プロ野球の色んなベストナインを考えてみる「首位打者争い2位編」
プロ野球大好きな大井川鉄朗が様々な観点から独断と偏見で勝手にベストナインを選んでみるというこの企画。
今回は我らが北海道日本ハムファイターズの松本剛選手が首位打者を獲得したことを記念して…「高打率だったのに首位打者争いで2位だった選手編」。今年は松本選手とオリックスの吉田正尚選手のデッドヒートの末、松本選手が首位打者を獲得するという結果に終わった。しかし、敗れた吉田選手も.330以上打つという高打率をマーク。例年であれば首位打者受賞でもおかしくない成績だった。過去には特に高打率をマークしたのにも関わらず、惜しくも2位になった選手たちがいるので、それらの選手たちでベストナイン(投手抜きの8名)を組んでみた。
捕手:古田敦也(ヤクルト)2001年
121試合 打率.324 15本塁打66打点
プロ2年目の1991年に首位打者を獲得したことがある古田敦也さん。2001年の打率.324は首位打者を獲得した91年の.340に次ぐキャリア2番目の成績を残したものの、松井秀喜さんが打率.332で首位打者を獲得。惜しくも2位に終わってしまった。
一塁手:落合博満(中日)1991年
112試合 打率.340 37本塁打91打点
先述した古田さんが首位打者を獲得した1991年、首位打者争い2位だったのは落合博満さん。2人の打率は、落合さんが.33957、古田さんが.33981。ほんのわずかな差で古田さんが首位打者を獲得した。このシーズンの終盤、野村監督が率いていたヤクルトは落合さんにプロ野球新記録となる1試合6四球を与え完全に勝負を避けた。終盤で落合さんが一時逆転するも、最終戦で再び古田さんが逆転し、首位打者獲得となった。
二塁手:菊池涼介(広島)2014年
144試合 打率.325 11本塁打58打点
2013年に141試合に出場し、レギュラーに定着した菊池選手。2014年は144試合全試合に出場し、6月には開催の全試合で安打を放った。39二塁打はリーグトップで打率は13年の.247から.325に大幅アップ。だが、阪神のマートン選手が.338で首位打者を獲得した。
三塁手:平野恵一(阪神)2010年
139試合 打率.350 1本塁打24打点
この年、内外野問わず様々なポジションで出場を続け、ベストナインとゴールデングラブを受賞した平野さん。左打者ながら対左投手.399という成績を残し、打率も.350と首位打者級の打率を残した。しかし、ヤクルトのヒットメーカー青木宣親選手が打率.358で首位打者を獲得した。
遊撃手:坂本勇人(巨人)2018年
109試合 打率.345 18本塁打67打点
2016年に首位打者を獲得している坂本選手。この年は故障で2015年以来3年ぶりとなる登録抹消となるなど、約1カ月の欠場がありながら152安打を放ち、打率も2022年時点でキャリアハイとなる.345をマーク。打撃が評価されて2年ぶり4度目のベストナインにも輝いた。しかし、中日のビシエド選手が.348とわずかな差で首位打者を獲得した。
外野手:谷佳知(オリックス)2003年
137試合 打率.350 21本塁打92打点
この年の谷さんは189安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得。本塁打21はキャリアハイ、打率も.350とキャリアハイをマーク。キャリアの中でも突出した好成績を残した。しかし、ファイターズの小笠原道大さんがそれをわずかに超える打率.359で首位打者を獲得。その後も谷さんは首位打者を獲得することなくプロ野球生活を終えている。
外野手:アレックス・ラミレス(ヤクルト)2007年
144試合 打率.343 29本塁打122打点
ヤクルト最終年となった2007年のラミレスさんは、外国人、そして右打者として初めての200安打(最終204安打)を達成し、最多安打、2度目の打点王に輝く活躍を見せた。打率も.343と首位打者を獲得してもおかしくない数字だったが、ヤクルトのチームメイトだった青木宣親選手が.346というわずかな差で首位打者を獲得した。
外野手:ウォーレン・クロマティ(巨人)1986年
124試合 打率.363 37本塁打98打点
来日3年目のクロマティさんは、86年になんと打率.363という例年ならぶっちぎりで首位打者を獲得できるような成績を残した。しかし…この年の首位打者は打率のプロ野球歴代記録1位となる.389というとんでもない打率を残した阪神のランディ・バースさんで、3冠王を獲得。バースさんがいなければ、クロマティさんは首位打者とホームラン王の2冠に輝いていた…。
(Written by 大井川鉄朗)
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