11月11日は「チンアナゴの日」三種の仲間がこの日の主役を奪い合い?! 特別イベント『三国チン』が「すみだ水族館」で開催
11月11日は「チンアナゴの日」! これはすみだ水族館が、チンアナゴの魅力を多くの方に知っていただけるように、砂の中から体を出している姿が数字の「1」に似ていること、チンアナゴは群れで生活していることから、1年間で日付に最も「1」が多い11月11日に記念日を申請・認定されたもの。今年9周年を迎えます。
これまでも、コロナ禍で人がいない非日常が訪れ警戒心が強まってしまったチンアナゴに、オンラインで顔を見せる「チンアナゴ顔見せ祭り」を行うなど、ネット上で度々話題となるチンアナゴ。認知は高まっていますが、チンアナゴのことをよく知らない!という人も多いはず。というか、筆者もそうでした。
というわけで、チンアナゴの生態を知るべく、すみだ水族館の飼育スタッフさんに色々とお話を伺ってきました!
これまでは、水族館で「大きな水槽の中にチンアナゴ」という展示の仕方をされることが多かったチンアナゴたち。すみだ水族館ではチンアナゴたちだけの水槽があるので、かなりインパクト大。
そして、先ほどからチンアナゴを連呼していますが、実はこの水槽にいるのは「チンアナゴ」、「ニシキアナゴ」、「ホワイトスポッテッドガーデンイール」の3種類。
この、水玉模様がオシャレな子がチンアナゴです。白に黒の斑点+5つの大きな黒斑点が特徴で、この模様にも個体差があり、その子によって違うので、飼育スタッフさんやチンアナゴファンの方は見分けられるのだそう。ハートの様な模様をもつ子もいるので、ぜひ見つけてくださいね。ちなみに、お腹のあたりにも●模様があり、そこから便を排出するのですって。
お顔にもそれぞれ違いが。
◆チンアナゴ:丸っこい、個体によっては目つき悪い。
◆ニシキアナゴ:面長、チンアナゴに比べると口が尖っている。
◆ホワイトスポッテッドガーデンイール:面長(ニシキアナゴより)、チンアナゴに比べると口が尖っている。
そんな違いを見比べるのも楽しいですね。
待ちに待ったゴハンの時間。ゴハンの時間が近づいてくると、ソワソワした感じがして可愛いチンアナゴたち。この日は「ブラインシュリンプ」というプランクトンの餌を小さいものから入れ、その後少し時間をおいて大きいものを水槽にいれていました。
ゴハンを食べようと、にょ〜〜んと伸びてくるチンアナゴたち。
ゴハンに夢中になるあまり、絡まっちゃいそうになることも!
時々砂から完全に飛び出して悠々とゴハンを食べる子も見れるそう。貴重なお姿!見れたらラッキーです。
そして、今回一番ビックリしたのがチンアナゴたちのケンカ。「口を開けてにらみつけたり、三つ巴・四つ巴の喧嘩になっていることも。穴に引っ込んだ方が負けで、激しいケンカだと咬みあうことも」あるそう。実際に筆者が取材した時にも、執拗に別の子にからんだり、穴から出てこれないように見張っている様な姿を見ることが出来ました。
なぜケンカをしているかというと、テリトリー争いや、ゴハンを多く食べるためなど、理由はいくつか考えられるものの、正確には「不明」なのだそう。実は、性別の見分け方や、生まれてから最期までの生涯の多くが謎に包まれているというチンアナゴたち。ウナギの仲間ということもあり、その生態のほとんどが解明できていないのだとか。う〜んミステリー!
そんな、ミステリアスで魅力的なチンアナゴたち。すみだ水族館では、2022年11月11日(金)~11月23日(水・祝)までの期間、11月11日の「チンアナゴの日」を記念した館内イベント「三国チン」を開催します。
この「三国チン」では、三種の生態の違いや共通点を深く知り楽しめる企画が盛りだくさん。メインイベントである「三国チン ナワバリゲーム」は、三種の特徴や違いが書かれた館内9カ所の「三国チンスポット」をスタンプラリー形式で巡り、三種のなかから「推したい種」を選びます。一番推薦の多かった種を11月24日(木)に発表します。「チンアナゴの日」に加えて、「ニシキアナゴの日」など、新しい記念日の称号が誕生するかもしれません。
また、「三国チン」のイベントとして、11月11日限定で、来館者全員へのチンアナゴお面の配布や、マニアックな「砂の集い2022(ファンミーティング)」の開催も予定。チンアナゴガチ勢としてはぜひゲットしておきたいところ。
チンアナゴパンの新商品として、約40cmのモチモチパン「ホワイトスポッテッドガーデンイールパン」を期間限定で販売するなど、新商品のフードやグッズも登場します。
実際にいただきましたが、オレンジピールのオシャレな味でとても美味しかったですし、ボリュームがあります!
ごはんタイムの様子をスノードームで表現した、新グッズも。(まだ監修中のデザインで、実際の商品とは異なる可能性がございます)
チンアナゴたちが大好きな方はもちろん、もっと知りたい!という人もぜひ「すみだ水族館」へ!
https://www.sumida-aquarium.com/news/details/3839.html [リンク]
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