国産ドローンメーカーのACSLが万国郵便連合に加盟 ドローン関連企業としては世界初

国産ドローンを開発するACSLは、ドローン関連企業としては世界で初めて、国連専門機関である万国郵便連合(Universal Postal Union、UPU)の諮問委員会に加盟したことを発表した。

192か国の加盟国を持つUPUは、郵便業務の効果的運営によって諸国間の通信連絡を増進し、郵便分野における国際協力に寄与することを目的とする国連専門機関。

ドローンを活用した配送の実用化に取り組むACSLは、航空法が改正された2018年に、日本郵便と連携して日本で初めてレベル3飛行(無人地帯における目視外飛行)を実現。2022年12月にはレベル4(有人地帯における目視外飛行)での運用を前提とした新たな物流専用ドローンを発表するなど、実証実験による知見の蓄積が評価されたという。

加盟にあたりスイスのベルンにあるUPU本部を訪問したACSLの鷲谷聡之社長は、「昨今のeコマースの発達と普及により、世界各国が抱えるラストワンマイル配送の課題は、決してそれぞれの国だけの課題ではなく、国際的な課題として捉えて、解決に取り組んでいかなければいけないと感じました」とコメント。

今回のUPU加盟により、世界各国での郵便・物流サービスの動向に関する情報収集や日本での活動に関する情報発信が可能になったことで、同社が持つ技術や経験を活かして課題解決に貢献できるよう、目指していくとしている。

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