかくにも特定のものが消えてしまうことを意味する四字熟語なのです。
意外にも「雲散霧消」は日常生活で耳にすることが多いので、その意味についてはきちんと覚えておくと役立つかもしれません。
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