プロ野球スカウトの世界を描いたドラマ「ドラフトキング」野球ファンが観てみたら?「シーンのリアルさがストーリーを引き締める」
14年ぶりの世界制覇に湧いたWBC。そしてその後を追うようにプロ野球やMLBも開幕し、野球が注目を集めまくっている今日この頃。特にWBCでは大谷翔平やダルビッシュ有はもちろん、たくさんのスター選手たちが新たに脚光を浴びました。
しかしそんな彼らももともとは高校野球や大学野球などでプレーしていた選手。ドラフト会議で指名されることがなければ、プロ野球界の扉を叩くことはできなかったのです。
そしてスターの原石となる選手を全国各地から発掘してくるのがスカウトという裏方の仕事。華々しいプロ野球の裏側で、地道に全国を駆け回っているスカウトの仕事に注目したドラマ作品「ドラフトキング」(原作:クロマツテツロウ)がWOWOWにて4月8日から放送・配信開始となります。
プロ野球スカウトたちの人間ドラマ「ドラフトキング」
物語の主人公はプロ野球チーム「横浜ベイゴールズ」のスカウト・郷原眼力(ムロツヨシ)。球団のスカウトチームの中で唯一担当エリアを持たない彼はチームのスカウト会議にもまともに出席せず、とことんマイペースなのですが普通のスカウトなら見向きもしないような隠れた原石を過去に何人も発掘してきた自他共認める剛腕スカウトなのです。
原作を読んだ方なら特徴的な髪型や独特の雰囲気など、キャラクターの再現度の高さにも驚くはず。凄腕だけどチームがドラフト指名しようとしている選手に「指名されてもプロには行くな」と言っちゃうような、クセ強めなキャラクターを見事に演じ切っています。
かつて郷原から実際に「プロに行くな」と通告されながらも横浜ベイゴールズに入団し、結局まったく通用せずにスカウトに転身した神木良輔(宮沢氷魚)とのコンビにも注目。
神木は新米スカウトとして第1話・第2話では花崎徳丸高校のエースピッチャーに注目するも、郷原はその控え投手を指名するべきだと豪語し、「スカウトに向いてない」「今すぐ辞めた方がいい」とこき下ろされる始末。
当初は郷原がそこまで控え投手を推す理由が理解できなかった神木ですが、郷原と行動を共にするにつれてその理由がわかりはじめ、少しずつ郷原の眼力の凄みと確かさに気付いていきます。
スカウト部長の下辺陸夫(でんでん)や、同じく元プロ野球選手のスカウト大津良介(上地雄輔)や飯塚健(平山祐介)など、個性的な面々に囲まれながら神木がスカウトとして成長していく人間ドラマとしても見どころがたっぷりです!
野球シーンのリアルさがストーリーを引き締める
そんなドラマ「ドラフトキング」の世界観を引き締めているのは野球シーンのリアルさ。もちろん実際に演技する役者さんたちがプロも注目するような150キロの豪速球を投げられるはずがないのですが、3日間に及ぶ大規模な野球オーディションで選ばれた実力と巧みな演出によって野球シーンがチープになってしまうことがなく、違和感なくストーリーに没入できます。野球シーンに説得力があるのはすごい!
プロ野球という華やかな舞台の裏で繰り広げられる、スカウトたちとスターの原石たちによる人間ドラマ。見ればきっとプロ野球も一層面白く感じられるはず! 4月8日(土)午後10時からWOWOWプライム、WOWOW 4Kで放送、WOWOWオンデマンドにて配信開始です。さらに第1話はWOWOW公式YouTubeチャンネルにて無料配信中!ぜひお楽しみに!
<ストーリー>
「横浜ベイゴールズ」のスカウト・郷原眼力(ムロツヨシ)は、自他ともに認めるすご腕。彼の狙いは、全国から隠れた才能を見いだし、ドラフト会議で選ばれた選手の中でNo.1の“ドラフトキング”を引き当てることだ。元プロ選手で新米スカウトの神木良輔(宮沢氷魚)、部長の下辺陸夫(でんでん)らスカウト部メンバーと激論を交わしながら、チームの強化に向け奮闘を続ける。一方、“ハブ”の名で恐れられる「大阪ホワイトタイガース」のベテランスカウト・毒島竜二(伊武雅刀)もまた逸材獲得を狙い暗躍する。果たして、郷原たちは原石を見いだして“ドラフトキング”を獲得することができるのか!?<出演>
ムロツヨシ 宮沢氷魚 平山祐介 藤間爽子 川久保拓司 阪田マサノブ/ 上地雄輔 伊武雅刀 / でんでん<スタッフ>
原作 「ドラフトキング」クロマツテツロウ(集英社「グランドジャンプ」連載)
監督 山本透
脚本 鈴木謙一
(執筆者: ノジーマ)
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