『キャシアン・アンドー』製作陣が狙ったのは“スター・ウォーズが嫌いな人にも届けること”

全世界を興奮と歓喜で満たし、社会現象を巻き起こし続けてきた空前のエンターテイメント「スター・ウォーズ」。「エピソード４／新たなる希望」の直前を描いた『ローグ・ワン／スター・ウォーズ・ストーリー』の５年前、帝国が支配する暗黒の時代を舞台に、反乱軍として立ち上がる名もなき人々の物語を描いたオリジナルドラマシリーズ『キャシアン・アンドー』が、ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)独占で日米同時配信中です。

最終話の配信が目前に迫る本作。一見「スター・ウォーズ」の予備知識がないと分からなそうに見えますが、実は真逆で“骨太な人間ドラマ”が描かれており初めてのSW作品としてハマる人も続出。製作総指揮のトニー・ギルロイは「僕たちはこのドラマをSWを知らない人、あるいはこれまでSWを嫌いだった人に届けたい。革命が起きようとしている時代に生きた人々の感情や心情を描くことで、SWを何も知らない人でも楽しめる作品になっているんだ」と語り、世界中の新旧SWファンが最終話の行方に注目しています。

本作は「ローグ・ワン」そして「新たなる希望」の５年前、帝国軍が銀河を支配する暗黒の時代を舞台に、これまで「スター・ウォーズ」の歴史において常に要となる存在であった〈反乱軍〉の誕生が描かれる本作。「ローグ・ワン」で情報将校として活躍したキャシアン・アンドーが主人公だが、彼を取り巻く人々だけでなく、これまであまり描かれてこなかった帝国側の人間たちの悩みや葛藤、生きづらさなどリアルな生き様が映し出される。家族関係の悩みや出世したいという欲望、誰かに認めてもらいたいという自尊心など、私たちが生きている中で共感できる人間ドラマが繰り広げられているのです。

しかし「スター・ウォーズ」作品でそうした人間ドラマを描くことは製作陣にとっても“賭け”だったという。トニー・ギルロイは「僕たちは家族の話や人間関係の話を、とても感情的にリアルに語りたいと思った。革命が起きようとしている歴史的な瞬間にいて、誰もが大きな決断を強いられている。でもそういった物語を描くことは同時にギャンブルだったよ。これまでのＳＷファンを満足させる必要があったし、新たなＳＷファンを惹きつけることができるだろうか？ＳＷの入り口となる作品にするにはどうしたらいいのか？ととても悩んだんだ」と明かしています。

「ローグ・ワン」から続きキャシアン・アンドーを演じ、本作では製作総指揮も務めたディエゴ・ルナも「これは、銀河全体がとても暗いところにある時代に生きる、リアルな人たちの話。彼らは抑圧に対してどう反応するべきか葛藤している。これは最もリアリティのある『スター・ウォーズ』だと思う。僕らが今生きている現代社会に通じる話なんだ。『スター・ウォーズ』に期待されるアドベンチャーやアクションがたっぷりあるけれど、同時にすごく丁寧にそれぞれのキャラクターが描かれるんだ。誰もがこの物語を気に入ってくれることを願っているよ」と語り、『スター・ウォーズ』の新たな魅力が詰まった作品になっているといえます。

自分のために自由を求めてきたキャシアン・アンドーを始め、水面下で動いている反乱分子たちや帝国側の人々、それぞれが一体どんな結末を迎えるのか？ その行方をぜひ見届けて！

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