『子猫をお願い』のチョン・ジェウン監督、待望の最新ドキュメンタリー 『猫たちのアパートメント』。解体が近づくソウルのマンモス団地──そこに暮らす250匹のノラ猫たちの引越し大作戦




チョン・ジェウン監督の最新ドキュメンタリー映画『猫たちのアパートメント』が2022年12月23日(金)〜ユーロスペース、ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開。

ソウル市内・江東区のかつてアジア最大と呼ばれたマンモス団地。老朽化で再開発が決まり、少しずつ住民の引越しや取り壊し工事が進んでいる。そこには住民に見守られて250匹の猫たちが暮らしていた。猫たちのこれからはどうなるのか? 猫と住民によるお引越し大作戦が始まる。団地に住むイラストレーターや作家、写真家などの女性たちが中心となって活動する<遁(トゥン)村(チョン)団地猫の幸せ移住計画クラブ>(略称<トゥンチョン猫の会>)。住民のさまざまな意見を聞く会を催し、猫たちの顔を見分けるために写真を撮り、イラストを描いてパンフレットを作る。猫たちを再開発地域から安全な場所に移住させる。そんなささやかな営みから、猫という存在を通して、私たちが暮らす街や社会の矛盾や変化、未来へのヒントが見えてくるはずだ。猫を人間の対等なパートナーとして位置づけることで、都市の生態系、アニマルライツ、環境などへのさまざまな考え方に目を向けさせる作品だ。

20代の女性5人の友情、夢や恋、挫折、拾った子猫との関係をみずみずしく描き、韓国の女性監督や女性を主人公にした作品が注目を集めるきっかけになった、記念碑的傑作『子猫をお願い』(2001年)でデビューしたチョン・ジェウン監督。<トゥンチョン猫の会>のメンバーもこう語る、「『子猫をお願い』は私たちの世代では知らない人がいないほど有名な映画で、その監督にぜひこの団地と猫を記録して欲しいという思いがあった」と。フィクションとノンフィクションを自在に手掛け、独自の作品歴を築き上げたチョン監督。この最新ドキュメンタリーで、巨大団地の解体を背景に、2年半に及ぶ撮影を通じ、自由気ままに団地を闊歩する個性豊かな猫たちの姿を、地面スレスレに構えた猫目線のカメラで活き活きと描き出す。


<猫>は私たちの社会の変化を示す物差しです。だからこそ、ますます興味が湧いてくるんです
チーーチョン・ジェウン監督





















『猫たちのアパートメント』
2022年12月23日(金)〜ユーロスペース、ヒューマントラストシネマ有楽町にてロードショー
http://www.pan-dora.co.jp/catsapartment/
【監督】チョン・ジェウン『子猫をお願い』『蝶の眠り』

【音楽】チャン・ヨンギュ『哭声/コクソン』 【出演】キム・ポド、イ・インギュ

【提供】パンドラ/竹書房/キノ・キネマ/スリーピン 
【配給】パンドラ  

2022年/韓国/88分/DCP/ドキュメンタリー/英題:CATS’APARTMENT 

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