「レオやケイトと食卓を囲むような臨場感」が味わえる? 監督・スタッフが語る『タイタニック』3D版の魅力とは

かつてない圧倒的な3Dによって新たな金字塔を打ち立てた『アバター』(2009)、その続編にしてさらに進化した映像体験が味わえる『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)と、3D技術の最前線に立ち世界中を魅了してきた鬼才ジェームズ・キャメロン。そんなキャメロン監督が新たに贈る“3D映画”は、なんと自身の大ヒット作にして今なお愛され続ける不朽の名作『タイタニック』の3Dリマスター! 日本歴代洋画興収No.1にしてアカデミー賞歴代最多受賞、全世界が恋に落ち、陶酔した不朽の超大作が、生みの親であるキャメロン監督の手により、さらに美しく一新された3D映像で新登場。『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』は、2月10日より2週間限定で現在絶賛公開中です。

画家志望の青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と、上流階級の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)、豪華客船で出会う身分違いの2人の愛の物語を描く感動のスペクタクル超大作として、世代を超えて支持される映画『タイタニック』。2012年にも3D版が上映されていますが、今回はそれを現在の最新映像技術でさらにグレードアップ!「私はいつも『タイタニック』はスクリーンにあるべきものだと感じていました」と語るキャメロン監督は、「3Dの最も良い使い方は、観客をより深く巻き込み、画面を通してキャラクターと一緒にいる瞬間に引き込むことだと常に信じていました」として、壮大な大惨事と神話的な愛を描いたこの物語と3Dの相性の良さ、観客が得られる圧倒的没入感の素晴らしさについて熱弁しています。

ほぼ実寸大で再現された広大なタイタニック号のセット、警告を発する氷山との衝突の波、氷海に沈んでいく乗客たちの壮絶なサバイバル劇・・・本作の見どころの多くが、3Dによって迫力を増すことは想像しやすいが、実はキャメロン監督が重視したのは、アクションだけでなく人間ドラマ。『タイタニック』や『アバター』でプロデューサーを務めたジョン・ランドーは、「3Dは壮大な環境とアクションを強化するだけでなく、人間同士の交流も強化します」とその効果について断言。最先端の3D技術が加わることで、観客は登場人物の情熱や恐怖、希望と一緒にいるような気分になり、大きく感情を動かされ、より強く感動することができるのだそう。「3Dは、アクション映画やアニメーション映画の上に乗せる薄いアイシングのようなものと思われがちです。しかし、3Dには感情を揺さぶる力があるのです。まるでレオナルド・ディカプリオやケイト・ウィンスレットと共に食卓を囲んでいるように感じたり、沈みゆく船首から一緒に飛んでいるような気になって、観客はより大きな形でこの物語に包まれることに驚くでしょう」

そんな極上の映像体験の影で、3D化の作業は困難を極めたという。キャメロン監督は、「映画を3Dに変換することは、魔法の杖を振るようなものではありません。撮影時の3D情報がないので、私たちはすべてを作り上げなければなりませんでした。何百人ものアーティストが、各キャラクターの顔に至るまで、不眠不休で作り上げました」と、初3D化当時を振り返ります。

数多くのヒット作の3Dバージョンを手掛け、本作でもキャメロン監督とタッグを組んだ「Stereo D」の創設者ウィリアム・シェラックは、“3Dの申し子”キャメロンの凄さをあらためて大絶賛!「キャメロンは、3Dを本物の道具として扱っています。なぜなら、これほど素晴らしいストーリーがあれば、トリックを使う理由はないからです。彼の映画は、2Dであっても奥行きがあるように感じられます。『タイタニック』を初めて見たとき、あの有名な船を一望できるショットで、本当にそれが現実であるかのように感じたのを覚えています。3Dではそれをよりリアルに体感することが可能なのです」

キャメロン監督がこだわり抜いた最新3Dによって、よりエモーショナルに胸に迫る、壮大な愛の物語『タイタニック』。バレンタインシーズン真っ盛りのこの時期、映画館の大スクリーンで堪能する絶好のチャンス!『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』は2月10日より2週間限定で劇場公開中。涙なしでは観られない壮大な愛の物語を見届けて!

(C)2023 by 20th Century Studios and Paramount Pictures.

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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