『長ぐつをはいたネコと9つの命』中川翔子インタビュー「映画のテーマに共感。考えていたことを“プス”が明確にしてくれた」

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全世界で大ヒットを遂げた『シュレック』シリーズや『ボス・ベイビー』シリーズなど、 数々の大ヒットキャラクターたちを生み出してきたユニバーサル・スタジオ×ドリームワークスが贈る 最新作『長ぐつをはいたネコと9つの命』が、3月17日(金)より公開となります。

本作は『シュレック』シリーズから飛び出した、帽子に羽根飾り、マントと長ぐつがトレードマークの圧倒的な人気を誇る伝説 (レジェンド)ネコ “プス”が主人公。アクション&冒険&キュルルンお目目と全てが最高のアニメーション映画となっており、そのクオリティの高さも話題を呼んでいます。

本作で、プスの前に立ちはだかる“ゴルディ”役を演じた中川翔子さんにお話を伺いました!作品の魅力はもちろん、ネコ愛もたっぷり語っていただきました。

――本作とても楽しく拝見させていただきました!ネコ好きの中川さんにピッタリの作品だと思いますが、最初に台本を読んだ時にどの様な感想をいだきましたか?

プスのアクションが「これぞ、ドリームワークスの本気!限界突破!」という感じで、カッコ良くて、可愛いくて、カラフルですごかったです。目が小さくなったり大きくなったり、体温の測り方なんかも…“ネコあるある”がぎっしりつまっていますよね。この世の全ての映画が、このくらいネコが出てきたらいいのに!と思うくらい素晴らしかったです。“総ネコ登場数”ギネス世界一というくらいネコが出てきて、家族代々ネコが大好きなので、たまらない作品でした。

――私もネコが大好きなのですが、本当にたまらないですよね…!

毛並みを120万本の毛で作っているそうですが、細かい部分が本当に凝っていて。プスが持つナイフとかにも全てネコ柄の装飾になっていたり、こだわりが素晴らしいです!

――「残りの命が1つしかない」ということに気付いたプスのお話になっていますが、この設定も面白いですよね。

「ネコには9つの命がある」というお話は知っていて、素敵だなと思っていましたし、『9lives』というアルバムを出したこともありました。ネコって本当に生きることしか考えないし、19歳まで生きたちび太というネコも、どんなに弱っていても自分の力で立って歩いてご飯を食べようとして、尊敬とリスペクトしかないです。ネコってカッコいいなって、心からリスペクトしています。

――中川さんが演じたゴルディもとても素敵なキャラクターでした。演じてみて印象的だったことはありますか?

ゴルディは金髪のキャラクターですが、アフレコの日、たまたま私も金髪だったんです。一生忘れられない日になりました。これまで様々なアニメ作品で声のお芝居をさせていただきましたが、悪役がはじめてで。悪役といってもゴルディには信念があって、憎めないキャラクターなのですが。いつも声のお仕事をさせていただくときは、“しょこたん感”を消そうと頑張るのですが、ゴルディは特に難しかったです。叫ぶシーンもありましたし、小さい頃のゴルディも演じさせていただいたので。すごく楽しい経験をさせていただきました。フローレンス・ピューさんが演じる声を聞きながらアフレコして、その声を本国に提出してOKが出ないとダメなので、ちょっとドキドキしました。これまでの経験を活かしたアフレコが出来たと思うので、皆さんにも好きになっていただけたら嬉しいなと思います。

――カッコいい、素敵な悪役でありながら、一方では色々なメッセージをくれますよね。

ゴルディが欲している「本当の家族」というテーマが素晴らしくて。血が繋がっていなくて、見た目や種族が違っても関係無くって、自分が命をかけても守りたい存在って誰しもが出会えると思うのですが、そういったメッセージを私の愛猫のメポ からいつももらっています。お風呂に入っていると、『シャイニング』のジャック・ニコルソンの様に扉をグググ…とこじ開けてくるし、水が苦手なのにしっぽを釣り堀みたいにお湯に垂らしてくれて。あらゆる形で全身で愛を伝えてくれる所が本当に素敵だと思います。

――他に、中川さんが好きなシーン、好きなキャラクターはいますか?

ワンコもすごく良かったです。切ない瞬間もあるのですが、どんなに悲しいことでも考え方次第で変わるんだなって。私は悲しいことを何度も反芻してしまう癖があるのですが、ワンコは自分の中で嫌なことを楽しいことに変換しているし、学ぶところがたくさんると思います。昔、友人 が「人生って3万日 しかないんだって」とポロッと言った時に、ネガティブに考えたらもったいないなと思ったんです。落ち込んでいる時間なんてもったいないし、その時間を自分のためや、自分の大切な人のために使ったほうがいい。時間=寿命なんだなって。それからは、色々なお仕事も「これが最後かもしれない」と思ってやっています。この映画のテーマは本当に共感する部分が多くて、ぼんやり考えていた部分をプスが明確にしてくれたと思います。

――改めて、中川さんがネコに感じる魅力、ネコのすごいなと思う所はどんな所ですか?

愛情の示し方がストレートで、まっすぐなところですね。これは本当なのですが、地方から帰ってきて疲れて寝ていたら枕をくわえて持ってきてくれたり、体調が悪い日は薬を持ってきてくれたり…。先日手術があって入院していたのですが、ずーっとニャーニャー泣いて心配してくれて。メポにいつも愛してもらっている分、返したい返そうと思っているし、愛していますが、全然足りないくらい、たくさんのものをもらっています。今もブランド「mmts」の売上の一部を保護猫の施設に寄付させていただいたり、猫に恩返しする為に働いていると思います。でもまだまだ返せていないので、どうしたら恩返し出来るんだろうと毎日考えています。映画の中のママ・ルナの生き方もいいなって思いました。

――とても素敵なお考えですね。私も一緒に暮らしているネコたちに会いたくなりました。

こういう話をしていると、もう帰りたくなりますよね(笑)。

――最後にこれから映画をご覧になる方にメッセージをお願いします!

コロナ禍以降、映画館で映画を観る習慣が無くなってしまった、減ってしまった方もいると思うのですが、この映画は全身で浴びてほしい作品です!プスのモフモフで可愛いところ、格好良い冒険、ワンコやキティという魅力的なキャラクターを大スクリーンで浴びていただきたい。純粋に楽しんでいるうちに、素敵なメッセージ、大切なことを教えてくれる映画ですので、ぜひたくさんの方に楽しんでいただきたいです!

――素敵なお話をどうもありがとうございました!

◆中川翔子(なかがわしょうこ)
2002年芸能界デビュー。歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡り、多数のバラエティ番組に出演中。
音楽活動も精力的に行っており、人気アニメや映画の主題歌を担当。海外でのコンサートも数年にわたり行い、その人気・知名度は世界にも広がっている。2023年2月22日には自身の芸能界デビュー20周年を記念したベストアルバム『超!しょこたん☆べすと――(°∀°)――!!』をリリース。同年5月には自身が主催する音楽フェス「祝・日比谷野音100周年 しょこたんフェス」を開催予定。YouTubeチャンネル「中川翔子の『ヲ』」は登録者95万人を超え、大盛況となっている。

撮影:オサダコウジ

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藤本エリ

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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