稲田朋美・内閣府特命担当大臣定例会見「表現の自由といえども無制限というわけではない」(2013年5月14日)
2013年5月7日8時45分頃より中央合同庁舎第4号館で開かれた稲田朋美内閣府特命担当大臣の記者会見で、児童ポルノ禁止法に関連する質問をすることができました。ここではその部分を抜粋して紹介します。
※詳細な大臣発言・質問・議事録は、内閣府ホームページにてご確認下さい。
児童ポルノ禁止法改正法案に関する質問(抜粋)
――児童ポルノ禁止法改正法案が現在審議中かと思います。8日の(参院)予算委員会でみんなの党の山田太郎議員が漫画・アニメの規制につながらないかという質問をされていましたが、特にネットや若い層が自主規制や萎縮する空気が広がらないか心配する声がたくさん上がっています。大臣は以前より熱心に取り組んでいらっしゃっいますので、ご見解を改めてお聞かせ頂ければと思います。
稲田大臣:これについても所管外なのでコメントいたしませんけれども、表現の自由というのは非常に憲法上のたいへん重要な権利だと認識しておりますが、表現の自由といえども全て無制限というわけではないというふうにも思います。
表現規制推進派がクールジャパン担当の是非は?
もともと児童買春や児童虐待への悪影響を懸念する立場から児童ポルノ法改正案を国会に提出するなど継続的に活動しており、表現規制推進派と見られることも多い稲田大臣。今回も慎重に言葉を選びつつ、表現の自由には一定の制限があるべきという持論に変化がないことも示されました。
このような経緯から、コンテンツ産業の発展について議論されているクールジャパン推進会議の担当を稲田大臣が務めていることに疑問を呈する声もあるので、改正法案の展開とともに影響があるのか引き続きチェックしていく必要がありそうです。
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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