相次ぐ値上げに伴い、節約志向がより高まりつつある昨今。支出の見直しの一環として、おしゃれ着をクリーニング店に出すのをやめたという人も多いのではないだろうか?そんな時に知っておきたいのが「正しい衣類ケア」だ。適切な手入れができているかどうかで、衣類の寿命は大きく変わる。今回は、パナソニックが開催した報道陣向けセミナーで紹介された、家庭での衣類の手入れのコツをお伝えしたい。
前半ではパナソニック ランドリー・クリーナー事業部 国内マーケティング部 ランドリー・アイロン課の佐藤弘和さんと花王ファブリックケア事業部 エマール担当の福本梨紗さんによるトークセッションが実施。家庭での洗濯のコツやおしゃれ着の最適な手入れ方法が紹介された。冬物の代表格といえばダウンジャケットやセーターだが、洗濯の方法を誤ることで大きなダメージを与えてしまう。福本さんによると「冬物は洗う前に、タグに書かれた洗濯絵表示をしっかりチェックすることが重要」とのことだ。
現在洗濯絵表示には7種類がある。家庭での洗濯を想定したものは5種類、クリーニング店を想定したものは2種類だ。洗濯機マークの下の線が多い場合は、おしゃれ着洗いコースを活用するのが理想だという。佐藤さんは「近年の洗濯機のおしゃれ着洗いコースは充実していて、衣類の特徴から選べる機種も多数ある。素材や形状から最適なコースを選ぶのも長く使うコツ」と話す。
おしゃれ着は干し方にも注意が必要と佐藤さんは強調。セーターやカーディガンなどのボタンやホックはきちんと留め、汚れがある面を外側にして洗濯ネットに包むのが望ましい。シワを防ぐべく、脱水後は速やかに陰干しするのがポイントだ。マフラーなどのウール雑貨は、洗濯可能な表示があればおしゃれ着コースで洗い、手洗い表示であれば手洗いするのが最良という。干す際には通常のハンガーだけでなく、平干し可能なアイテムを活用するのもシワ防止の一助となるという。
洗濯機の機種によっては、取扱絵表示に「手洗い」と表示されている衣類を洗濯することができる。パナソニックのドラム式洗濯機の新モデル「NA-LX129BL/R」は「おうちクリーニングコース」が搭載されており、デリケートな衣類も洗濯可能だ。
操作はこの「カラータッチパネル」で行う。大きな画面で見やすく、操作もしやすい。これまでのコース履歴の確認も容易な上、槽洗浄とフィルターの手入れタイミングが通知されたりと、自分の暮らしに寄り添った機能もうれしいところだ。
特筆すべきは新しく搭載された「シワとり・消臭」コースだ。温水専用ヒーターで発生させたスチームで衣類全体を湿らせ、乾燥風で水分を飛ばすことでシワとニオイを取り除くことができる。毎日洗濯しないアウターやパンツなどの手入れに重宝するに違いない。「シワとり・消臭」コースの運転時間は約30分と短めで、出かける前に気軽に行えるのもポイントだ。帰宅後その日のうちに衣類のシワを取りたいとき、バッグに畳んで入れておいたカーディガンのシワを取りたいときにも活躍するだろう。
セミナーでは、同社の衣類スチーマー「NI-FS780」を使った衣類ケアについても紹介された。ハンガーにかけたままシワを伸ばすことができるスチーマーで、アイロン台を組み立てる必要がないのが特徴。出かける前にスーツやコートのシワを手軽に取ることができる。
タンクは約115mlと大容量ながら約690gというコンパクトサイズも魅力。立ち上がりも約19秒と忙しい時でも思い立ったらすぐに使うことができる。瞬間4倍パワフルスチーム(瞬間的に、パワフルスチームの4倍量のスチームが出ます。(高温設定時))というパワフルさも持つ。360°どこまで傾けても安定してスチームが噴射。ワンピースやロングスカートといった長めの衣類も、身をかがませることなくケアできる。
さらにスチームにはシワを取るだけでなく、嫌なニオイにもアプローチ。ニオイの粒子は繊維の表面にも内部にも存在するが、熱とスチームの勢いでニオイ粒子を除去できるという。さらにダニ由来や花粉由来のアレル物質も抑制できるので、帰宅時のケアにも威力を発揮するだろう。
尚、今回紹介したドラム式洗濯機「NA-LX129BL/R」の想定価格は39万円前後(税込)、衣類スチーマー「NI-FS780」は1万5400円前後(税込)を予定。相次ぐ値上げにより、節約意識が高まりつつある今日この頃。便利な家電を選んで、自宅でケアするのも賢い選択だろう。