ブロッコリーの切り方!蕾や茎で作る部位別の卵サラダレシピ付き
ブロッコリーの蕾が大きすぎて茹で方にムラが出たり、茎をどうやって調理すればいいか分からなかったり、ということはありませんか?テレビやラジオ、雑誌などで幅広く活躍する管理栄養士の小島美和子先生に、ブロッコリーの切り分け方と、部位別の卵サラダレシピを教えていただきました。
ブロッコリーの切り分け方
ブロッコリー1株を蕾と茎に分けるやり方と、調理に合わせた切り方を詳しく紹介します。
【蕾編】
太い茎の下部5mmくらいと、茎から出ている細い茎を切り落とす。
包丁の刃先を蕾の茎に入れ、外側の房から切り離す。
中央部分は小さい房が集まっているので塊のまま茎から切り離す。
中央部分を小房に切り分ける(大きさは下の写真を参照)。
ポイント
蕾の部分に包丁を入れると細かいくずがでてしまうので、上の写真のように茎の部分を切り、さらに細かくしたい場合は手で割くようにしましょう。
房が大きいものは2~4等分に切り分ける。
【茎編】
茎をまず半分の長さに切る。茎を立て、皮をそぎ落とすように厚めにむく。
1を、料理に合わせて、下の写真のように(上から時計回りに)輪切り、短冊切り、角切りにする。
部位ごとの調理例
<蕾>
サラダ、和え物、炒め物、スープ、肉料理の付け合わせに
<茎>
・短冊切り:炒めもの、スープ、あえ物
・角切り:サラダ、チャーハンの具
・輪切り:サラダ、あえ物
レンジで作るブロッコリーの卵サラダ
レンジ加熱で簡単!蕾と茎の部位別に、ブロッコリーと相性抜群の卵を合わせたサラダをご紹介します。
【蕾編】ブロッコリーと卵のマスタードサラダ
卵のコクと粒マスタードの酸味がマッチ!おつまみにもピッタリです。
材料(2~3人分)
小房に分けたブロッコリーの蕾:1株分
茹で卵:2個
茹で卵の作り方は下の囲みを参照
<A>
マヨネーズ:大さじ3
粒マスタード:小さじ2
酢:小さじ1
塩、こしょう:少々
作り方
小房に分けたブロッコリーの蕾を洗って軽く水を切り、耐熱皿にのせる。
1に水大さじ1(分量外※)をふりかけ、ラップをして電子レンジ600Wで3分30秒~4分加熱する。取り出してザルにあげて冷ます。
ブロッコリーに水分を加えるとしっとりとした仕上がりになります。
茹で卵は縦4等分に切り、さらに横に半分に切る。
Aを混ぜ合わせ、2、3をあえる。
茹で卵の作り方(2個分)
湯から茹でる方法と水から茹でる方法を紹介します。
【湯から茹でる】
半熟~固茹でまで、茹で加減が調節しやすいです。
1.冷蔵庫から出してすぐに湯に入れると卵が割れることがあるので、湯を沸かす鍋の近くに置いておく。
2.鍋に卵がかぶるくらいの湯を沸かし、塩小さじ1/2を加える。
3.火を弱め、卵を静かに鍋底に入れる。このとき大型のスプーンや玉じゃくしを使うと、鍋底に当たってひび割れるのを防ぐことができる。
4.1分ほど卵を菜箸で転がしたら、弱火で10~12分茹でる。流水に入れて冷まし、殻をむく。転がすことで黄身が中央で固まる。
【水から茹でる】
冷蔵庫から出し立ての卵でもひび割れしにくいですが、茹で加減の調節がしにくい場合があります。
1.鍋に卵がかぶるくらいの水を入れ、卵、塩小さじ1/2を入れる。
2.黄身を中央に固めるため沸騰まで菜箸で静かに卵を転がし、煮立ってきたら弱火にし、10~12分茹でる。
3.流水に入れて冷まし、殻をむく。
【茎編】ブロッコリーと炒り卵のタルタルサラダ
ちょっと甘めのソースが茎と炒り卵によく合います。パンにのせて食べるのもおすすめです。
材料(1~2人分)
1cm角に切ったブロッコリーの茎:1株分(60~70g)
タマネギ:30g
塩:少々
<レンジ炒り卵>
卵:1個
砂糖:小さじ1/4
塩:少々
水:小さじ1
<A>
マヨネーズ:大さじ1
トマトケチャップ:小さじ1
塩、こしょう:少々
リーフレタス:適宜
パン:適宜
作り方
1cm角に切ったブロッコリーの茎を耐熱皿に入れ、水大さじ1/2(分量外)をふりかけ、ラップをして電子レンジ600Wで約1分加熱する。取り出してザルにあげて冷ます。
タマネギは薄切りにし、塩少々をふり、しんなりしたらさっと水にさらし、水気を絞る。
レンジ炒り卵を作る。耐熱ボウルに卵を割りほぐし、砂糖、塩、水を混ぜる。
3にラップをせず電子レンジ600Wで30秒加熱し、取り出して菜箸で混ぜ、さらに20秒加熱し、取り出して混ぜる。生っぽさがなるまでさらに10~20秒の加熱を1~2回繰り返す。取り出してかき混ぜ、冷ます。
ボウルにAを混ぜ合わせ、1、2、4をあえる。
リーフレタスを添えて盛り付ける。お好みでパンにのせて食べる。
最後に
料理に合わせてブロッコリーを切り分け、蕾と茎の卵サラダを作ってみてください。
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小島美和子/Miwako Oshima
管理栄養士/健康運動指導士/産業栄養指導者
女子栄養大学卒業後、食品会社での商品開発業務、大学病院などでの臨床栄養指導等を経て、 有限会社クオリティライフサービス設立。働く人の食生活改善保健指導プログラムなどの企画開発を行う。TV、ラジオ、雑誌への出演のほか、厚労省の特定保健指導の実践的指導者育成プログラム開発ワーキングメンバーやTHP指導者養成専門研修及び産業保健指導専門研修など、各種研修講師等も多数担当。また、健康商材・サービスの価値、訴求力を高めるコンテンツ、プロモーションのコンセプトづくりから、より効果を出すプログラムの開発まで、管理栄養士の専門性を活かした食生活の現場でQOLを高める事業を企画・展開している。
ホームページ/オフィシャルブログ /FB
[ブロッコリー]選び方とおいしくたべるための保存法
濃い緑色が鮮やかなブロッコリーは、β-カロテン、ビタミン(ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE)や、食物繊維などを豊富に含む、栄養満点の万能野菜。最近では通年でスーパーに出回っており、サラダや炒めものにはもちろん、お弁当にも重宝します。寒くなるにつれて甘みが増し、10~3月までが旬です。
最終更新:2022.12.21
文・写真:小島美和子
監修:小島美和子、カゴメ
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